高レベル処分に関わる 2012年 岐阜市民団体の動き
(旧「高レベル放射性廃棄物処分場応募に関わって名前の上がった地域」)
                              
                               2013年1月17日           
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☆2012年12月6日
 
日本学術会議、原子力委員会への回答に対する放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜の見解
  反原発新聞2012年10月号にリンク
  テキスト版はこち


 
☆2012年9月19日

 高レベル放射性廃棄物の処分地について
 東日本3地域もっとも安定 
 地下研究施設のある瑞浪と幌延は適地とされず
 (不適地ともされない、この点岐阜も北海道も確認)
 
9月17日、堺市での日本地質学会で高橋正樹・日大教授私案

 高橋教授は2001年9月13日資源エネルギー庁主催の「高レベル廃棄物シンポジウム2001」にのパネリストや現在NUMOの技術開発評価会議の委員です。
 日本地質学会での発表も、元原子力機構職員で現在名大教授、現原子力機構職員の方々との共同研究と思われます。
 
 日本地質学会にリンク
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T3.
地層処分と地球科学/Geological disposal of radioactive waste in Earth Science
[共催:日本原子力学会バックエンド部会]
吉田英一*(名古屋大:dora@num.nagoya-u.ac.jp)・高橋正樹(日大)・梅田浩司(日本原子力研究開発機構)・渡部芳夫(産総研)
Hidekazu Yoshida*(Nagoya Univ.)・Masaki Takahashi(Nihon Univ.)・Koji Umeda(JAEA)・Yoshio Watanabe(AIST)

地層処分は,地質学,地球化学,鉱物学,地下水学,土木工学,放射線化学,材料学などの多岐に渡った学際分野である.とくに地層処分場を取り巻く地質環境に関しては,変動帯地質としての日本独自の長期的営みを考えることが不可欠だと言える.本セッションでは,これら地層処分に関する地質学的あるいは地球科学的な課題について,現状認識と問題点,また事業の安全な推進や安全確保の見込みなど,多岐分野間の専門家との意見交換を目的にトピックセッションとして開催する.
招待講演予定者:なし
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 中日新聞2012年9月18日記事にリンク


☆2012年9月13日
 
・レジュメアップ 幌延講演会「瑞浪で何がおきているのか」

 2012年7月28日に北海道豊富町で開かれた「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」で使ったレジュメ(こちら )です。


 
・「原発のゴミを埋めてはいけない
  岐阜県の地層処分研究の危険な現実」

  
(月刊誌 「自然と人間」2012年2月号に掲載されたインタビュー)
   ( 記事はこちら )
  旧動燃が岐阜県東濃で住民に内緒で行った核のゴミ処分研究から、NUMOと一体化した現状、地下水対策に追われる「研究」の実態まで、編集者によって丁寧にまとめられています。
 ぜひ、ご覧ください。
  
  
 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と福島第一原発事故以降、多くの取材を受ける中で、必ず聴かれるのが、「今ある核のゴミはどこかに処分しなければならない。そのことをどう考えるか」でした。
 私には決まってこう答えました。
 答えはありません。しかし全てのゴミは地下水を含めた水から遠ざけることが原則です。その原則は核のゴミでも同じ。地震大国でしかも地下水が豊かな日本の地下に埋めることが無謀だというしかありません。フランスの地下研究施設ビュールの地層と、岐阜県東濃の超深地層研究所の地下を比べて、ご自分で考えいただきたい。これ以上ゴミを増やさないために一日も早く原発と核燃料サイクル政策を廃止することですと答えてきました。

