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東日本大震災被災地の皆様の力強い復興へのスタートを願って Nobu S.S.がMIDIをお届けします

 

Apr.

新・おくの細道

元禄2年弥生(1689. 5/16)に松尾芭蕉翁は弟子の曾良を伴い、江戸・深川から奥の細道の旅に出立しました

平成21年(2009)同日に東京を出発、季節を翁たちに合わせて延べ30日の取材、秋を迎える結びの地の岐阜県大垣市までの、全50景の7回シリーズです
   2010年第14回個展にて特集展示した作品です

4月

第四回 山寺 〜 佐潟

 
25 山寺

26 最上川
   
27 羽黒山
 
28 朝日村
         

     

    


29 うやむや関

30 象潟

31 鼠が関
 
     32 佐潟

               


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 R.Rodgers作曲  You'll Never Walk Alone 
MIDI by
    歌詞はこちら

   

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エッセイ 個展

 

 

 

POST CARD

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。

で、松尾芭蕉の「奥の細道」は始まる。全編を流し読めば一時間もあれば結びの地の大垣まで読み進むことが出来るだろう。

翁は弟子の曾良と共に松島、象潟(きさがた)などの景勝の地や、古歌に詠われた歌枕の地、そして何よりも好きな義経を偲ぶ古跡に足を運ぶ。

道中に点在する同人や弟子の世話を受けつヽ約150日、2400qの旅行記には50句の俳句のほか和歌などを織り交ぜての紀行文である。

出発は 元禄2年弥生27日、陽暦で1689年5月16日に江戸を出発する
この日に合せて2009年深川・芭蕉庵跡をスタートする、時代は移り旧道も定かではなかろうけれど、「奥の細道」本を片手に足跡を辿って周った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

25 (立石寺)閑かさや岩にしみ入る蝉の声


★ 山門を入ってから急峻な階段を奥の院まで登る
尾花沢の人々に勧められて訪れた
芭蕉翁達は山寺に到着後その日のうちに
山上・山下の参詣を終える

宝珠山立石寺は貞観二年(860)
清和天皇の勅願により慈覚大師により
開かれたと伝えられる大寺院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

26 (最上川)五月雨をあつめて早し最上 川

 

★ 芭蕉翁達が川船に乗船したのは少し川上の
本合海からである

いまの川下り遊覧船はここ古口から出る
画面右手が川上、左手の山峡に向けて船は川を下る


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  27 (出羽三山神社)延喜式に「羽州里山の神社」 と有。

 

★ 羽黒山、月山、湯殿山の三社を合祀する
芭蕉翁達はここがら強力に導かれて
月山へ登り、湯殿山へと下る

涼しさやほの三か月の羽黒山

 

 

 

 

 

 

 

28 (田麦俣) 谷の傍らに鍛冶小屋と云有

 

★ 湯殿山の麓の山襞に朝日村田麦俣集落の
かぶと葺きの多層住宅
いまは民宿だが、芭蕉翁はこうした
家屋の刀鍛冶を見たのだろう

六十里越街道の傍らにまだ数軒のこるが
このスケッチは鶴岡市の到道館博物館へ移築
したものから描いた


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  29 (有耶無耶関)山を越、磯を伝い、いさごをふみて

 

★ 激しい雨のなか磯伝いに象潟へ向かった
芭蕉翁達は苫屋に一夜を過ごす

山形県の北はずれ遊佐町と秋田県の南端
象潟との県境がここ
うやむや関と言われる如く
その所在がはっきりとしていない
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30 (象潟)南に鳥海天をさヽえ、其の 陰
うつりて江にあり。

 

★ 芭蕉翁は東の松島と共に象潟の眺めを
目的の一つとして楽しみにしていた
おくの細道の最北点

鳥海山の北縁の当たるこの地はその頃
入り江に松の緑の島を浮かべている風景だった、
芭蕉翁が訪れた115年後(1802年)の
大地震で地盤が隆起し、鳥海山の陰を
写した海は消えて、今は一面の田になっている

象潟や雨に西施がねぶの花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  31 (鶴岡)鼠の関を越ゆれば、越後の地・・・

 

★ 望みの象潟、酒田の訪問滞在を終えた
芭蕉翁達は日本海を右に見ながら西下の途に
入る

鼠の関から越後の国に入り越中の国に入るまで
芭蕉翁達は9日間歩いたという
夏の暑さが行路を悩まし、病まで起こしたと記す

文月や六日も常の夜には似ず

 

 

 

 

 

 

 

 

32 (佐潟)北陸道の雲に望む。


★ 暑湿に疲れ果て、病まで起こした越後について
不機嫌だったのか芭蕉翁の記述はない

新潟市の西外れの佐潟、水面は
蓮が生い茂ってこの季節はピンクの花を
沢山咲かせていた

ラムサール条約で水鳥たちのサンクチュアリに
指定保護されたこの地
西に向けて芭蕉翁達は歩を速めていたのだろうか

 

 

 

 

 

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 エッセイ

個展

      

 

 

 

 

   Musical 「回転木馬」から・・・悲しみを超えて勇気を奮い立たせる曲

         作詞 Oscar Hammerstein U

 You'll Never Walk Alone

 

 When you walk through a storm hold your head up high,

  And don't be afraid of the dark:

  At the end of the storm is a golden sky, and the sweet silver song of a lark.

  Walk on through the wind, walk on through the rain, though your dreams

  be tossed and blown;

  Walk on, walk on, with hope in your heart,

  And you'll never walk alone, you'll never walk alone.

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