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Jun,

新・おくの細道

 元禄2年弥生（1689. 5/16）に松尾芭蕉翁は弟子の曾良を伴い、江戸・深川から奥の細道の旅に出立しました

平成21年（2009）同日に東京を出発、季節を翁たちに合わせて延べ30日の取材、秋を迎える結びの地の岐阜県大垣市までの、全50景の7回シリーズです
　2010年第14回個展にて特集展示した作品です
6月

第六回　那谷寺　～　色浜
　

　

41那谷寺

42山中温泉

43越前松島


　

　
44永平寺

45気比海岸

 46色浜

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タイスの瞑想曲　　　（Massene）
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ＰＯＳＴ　ＣＡＲＤ

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。

で、松尾芭蕉の「奥の細道」は始まる。全編を流し読めば一時間もあれば結びの地の大垣まで読み進むことが出来るだろう。

翁は弟子の曾良と共に松島、象潟(きさがた)などの景勝の地や、古歌に詠われた歌枕の地、そして何よりも好きな義経を偲ぶ古跡に足を運ぶ。

道中に点在する同人や弟子の世話を受けつヽ約150日、２４００㎞の旅行記には５０句の俳句のほか和歌などを織り交ぜての紀行文である。

出発は　元禄２年弥生２７日、陽暦で１６８９年５月１６日に江戸を出発する
この日に合せて２００９年深川・芭蕉庵跡をスタートする、時代は移り旧道も定かではなかろうけれど、「奥の細道」本を片手に足跡を辿って周った。

　

 　

　

　

　

　

　

　

　

　

 　

41　（那谷寺）石山の石より白し秋の風


★　全国観音札所の総納め所という霊場
広大な境内の丘には奇岩が累々と続き
奇岩さまざまに古松植え並べて…
と「奥の細道」にもある

　

　

　

　

　

　

　

　

42　（山中温泉）山中や菊はたおらぬ湯のにほい


★日本海に沿った進んできた長旅
金沢で知った知人との辛い別れ
山中温泉の湯は芭蕉翁の心と体を
癒したようだ
　

かがり火に河鹿や波の下むせび

 　

　

　

　

　

　

　

　

　

 　 43　（ 越前松島）よもすがら嵐に波をはこばせて
　

山中温泉で弟子の曾良と別れての
一人旅、大聖寺から吉崎へ
蓮如上人ゆかりの吉崎御坊を訪ねただろうか
ここより船で汐越の松を眺める

★越前松島はその先に続き東尋坊との中間あたり

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

44　（ 永平寺）　五十丁山に入て、永平寺を礼す

　

吉祥山　永平寺は曹洞(禅）宗の大本山
1243年道元禅師により開山


　

 　

　

　

　

　

　

　

　

　

　 45　(気比海岸）　月清し遊行のもてる砂の上

若狭の海に向かって広大な松林が横たう
芭蕉翁はここからの観月を楽しみにしていた
北陸道総鎮守・越前一之宮である気比神宮は
近くにある

★　敦賀市

名月や北国日和定めなき

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

46　（ 色浜海岸）　寂しさや須磨にかちたる浜
　

廻船問屋の世話をうけ芭蕉翁は船で
西行ゆかりの歌枕の地である色の浜へ行く

豪勢に酒肴の用意もされて浮かぶ船旅に
弟子たちとの吟行は楽しかったに違いない

★　敦賀市々外

衣着て小貝拾はんいろの浜

 　

　

　

　

　

　

　

　

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