 記者さんは納得いかない顔をされます。反対するからには、代替案を持つべきだということなのでしょうか。ここを訪れてくださったあなたは、どのようにお考えですか。
 政府や推進者は、人間界では戦争や地殻変動などの可能性があり、人類が管理できる時間を超えている、非常に高くつく等の理由で、地上より安定な地下に埋めて、自然に抱えてもらうなどと説明します。
 しかし減衰を待つしか対応できない核のゴミだからこそ、一度地下に埋め、危険があったとき取り出すことはできるでしょうか。原子力機構などは、お目たことの反対をして掘り出すだけなので、できると言います。
 ガラス固化体や使用済み核燃料を仮に取り出すことができたとして、漏れだした超高レベルの汚染物質を回収できるでしょうか。完全に回収できなければ、地下水の流れを完全に掌握することは困難ですから、広大な地域と流出する河川と海を、どうやって汚染から守ることができるでしょうか。

 私は、フランスのの核のゴミ処分場になるビュールの地下研究施設を見学して、日本の地下とどう違うか、自分の目で見て考えて欲しいとお話します。ビュールの地下には地下水が全く見られず、ほこりが舞っているように見えました。
 この違いを知ったとき、地核変動帯で、しかも地下水の豊かな日本で高レベル放射性廃棄物を地下処分することの無謀さを実感しました。
 
   写真:瑞浪超深地層研究所の地下300mの見学坑道
      (処分場がない現在、処分場の宣伝施設です。撮影 兼松)
   写真:フランスビュールの地下研究施設 
      (ドキュメンタリー映画「核廃棄物の悪夢」より 
 
 
 そして2012年6月18日東京新聞(中日新聞)が日本学術会議が原子力委員会への回答として、現行の高レベル放射性廃棄物の処分政策を見直すよう提言するという記事が掲載されました(記事と意見はれんげブログをご覧ください)。
 記事では、「地下深くに埋める現行の処分方針では安全性の確保も受け入れ先を見つけるのも難しく、方針転換が必要との内容で、一から考え直すことを提起した」とあります。
 

★2012年8月10日
  8月7日(火)夜、私たちも参加している岐阜地域の脱原発グループ「さよなら原発・ぎふ」主催の市民版意見聴取会を開催しました。
 タイトル
「市民版エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会@ぎふ」
 
事前のお知らせは不十分でしたが、平日の夜にもかかわらず人づてやネットなどで愛知や三重からの参加も含めて100人を超える参加者でした。
 
 
政府が6月に末に発表した「エネルギー・環境に関する選択肢」の意見聴取会は参加希望や意見表明を希望する人が多く、意見表明はもちろん傍聴もかなわない状況でした。意見表明ではゼロシナリオに対する希望が圧倒的に多く、20〜25%シナリオは意見表明希望者が少ない。そのため電力会社や原子力機構などの当事者が応募すれば抽選で発表の機会が多くなりました。
 そもそも、当事者の電力会社や原子力機構の職員が個人として参加しすること自体自覚のなさを示すものです。
 こうした事態を受けて、その後ゼロシナリオの意見表明者数が追加されたり、電力や原子力機構など当事者は応募しないようにという、行政指導や事務連絡での指導(お願い)があり、また、3つのシナリオ以外の意見表明も認めるようになりました。
 一方、「エネルギー・環境の選択肢」が団体に対しても説明会をしていることも分かりました。そこで「さよなら原発・ぎふ」として説明会の開催を申し入れ、8月7日に開催しました。
 
 ・進行スケジュール
 1.開催趣旨説明  (石井)
 2.政府による「エネルギー・環境にに関する選択肢」説明 15分
 3.政府提案に対する問題提起10分 (兼松) <資料はこちら
 4.市民ゲストによる意見表明 10分 
    福島県並榎町の震災遺族として (吉留)
    福井県からの風船調査を実施して(笠松)
 5.会場より意見発表(70分)   一人3分以内で
 6.まとめの質疑(10分)
 7.閉会
 
   <報道記事 2012.08.08 朝日新聞と2012.08.10中日新聞
            2012.08.08 毎日新聞
    「エネルギー・環境にに関する選択肢」リンクはこちら

