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また、北北西方面には頸城山塊も見ることができる。うっすらではあるが、
まだ白くなっていない妙高山、
そして既に真っ白な火打山、
焼山、さらにこちらもまだ黒い高妻山も見ることができる。
ほぼ一直線の岩場の登りも途中から左へと回り込むようになり、
やがて傾斜が緩くなると、目の前に蓼科山頂ヒュッテが現れた。時刻は 10時5分。
この山頂ヒュッテを過ぎれば頂上はもうすぐである。ヒュッテの横で女神茶屋からの登山道と合流した後、
ゴロゴロした大岩が続く中をペンキ印やポールに従って進む。
頂上の先には青空が広がっており、どうやら 21年ぶりに頂上の火口原を見渡すことができそうである。 |
そして、10時8分に
蓼科山頂上に到着。
ここにある三角点は一等三角点。傍らには 2,530.2mと書かれた標柱も立っている。しかし、帰宅後調べたら、
蓼科山の標高は 2,530.3mのはず。僅か0.1mの差であるが、表示は正確にしたいものである。
ここからは 360度の展望が得られる。しかし、どうせ周囲の山々を眺めるのなら方位盤を見ながらの方が良いと思い、
展望を楽しむのは後回しにして、まずは火口原の真ん中にある蓼科神社奥宮へと進む。
前回、前々回とも蓼科山山頂はガスの中で、この蓼科神社奥宮もほぼ白黒の世界にあったが、
今日は青空の中に祠が映える。 | |
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蓼科神社奥宮からさらに北に進んで方位盤の所に行く。
方位盤の所に陣取り、360度の展望を楽しみつつ、方位盤を使って山の名前を確認する。
ここからは、先程 登りの途中で見えた北アルプスの山々のさらに続きを見ることができる。
写真右の山は鹿島槍ヶ岳。
そして、その左に爺ヶ岳、岩小屋沢岳があり、剱岳へと続く。
剱岳の左には、さらに蓮華岳、立山 (大汝山) が見える。
そして、龍王岳、鬼岳等の山を間に挟み、餓鬼岳、烏帽子岳、三ツ岳へと続いている。
この辺は前掛山から見た光景とほぼ同じである。
また、立山の手前下方には美ヶ原を見ることができる。 |
さらに北アルプスは、
野口五郎岳、黒岳 (水晶岳) を間に挟み、
槍穂高連峰へと続いている。
写真 右端の三角形の山は大天井岳。その左に横通岳、三俣蓮華岳、常念岳と続き、
槍ヶ岳で一旦ピークを迎える。
そして、さらに左に大喰岳、中岳、南岳と続き、大キレットで一旦グッと落ち込んだ稜線は北穂高岳でまた大きく盛り上がり、涸沢岳、
奥穂高岳、前穂高岳、明神岳と次のハイライトへと繋がっている。
素晴らしいの一言であるが、欲を言えばもっと間近に見たいところである。
やはり蝶ヶ岳付近から眺めるのが一番良いのではないかと思われる。 | |
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さらに左に目を向けると、霞沢岳、乗鞍岳を間に挟み、
御嶽がよく見える。
周囲に高い山が連なっておらず、如何にも独立峰という感じが大変魅力的である。
御嶽には 2度登っているが、もう少しこの山のことを知りたい。そんな感じにさせる山である。 |
御嶽のさらに左には中央アルプスの山々が見える。
写真では右端の経ヶ岳が切れてしまっているが、その左に大棚入山、
麦草岳と続き、木曽駒ヶ岳に至っている。
さらに、木曽駒ヶ岳の左に中岳、伊那前岳、熊沢岳、東川岳と続き、一旦 木曽殿越に下った後、
空木岳へと盛り上がり、
南駒ヶ岳、越百山へと繋がっている。
今年、空木岳、南駒ヶ岳に登っているので、
このようにハッキリ見えると大変嬉しい。 | |