天狗岳 ( 天狗岳 = 西天狗:2,646.0m) 2017.11.7 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳 1】

結局、10月は 鎌倉散策の下見だけで終わってしまい、 山らしい山には登れずじまいであったことを反省し、11月に入ってすぐに山に行くことを計画する。
しかし、なかなか天候とこちらの都合とが合わない状況が続く中、漸く 11月7日に山に行けることになったのだが、今度は行き先に少々困ってしまう。
山には雪が降り始めており、さらに久々の登山ということもあって、ハードな山登りは避けたいと思い、散々考えた末に 2年前に 途中撤退となったコースを辿って北八ヶ岳の 天狗岳に登ることにする (但し、天狗岳にはその撤退後に 2回登っている)

辿るコースはミドリ池入口からミドリ池、本沢温泉、夏沢峠、 箕冠山 (みかぶりやま)根石岳を経て天狗岳へと至るもので、 2年前はガスで視界がほぼゼロであったことに加え、初冬の冷たい風があまりにも強かったため、天狗岳を諦めて根石岳までとし、 白砂新道分岐から本沢温泉に戻ってきたのであった。
その時は途中の行程でもほとんど視界が得られなかったので、今回は好天のもと、是非とも天狗岳に至る迄の景観についても楽しみたいところである。

11月7日(火)、4時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
実は、3時に起床して 3時半に出発するつもりでいたところ、目覚ましを止めた後、再び寝込んでしまい、ハッとして飛び起きたのが 4時過ぎだったという次第。 普段、夜中の 1時過ぎまで起きていることが多いため、24時前に就寝して 3時に起きるということに身体の方がついていけなかったようである。

さて、予定よりも 1時間遅くなってしまったため、 この遅れをどう取り戻そうかと考える。
無論、この遅れを抱えたまま予定のコースを辿っても良いのであるが、登頂が遅くなるほど展望は悪くなる訳で、できるだけ早く天狗岳頂上に着きたいところである。
すぐに思い浮かんだのが本沢温泉に到着した後、夏沢峠には行かずに白砂新道を登って天狗岳に至るコースであり、 その次に思い浮かんだのがミドリ池を過ぎた所より中山峠に登って天狗岳に至るというコースである。
しかし、好天が予想される中、一番の楽しみは箕冠山から根石岳との鞍部に下る際、樹林帯を抜けるといきなり目の前に広がる根石岳、東天狗、西天狗の姿なので (件の撤退の後、桜平−オーレン小屋−箕冠山経由にて 天狗岳に登った際に見たこのこの光景は素晴らしかった)、 この 2つのコースは却下する。

身支度をする中、地図を見ながら他に良い方法はないかと考え、 ふと目に着いたのが八ヶ岳林道の本沢入口から直接 本沢温泉に至るルートである。
このルートならば当初予定したルートよりもコースタイムは 1時間10分早いので、1時間の遅れを挽回でき、 さらには箕冠山を過ぎてからの展望も見ることができることになる。
その上、林道歩きとはいえ初めて歩くコースなので新鮮味もあることから、急遽 このコースを辿ることに予定を変更する。

いつも通り東名高速道、圏央道と進んで、八王子JCTから中央自動車道に入る。
出発時、空には雲が多い感じがしたものの、韮崎ICを過ぎる頃には目差す 八ヶ岳や左手の 鳳凰三山甲斐駒ヶ岳が 雲一つ無い青空をバックにクッキリと見えるようになる。
特に朝日を浴びて薄紅色に染まりつつある 赤岳が素晴らしく、よっぽど予定を変更しようかと思ったくらいである。

須玉ICで高速を下り、国道141号線を北上する。
途中、道の駅 南きよさと にてトイレをお借りした後、順調に車を進め、山梨県から長野県に入った後は松原湖入口にて左折して県道480号線に入る。
山へと入って高度を上げていくと前方の展望が開け、 硫黄岳などの南八ヶ岳、 本日目差す天狗岳、そして稲子岳の岩壁などがよく見えるようになり、テンションが上がる。