★2012年7月19日
 
「エネルギー・環境に関する選択肢」の意見聴取会で、文部科学省に緊急要請書提出

 「選択肢」の意見聴取会で電力会社社員が発言したことについて、社会から批判を浴び、経済産業大臣は電力会社と電事連などに、組織として参加させないこと、個人としても応募を控えるように行政指導しました。
 ところが7月16日の名古屋の意見聴取会で原子力機構東濃地科学センターの研究職職員(身分は名乗らず)が、20〜25シナリオの意見表明しましたが、監督する文部科学省は行政指導をしませんでした。
 原子力機構と関連会社の職員が個人であっても、意見表明しないように釘をさす必要がありました。
 そこで、原子力機構と深い関わりのある北海道の道北連絡会とみずみなの団体と共同で緊急要請書<こちら>を提出しました。
 
 提出した日の夜、文部科学省原子力局が大急ぎで出した、原子力機構
への「事務連絡」<こちら
 2012年7月20日の記事は<こちら
 
 れんげ通信ブログ版の該当記事は<こちら
     


★2012年4月18日
 高レベル放射性廃棄物をめぐる連載記事
 
北海道新聞が2012年4月15日からシリーズ『原子力 負の遺産』の連載を開始しました。第一部「核のごみ どこへ」記事をアップします。
 優れた記事です。
 記事からNUMO、電力の水面下の動きがかいま見えます。
 記事に触発されて応募、又は国からの申入れを待ちきれずに動きだし、複数一度に手をあげる資源エネルギー庁が待ち望んだ形になるかもしれません。その中に東濃が割り込まないことを願っています。
 
 1 「幌延 処分場誘致の動き 商工業者ら期成会準備
                    
2012.04.15)
   「高レベル廃棄物の処分 深地層に埋設 影響未知数
                   (2012.04.15)
 2 「「研究」は建設準備か 2組織で分担 関係は緊密」
                    (2012.04.16)
   「幌延と処分場計画の歴史 衝突の末「核抜き」に」
                    (2012.04.16)
 3 「「生コン売れるからさ」 興部、夕張 幻の誘致運動
                     (2012.04.17)
   「誘致応募の高知・東洋町 まち二分 後遺症今も
                     (2012.04.17)



★2012年3月31日
 環境省が放射性物質の99.9%が吸着できると実証実験なしの新たな安全神話 読んで、考えてください

 
「バグフィルターがもつ問題点」
  
 梶山弁護士(理学博士)

     
独立系メディアウェブにリンク
 

 ・「神奈川を瓦礫から守る会」ウェブ
  
青木泰氏:島田市がれき受け入れの実態
  2012年3月23日 環境ジャーナリスト 青木泰
     ・受け入れ発表と脚光を浴びた試験焼却
     ・不合格がない試験焼却の問題
        1. 不合格の基準がない試験焼却
        2. 「不検出」は、「0」(=ゼロ)ではない。
         3. こどもだましの安全確認
     ・最終処分場の排水土壌から300Bq/kgのセシウム検出
      
   2. 【「不検出」は、「0」(=ゼロ)ではない。】より引用
  ----------------------------------
「 島田市の場合、検出限界値は、0.3〜0.4Bq/m3Nであり、焼却炉の排ガス流量は毎時約2万m3になるため、「不検出」の場合でも、1日、1炉稼動で、約15万Bqの放射性物質を放出する計算となる。」
   ------------------------------------
  青木氏は「週刊金曜日」(2012.3.30 889号)に
   「某国の日本列島 放射能汚染」 震災がれき広域処理」を発表

★2012年3月30日

 
2012年3月29日、岐阜市長に「震災がれきに関する緊急質問書」
 
 @情報の対応変化
  
2012年3月22日、知事による政府のがれき受入要請伝達緊急首長会議招集、3月27日の知事設定による環境省説明会、年度末日の県内アンケート締め切り日という知事の強引な対応に不信感。 知事は昨年「自治体の意向を尊重する」から、説明会後、「これがはじめの一歩と、今後も締め付け押しつけ工作を想定させる発言。
  A
岐阜市の対応のぐらつき
   知事による説明後、新聞社のアンケートに「無回答」とコメントの変化

