道の方はシラビソなどの樹林帯が依然として続く。 しかし、その背丈は低くなりつつあり、また幹もかなり細くなってきていて、 しかも歩く部分の幅が広がって雪の回廊のようになっているため、青空を見ながら進んで行くことができるようになる。 と思ったら、一旦 樹林が密になるが、 そこを抜け出すとまた道の左右が広くなる。 | |
一方で、勾配がきつくなり始める。 足下は雪のマウンドになっているので分かりにくいが、この辺はガレ場になっているようで、
右後方を見れば今越えてきた高みの東側は岩壁となっている。 |
|
その落ち込んでいる谷の向こう側を見れば、
阿弥陀岳が
先程よりも大きく迫り上がって完全に姿を現している。 その場所から少し進めば第二展望台で、 ここからは南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスがよく見えるものの、最早 2つのアルプスは霞み気味である。時刻は 9時41分。 | |
目の前に
西天狗の大きな姿を見つつ、
一旦 道は下りとなり、再び樹林帯へと入っていく。 途中、樹林越しに北アルプスや 蓼科山が見え、 高度を上げて振り返れば、 御嶽や 先程越えてきた高み (写真、河原木場沢ノ頭と言うらしい) が見えている。 |
|
樹林の中をジグザグに登っていくと、
やがて樹林帯は終わりとなり、目の前に
西天狗の急斜面が現れる。 ここは西天狗の基部と言える場所で、ここから頂上部分は見えず、 雪の中に黒々とした岩を有する急斜面が見えているだけである。 なお、ここは左手が開けていて、北アルプスがよく見える。 | |
さて、ここからの登りであるが、 日当たりも良いからであろう、よく見ると雪の量はそれ程でもなく、また雪の上に明瞭なトレースがあるので、 用意してきたピッケルは使用せず、2本のストックを引き続き使うことにする。 先にも述べたように雪はかなり減っていてハイマツと岩が露出しており、 道はその間を縫うようにして登っていく。 とは言え、やはり傾斜がキツイので、ここは焦らず、 ドンドン広がる展望を楽しみながらユックリと登る。 |
天狗 1、  天狗 2、   天狗 3、  天狗 4、   天狗 5、  天狗 6、   天狗 7、  天狗 8、   天狗 9、  天狗 10、   天狗 11 もご覧下さい。