Encyclopedia [Ring of Mercuries] |
かつては科学とは相反する、詐欺、まやかしの象徴として虐げられてきたこの分野も、実は科学大系の一つとして立派に機能している事が判明している。
人が魔術を使えない(使わない)のは精神エネルギーの消費の大きさ故であり、日常的には全く必要ない能力だからこそ、無意識的に封印しているのだ(眠っている能力を開発するというのは、非常な努力を要する)。
魔術は、そのコントロール方法と原理に於いて大脳生理学の分野と深く結びついていることが判っており、中国拳法で言うところの「外気功」やシャーマニズムにおける「精霊魔術」は外的な力と自己の精神を共感させ、コントロールすることで用いられている。
かつての魔術のイメージ(魔法陣や呪文)といったものは全て自己コントロールのための手段に過ぎず、優れた魔術師が呪文など用いなくても立派に魔術を行使できるように、この「精神と外的要因との融和」さえ可能であれば、魔術は誰にでも扱える普遍的な技術となりうるのである。
ただし、そのために精神面の鍛錬と強化は必須であり、また意図的に脳の一部を劣化させ、強い精神集中と繊細なコントロールがあって初めて可能となる、高度な物でもある。
そのテキストとしては遙か前世紀からの文書や書籍が用いられるが、それ自体が魔術的な過程の産物であるものも多い。 →魔術書について
大破壊によって失われた研究施設等から過去の技術遺産を掘り起こす人間の総称。
企業に雇われるもの、フリーで行うものなど様々で、学術目的、転売目的などその目的も多岐にわたる。
基本的に何らかの事故で機能不全に陥ったジオフロントへ潜り込むことが多いが、放射能汚染や犠牲者の怨念による霊障など危険も多く、一種の博打、トレジャーハント的な見方をされている。
しかし大破壊前の書籍や機器類は高値で取引されることも多く、まだ見ぬ宝を求めて探検に出る者は後を絶たない。
モナミ
「mon−ami」
フランス語。
我が友、の意。
気を利かせているわけではなく、古代のアメリカン・コミックを真似ているだけのようである。