   
質問書 岐阜市長あて
       
ポイントは2〜4ですが、岐阜市の焼却施設で検出加減以下が漏れても、1年間にどれくらいの量になるのか、具体的に示して、危険性を想像できるように、記入しました。また、瓦礫の処理が進まない理由も記しました。
   岐阜羽島衛生設組合あて


★ 2012年3月24日


 がれきを受け入れない決議を岐阜市に守らせるため、岐阜市議会議長と副議長に要望書出しました。

<経過>
 2011年9月27日、岐阜市議会はがれき処理を地方自治体に押しつけないことを願意とした請願を全会一致で可決し、岐阜市議会として意見書を全会一致で可決し、国の関係機関に送りました。
   【可決した意見書


 これで決着が付いたとは思うことができず、がれきを受け入れた場合の焼却施設となる岐阜市老洞の焼却炉を見学し、周辺値域の放射線量測定を行いました。

 2012年、震災1年を前に、国は全国紙を使った大宣伝(テレビ宣伝も)を行い、がれきが片づかないのは、受け入れない国民のせいだと言わんばかりです。そして3月16日には、総理大臣と環境大臣名の要請文書が都道府県を通じて自治体に出されました。

 <知事 豹変>
 岐阜県は民主党県連が1月から動きを表面化させ、3月には県連として知事に受入要請を行いました。
 3月16日の国の文書受理後、3月22日には知事が市町村長を緊急の招集し、書類の伝達・交付と受入れ条件など協議し、知事は「市町村と県が一緒に取り組んでいこうということだった。(民間を含めて」いろいろな受入の可能性を検討する」(朝日新聞2012.03.23岐阜県内版)と強行姿勢です。
そして、3月27日には環境省の自治体職員向け説明会が開かれます。
 手際の良さから、国の要請文発出前、民主党岐阜県連が要請する以前から、水面下で進められていたことが、見て取れます。
 
 知事は11月まで「岐阜県は処理施設を持っていない。自治体の意向を尊重する」でした。わずか数ヶ月後の豹変に、半強制的な対応もあり得るとの危機感を抱き、市町村長の招集の翌日、2012年3月23日、岐阜市議会議長と副議長、議会の決議を最大限尊重するよう、岐阜市長に強く働きかけることを求めた要望書を手渡ししました。

 【提出した要望書】 
 要望書にある添付資料1から3は下記です。
 
 【添付資料−1環境省2012.03.16発出文書】  
 【添付資料−2  徳島県目安箱】 
 【添付資料−3の1】   【添付資料−3の2

 知事の豹変は、自民党との軋轢から逃れるために、民主党に軸足を移すその過程で、「がれきの広域処理」が道具として使われたと、受け止めています。
  今回の対応から知事は自分の都合でどのようでも変わりうるという印象強く持ちました。高レベル放射性廃棄物の処分場受入を危惧する私たちは、強く感じています。
 元々通産官僚、古巣から高レベル放射性廃棄物処分場を受け入れてほしいと打診されたら、今回の『がれきで豹変』のように、市町村長を集めてでも、説得に乗り出しかねないと、受け止めました。
 がれきについての日々の情報は「れんげ通信ブログ版」をご覧ください。

 ◆資料3と2012.03.16国会質疑で明らかになった「がれきの処理が進まない本当」の理由
 
・がれきの量 大きな差はない

  
1995年の阪神淡路大震災のがれきは約2000万トン。
  宮城、岩手の両県 約2200万トン。
  膨大な差があるわけではありません。
  約2200万トンのうち8割は被災地で処分、残りの20%を広域処理。 
  2割の400万dが受け入れられないから、がれきの処理が遅れたのか。     そうではない。