やがて、『 ← 稲子湯 』 の標識に従って左折して稲子湯方面へと向かう。
途中、右手に見えたミドリ池入口の駐車場に 2台の車が駐まっているのを確認する。それを見て、一瞬、ここに駐車しようかと考えたが、 やはり時間節約のため先へと進むことにする。
稲子湯を過ぎ、そこから 1km強ほど進むと本沢温泉へと通じる八ヶ岳林道の分岐が右手に現れるので右折する。 そして、『 本澤温泉百参拾周年記念碑 』 など、本沢温泉に関する石碑が立ち並ぶ本沢入口には 7時31分に到着。
本沢温泉に至るには、ここで右折して未舗装の本沢林道を進むのだが、四輪駆動車ならば侵入可能とはなっているものの、 擦れ違いが難しい道幅であったため、この本沢入口の駐車スペースに車を駐めることにする。
なお、2つ程あるスペースに他の車は見当たらない。


身支度を調えて 7時36分に出発。
色々な標識が立ち並んでいる中にある登山ポストに登山届を提出した後、本沢林道を進む。

最初はジグザグに斜面を登っていくが、すぐにほぼ真っ直ぐな道が続くようになる。
傾斜は緩やか、左右のカラマツ林が朝日を浴びて美しい。

この日は道が乾いていたため歩き易い。
しかし、車でこの道を通った場合には、確かに小さなアップダウンがあるので車高の高い車でなければ通りにくかろう。

左右をササに囲まれた道を黙々と歩く。
聞こえるのはゴーという風の音だけで、このまま風が強いようだと稜線では苦労しそうだなと思いながら進む。

再び道が大きく蛇行する登りとなった後、 また直線になった先で、前方に車が 2台駐まっているのを見て少々驚く。
車止めのゲート手前に駐車スペースがあると聞いていたが、時間的にそのゲートはもっと先のはずであり、 途中にこのような駐車スペースがあることを知らなかったからである。

事前にもっと情報を得ておくべきであったと反省したが、歩き始めてから 20分程なので、 それ程 損をしたという気にはならない。

なお、傍らの木には 『 天狗展望台 』 の標識がぶら下がっていた。
しかし、天狗岳は 木が邪魔をしていて見ることができない。

駐車スペースから少し進むと 『 ここより急坂 ゲートまで 20分 』 との標示板が現れる。
とは言え、山登りのレベルから言えば、然程 急坂という感じはしない道が続くが、恐らくこの表示は車に対してのものであろう。

カラマツの樹林帯はやがて自然林に変わり、右手前方樹林越しに 天狗岳や 稲子岳と思しき山々がチラチラと見えるようになる。

8時14分にゲートを通過。
聞いていたとおりゲート手前には駐車スペースがある他、本沢温泉従業員専用の駐車場もあるが、本日は 1台も駐まっていない。

ゲートを越え、今までの林道に比べて少し狭くなった道を進んでいくと、 前方の樹林の間に 天狗岳の姿がよく見えるようになる。

天狗岳の後方には雲一つ無い青空が広がっており、 この状態が頂上に達するまで保ってくれることを願うばかりである。

その後、単調な、視界のない道が続く。

ゲート近くにある 1,986.8m峰の北側を進むために、 暫くは陽が当たらない状態が続いていたが、やがてその高みも低くなり、南側が開けるようになって明るい日差しの中を進むようになる。

すぐに 『 富士見平 』 と書かれた標識が現れ、 道の傍らには白いベンチも置かれている。時刻は8時32分。



天狗岳 登山データ







登山日:2017.11.7 天候 : 快晴単独行 日帰り
登山路 : 本沢入口−本沢林道終点ゲート−富士見平−本沢温泉−夏沢峠−箕冠山−根石岳−白砂新道分岐− 東天狗−西天狗−東天狗−白砂新道分岐−本沢温泉−富士見平−本沢林道終点ゲート−本沢入口
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT−(中央自動車道)− 須玉IC−(国道141号線)−松原湖入口−(県道480号線)−稲子湯入口−(一般道)−八ヶ岳林道分岐−(八ヶ岳林道)−本沢入口 (車にて)
交通復路 : 本沢入口−(八ヶ岳林道)−八ヶ岳林道分岐−(一般道)−稲子湯入口−(県道480号線)− 松原湖入口−(国道141号線)−須玉IC−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場− (県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口− (県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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