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Encyclopedia [Ring of Mercuries]

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ランキング

 作中ではマリィ・マギ・マクドゥーガルの人形ランキングを指す事が多いが、狭義では都市管理局の能力者登録ランキングも含まれる。
 一般ランキングはF〜Aで分類されているが、マリィ・マギ・マクドゥーガルの有する人形や能力者達はその規格から大幅に逸脱しているため、アッパークラスとしてS、X、Y、Zの上位ランクがある。
 基本的にランクは利便性、威力、範囲、持続時間等などで区別されているが、これらのランク付けは能力者をイクスィードの監視下に置くための方便に過ぎない。
 事実、上位ランクはもはや人類の規格外であり、一人で一国の軍隊を相手に出来るほどの超・能力を有する。
 マリィ・マギ・マクドゥーガルのアッパークラスについては、その細部が殆ど不明である。唯一知られているのがランクXの「ベルトーチカ・フォビドゥン」で、微細念動力という特殊カテゴリの能力の持ち主である彼女は、都市管理局に於いて数十億のナノマシンを念動力で制御し、突発的事態に対処する役職に就いている。
 しかし、それ以外の者は全くの謎で、ときおり噂にのぼる以外は名前や能力さえ定かではない。存在すら疑われるほどである。

 ちなみに十六夜の能力は利便性に欠け、安定性も低く、持続時間も短いためにBクラスにカテゴライズされている。

リブロイド

 分子工学と機械工学の粋を集めて作られた人型の駆動体の俗称。
 かつてのような電気的な駆動だけではなく、化学反応を用いた人工筋肉や疑似生体組織を使用して比較的人体に近い素材で作られた物など多種多様である。
 また有機メモリの人工頭脳に模擬人格OSを搭載することによって、人間とのコミュニケーションも円滑に行えるようになっている。
 その用途も長時間労働の必要な医療現場や家事援助、総合インフォメーション、ボディガードなど多様である。またOSを独自に改良したり、外観をカスタムしたりと熱心なマニアも数多く存在するため、各メーカーはそれぞれの仕様の違いや改良に余念がない。
 リブロイドには外観上の規制はないが、デザイン的に人間と見分けが付かない物が多くなってきたため「必ずマーキングを見える部分に施すこと」という事が義務づけられている。(主に顔に刻印されることが多い)
 ただ一体あたりの値段はまだ高価で、労働に使用する場合はメンテナンスの手間も含めて人間を雇った方がずっと安い。生産工程の複雑さからある程度の量産は可能になっても安価な代替労働力となるのはまだ当分先のことである。
 リブロイドについて[詳細

錬金術

 ここで言う錬金術とは「卑金属から金を精製する技術」ではなく、それ以後の思想的哲学的分野に踏み込んだもの。

 人間という生物のキャパシティを大幅に逸脱した能力者達の存在を肯定し、生物的な進化の過程と結びつけたものであり、学会としては眉唾な意見であるという見解が強い。[詳細]

 イクスィードの技術顧問、サイクス・イシカワが提唱した。