・陸前高田市の戸羽太市長
  陸前高田市は「広域処理には賛成だが、広域分は宮城県で全体の2割、岩手県で全体の2割理。広域処理が進んだからといって、一気に解消される話ではない。」と東京新聞に語っている。

 ・処理の差 50%と6.7% 
  1995年の阪神淡路大震災のがれきは2000万トンと今回と大きな差はない。今回は範囲が広く、津波、と放射能があり、条件的にはより厳しいが、
  阪神淡路大震災では1年で約50%の処理が進んだ。今回はわずか6.7%にすぎない。
 
 ・原因 仮設の焼却炉設置の早さ、数、処理能力
 この差を、阪神淡路大震災のがれき処理の最前線に立っていた笠原氏は仮設の焼却炉の設置の早さと数と量だったと説明する。
 仮設の焼却炉を神戸市など県内7市町の34基設置した。神戸では被災から僅か3ヶ月で日量40トンの仮設焼却炉が稼働した。遅くとも1年後には稼働した。

 仙台市以外はほとんど処理が進まない
今回 政令指定都市の仙台市が、焼却施設の手続きを国や県を通さず独自に行うことができるため、早期に3基の焼却炉を計画し、10月に2基稼働し、12月に1基が稼働して、処理終了目標の2014年3月末以前の、2013年夏までに処理を終える見通し。
 宮城県は20基程度の建設を計画しているが、2012年3月になってようやく1基が試運転に入る。岩手県宮古市と釜石市に各2基設置するがフル稼働に至っていなという。

 ・放置される焼却炉建設計画
 陸前高田市の市長戸羽太氏は震災直後に焼却炉の設置を取りあわず、国会で取り上げられたが、そのまま放置されたと憤る。
  
 ・責任転嫁の野田政権
 
仮設焼却炉設置の対応を怠った責任を国民に押しつけ

 2012年3月16日の衆議院環境委員会で斉藤恭紀議員は
 「がれきの処理が遅れている原因が現地処理の遅れにあるのは、仮設焼却炉の状況を見ても明らかだ。広域処理に責任を押しつけるのは、間違っている。政府は自らの失敗を止めるべきだ」と追求。
  資料−3の2 斉藤恭紀議員のブログ 
  斉藤恭紀議員のブログの終わりに3月16日国会質疑の動画がリンクされています。

◆広域処理の運搬費
 運搬費  トラック輸送 2万円/d
   ただし、運搬範囲は宮城県女川町−東京都
   東海、関西、九州など遠く離れた地域に運ぶには、輸送方法も変わり、さらに各自治体に運ばれるとどれだけの費用が必要で、排ガス量はどれだけになるのか。これが私たちの税金でまかなわれます。原発は本当に高くつく。

 
 ◆『焼却できるもの』 を広域処理
  ところが、不燃物も広域処理対象リストに!!

  岩手県 不燃物7万3千トン、宮城県  不燃物 139万d
  広域処理の量に信頼性がない。
  
  2012.3.16 衆議院環境委員会で細野環境大臣の答弁、
---------------------------
   「2200万トンの内1800万トン・8割は被災地で処理をする。それでも限界があるので焼却できるものについて広域処理を進めている
進まなかった理由としては被災地で仙台市ほどスピードをつけて進められなかった。当初400万トンと考えた広域処理がなかなか進まなかったことの両面 あると考えている。」
---------------------------
 仮設焼却炉の建設をないがしろにて、「広域処理が進まないこと」もがれき処理の遅れの原因に挙げている。あきれた環境大臣。
 
 「焼却できるもの」を広域処理と定義しながら、広域処理のリストには『不燃物』が146.3万トン含まれている矛盾。
 
環境省の広域処理ウェブ3と4ページ参照 政令指定都市は7,8ページ参照)

