top>novel>ring of mercurius>

アケチ・ホビー

　本来は児童向け玩具の販売メーカーだったが、近年リブロイドの製作・販売に着手。
　リブロイドメーカーとしては基礎的なノウハウすら満足に持っていない状況であったが、玩具メーカーとしての長年の実績から斬新な商品を次々と開発。
　低価格路線を基調としながら、玩具的な付加価値を加えることによってリブロイドの普及に貢献した。
　近年のヒット作は「伊織ちゃん３」で、リブロイドとしては世界初のシリコン製揺れる胸を標準装備。正直それ以外の付加価値は無いに等しい製品であったが、顔の造形の良さも加わって怪しいユーザー層に爆発的なヒットとなった。
　素体自体は既存のリブロイドの物をそのまま使っているが、逆にそのような「枯れた技術」はアケチ製リブロイドの低価格化と高い信頼性を生んだ。
　また基礎ＯＳもほとんど素のまま導入されているため、結果として高い拡張性と冗長性を生むこととなり、改造を主目的とするヘビーユーザー層の支持も厚い。

アルマロス

　アルマロスは(Armaros) は、地上の監視者として降臨したにもかかわらず、人間の女を妻に娶り堕天したグリゴリの一人。
　地上の人間に、魔術や妖術を無効化出来る護符の知識をもたらした。
　また、最も秘密とされていた神の名を人々にもたらし、神の本質を暴いたことで地上の堕落に拍車を掛けたとされている。
　その本体は第５天の多重結界量子牢『マホン』に囚われているとされ、世に輝く星はその姿ともいわれる。
　

アブソリュート

　十六夜の持つ謎の能力。
　発動条件、性質等、既存の能力とは一線を画す、不可解な力。
　赤い色を触媒とし、赤い色以外は全てを飲み込む「闇」の形で顕在化する。この「闇」はある程度の意志（というよりは獲物を求める本能のようなもの）を有しており、対象に接触した時点で有機無機の区別を問わず、捕食する。
　捕食したものは十六夜の肉体に活力のような形で一部還元されるが、逆に不発に終わった場合、十六夜から著しく生命力を奪う性質を持っている。
　この性質から判るように、十六夜は完全な制御には至っておらず、暴走の危険を孕んだ非常に危険な力である。

エクスィード

　都市再生複合企業体。１企業ではなく、複数の企業の総称である。
　大破壊からの復興に人力を尽くした企業で構成され、都市の復興およびその維持・管理を目的とする。
　また半身の喪失を科学的に克服しようとする、理念を持った集合体でもある。
　化学、医学、電子技術、それらの全てで革新的な技術を持つが、その影では危険な人体実験や非合法な手段での活動を行っている。

　独自の保安部隊や実行部隊を所有しており、多数の能力者をも配下に納めていることから、軍事的側面を持つ企業体として危険視されているが、対抗しうる勢力は数少ない。

　ちなみにエクスィードは「ＥＸＣＥＥＤ」ではなく「ＥＸ−ＳＥＥＤ」、進化した種を意味する。