 <参考> 学習会資料
   1. 2011年9月16日 学習会資料 
     ジャーナリスト井部正之氏のパワーポイント

     タイトル【放射能汚染ゴミ処理・リサイクルによる
       「二次汚染」問題 】



  2. 2012年2月4日 名古屋講演会資料
     ジャーナリスト井部正之氏のパワーポイント
       
タイトル【広域処理で拡大する
      放射能汚染ゴミ処理.リサイクルによる「二次汚染」】
        この中で、井部氏は
          ・pp28 本当に広域処理は必要か
         ・pp31 排水から次々と放射能

など、広域処理に対する疑問と処分場に埋めた焼却灰中の放射能漏れの現実など、マスコミでは伝えられていない情報が、具体的に解説されています。


  3.上田文雄 札幌市長の見解
   「東日本大震災により発生したがれきの受入れについて」
      解説はれんげ通信ブログ
       「市民の健康と安全な生活の場を保全すること」

    上田札幌市長記者会見での発言 こちら
 
  4.和歌山県知事「震災がれき受け入れ 知事、国要請を批判」
     読売新聞 和歌山 2012年3月22日

  5.市民ネット・岐阜 2011.09.15 がれきパンフ



★ 2012年3月4日
  
 岐阜県は福井の原発の“地元”

  【゛地元”岐阜県の地図はさよなら原発・ぎふのブログへ】
 
 2012年3月3日福井県美浜町の関西電力美浜原発が見える海水浴場・水晶浜で約1000個の風船を飛ば、風向き調査を行いました。
 10:30頃から12時15分頃の間に順次飛ばしました。
 手紙には主旨と連絡先を書き、拾った人からの連絡をお願いしました。
 
 帰りの車中で、6地点の到着が伝えられました。
 3月4日時点で、23地点です。
 3月5日、到着地点7地点追加を地図に追加して差し替え
                     (暫定地図はこちら
 1988年の時は到着は10個でした。(実は11個拾われていました。2012年3月に風船到着の報道等があり、24年前に拾っていたという愛知の方から、手紙が届きました。拾った場所は春日井市でした。)
 
 1.多く到着した。
 2.1988年とほぼ同じルート内に到着した。
 3.岐阜県内に集中している。
 4.まともに放射能汚染を被る地域。

  2回ともほぼ同じルートを通っていることが確認できたました。
 偶然ではありません。
 岐阜県は若狭湾の原発群の放射能汚染をまともに被る地域。
 モニタリングポストで感知して県民に伝えられるより先に、
 放射能がやってる地域です。
 モニタリングポスト、ヨウ素剤、避難計画、連絡体制、測定器より先に
 知事が原発の再稼働に“待っ”たをかける責任があります。
 原子力災害対策室も独自の放射能拡散予測もいりません。
 原因を絶つしかありません。
 
 岐阜県のように、原発の風下なのに、知事の意見や基礎自治体の意見、住民の意見が全く反映される仕組みがない地域があります。
 
 ◆到着地点一覧 受信順
 @可児市今渡  12:40頃
 A春日井市高蔵寺 13:00頃
 B岐阜市長良  13:30頃
 C大垣市赤坂  14:00頃
 D瑞浪市日吉町 14:30 花之木ゴルフクラブ

 E瑞浪市釜戸  14:30 瑞浪カントリークラブ
 F岐阜市寺田  14:50
 G美濃加茂市県立加茂高校 14:40
 H岐阜市八代  15:00
 I瑞穂市本田  15:30

 J池田町八幡  12:30
 K本巣市群府  14:30
 L一宮市明地  13:00
 M垂井市日守  12:10
 N美濃加茂市山之上 16:20

 O岐阜市若福  14:30
 P岐阜市葭町  17:00 
 Q神戸町横井  16:00
 R岐阜市三田洞東 15:40
 S岐阜市三田洞 17:30

 21 岐阜市川部  17:00 
 22 池田町池田山登山道 12:30
 23 美濃加茂市下米田町小山 夕方
 24 瑞穂市本田   3/4
 25 北名古屋市西春町 3/5
 
 26 揖斐川町白樫  3/5
 27 岐阜市三田洞  3/5
 28 美濃加茂市山之上町 3/5
 29 可児郡御嵩町8075 3/4
 30 岐阜県揖斐郡池田町市橋 16:15


012年2月26日
  広域処理で拡大する放射能汚染ゴミ処理・リサイクル
          による「二次汚染」

      2012年2月4日 名古屋講演
      ジャーナリスト井部正之 氏 (パワーポイント

 主催者と井部氏の了承をいただき、アップさせていただきます。
 ただし、重量の図を井部氏により降ろしていただきました。
 
 2011年9月16日の岐阜市での講演以降の情報として注目するのは、
  ・pp28 本当に広域処理は必要か
  ・pp31 排水から次々と放射能
  など、広域処理に対する疑念と処分場に入れた焼却灰中の放射能漏れの現実など、マスコミでは伝えられていない情報が、具体的に解説されていることです。

★ 2012年1月15日
若狭湾の原発の風下 岐阜県美濃地域
 
1.1988年3月20日の実験に学ぶ

 「ぎふ・チェルノブイリしっとる会」が1988年3月20日、福井県美浜町にある「関西電力美浜原子力発電所」の前の水晶浜で約1000個の風船を飛ばしました。その風船を拾った人から連絡を受けて、作成されたのがこの地図です。
 
 岐阜県の飛騨地方を除く、西濃、岐阜、中濃、東濃のすべての地域が含まれます。想像の図ではなく、実際の記録です。

 「ぎふ・チェルノブイリしっとる会」のメッセージを書き写します。

「第1回 つゆくさ風船報告 88.4.7
 私たちは、88年3月20日、福井県三方郡御浜町の「関西電力・美浜原発」前の水晶浜から、岐阜を中心に、名古屋方面や滋賀県からかけつけてこられた方ゆ地元美浜町の方々を加え、65名で、つゆくさ風船約1000個を飛ばしました。

 翌21日の朝から、次々と、風船到着の連絡が入り、現在10個を数えています。

 飛ばしてから到着までの時間はB(※a)で1〜2時間、Iの八百津(※b)でも約3時と以外に速く飛んでいることが、解ります。

 風船の到着距離は、風船の大きさによるので、ここで重要なことは、風船の方向です。
 
 この図が示すように、一たび、冬季に若狭湾の原発で事故発生のときは、岐阜市〜一の宮市を中心に四日市市から中津川市に至る地域が、風下地域として、放射能汚染の直撃を受けることになるでしょう。」
       (※a:滋賀県旧高月町 ※b:岐阜県八百津町)

 この地図の意味を東京電力福島第一原発事故から考える
 福島第一原発の放射性物質の拡散は、飯舘村や福島、郡山などの盆地(中通り)を通過し汚染させました。

 1988年の地図にあてはめてみました。
 この時間の風船を乗せた風は、1377mの伊吹山を避けて、福井県寄りの低い尾根から谷筋を吹き降りたと仮定すると、風の流れと風船の到着地域が岐阜県揖斐郡や神戸町で多く拾われ、愛知県や三重県で拾われなかったことが理解できます。

 やはり、私たち岐阜県民は、若狭湾の原発で放射性物質放出事故が起きた場合、影響を強く受ける風下住民であることを、この地図が示していると感じました。



2.大飯原発3,4号機事故による経済被害試算

 2003年に大飯原発3,4号機のいずれか1機で大規模な放射能漏れ事故が起きた場合、長期的な被害額は最大で約460兆円に上り、急性傷害やがんによる死者も40万人を超える恐れがあるとの試算を、京都産業大学の朴勝俊専任講師(環境経済学)がまとめました。

名古屋タイムズは2003年10月27日の記事で「中京地区が最大被害となるのは冬の北西の季節風、いわゆる伊吹おろしの吹く冬から春先で岐阜県美濃地方、三重県の大半、愛知県の西半分が居住禁止地帯になると予想される。」と記しています。

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