蓼科山 2010 ( 蓼科山:2,530.3m ) 2010.11.21 登山



【PHOTO & 記録 蓼科山 6】

雄池の湖畔で 5分程休んだ後、登山道へと戻る。
登山道は双子池のもう 1つの池である雌池の周りを回るようになっている。
雌池の方も凍っており、この辺が如何に寒いかがよく分かる。しかし、今は温かい日差しが降り注ぎ、少々暑いくらいである。
道は雌池に沿って半周した後、山を登って行くことになる。池の周囲はキャンプ場所になっているらしく、 テントを張るスペースを周囲にいくつも見ることができる。
夏にはこの辺は人で溢れるのであろうが、今は誰もおらず寂しい。日の光で明るいから良いものの、 ガスなどが出ていたらちょっと今の時期は気味が悪いかもしれない。

道は樹林帯の中の登りとなる。
方角的には南西の方向に登っているようで、時々 斜面の先の方に太陽が見え隠れする。
従って、明るい道なのであろうが、偏光グラスを装着しているため、周囲は薄暗く感じられ、熊でも出てきはしないかと心配になる。 周囲は雪に覆われているが、雪の量はそれほどでもなく、またサラサラ状態なので登るのに全く支障はない。
やがて大岩のある所に登り着くと、そこからは下りとなる。その途中、人と擦れ違ったので少々ビックリ。大河原峠へ戻るのだろうか。

13時26分に亀甲池に到着。当然 この池も凍っている。
亀甲池という名は池の底に亀甲模様が見えるところに由来しているようなのだが、今の状態では池の底は全く見ることができず、 それを確かめようがない。
池の周りを少し回って再び山に取り付く。地図ではここから北横岳へも行けるようである。 しかし、さすがにそこまで行く時間的余裕、体力もないのでまっすぐ天祥寺平を目指す。
道は暫し登るが、すぐに平らな道となる。そのことが非常に嬉しく感じられたことから、 やはり疲れているのだろう。考えたら、6時間近く歩いていることになる。

シラビソとササ原の中の平らな道を進むが、 すぐに道は樹林帯を抜け出し、両方を斜面に囲まれた山間の道を進むことになる。
今朝程、将軍平への登りの際に北横岳の左下に見えた山間部の道らしきものは、 やはりここだったのかもしれない。
前を向けば、ササ原の向こう、左右の斜面によって作られた Vの字の先に蓼科山が見える。
最初は右斜面しか見えなかったのだが、道を進むに連れて、徐々に両方の斜面が見え出し、 ついには富士山にも似た姿が見えるようになってきた。 本日 初めて諏訪富士と呼ばれるのも尤もだと思う姿である。本日、ここまで見てきた蓼科山は頂上部分が丸く、 両斜面の広がりは富士山のようであっても、 頂上部分に違和感があったのである。

13時45分、天祥寺平に到着。右に道を進めば大河原峠、左に道をとれば、将軍平への分岐を経て竜源橋に至るということになる。
道を左に取り、ササ原の中を進む。13時53分に将軍平への分岐に到着。これで周遊の旅も終了である。
途中、蓼科山が見えたが、 美しい姿ではあるものの、最早 富士型ではない。無論、無理して富士山に見立てる必要はなく、 今のままで大変魅力的ではあるが・・・。
しかし、この時点においても、蓼科山の後方には青空が広がり、雲一つ無い。素晴らしい天候に恵まれ、 嬉しい限りである。
後は往路を戻るだけ。平らな道が多く、その後の斜面も それ程キツイ登りではなかったので、もう安心である。

途中、左手を見れば、 北横岳方面が見える。 しかし、かなり低い位置から見ているので、あの綺麗な鈍角三角形をした山がどの山なのか全く分からない。山は見上げる角度、 見る方角によって大きく形が変わることがあるから、なかなか見分けるのが難しいということである。 思うに、あの形の良い山は北横岳南峰の北西にある名も無きピークだと思っているがどうであろうか。
順調に下り、14時45分に駐車場に戻り着く。駐まっている車は、小生の車 1台だけであった。
急遽 予定を変更して蓼科山に登ることにしたのだったが、 結果的には大正解であった。21年ぶりに大展望を得られ、また 広い頂上火口原も見渡すことができ、 さらには北八ヶ岳の一部を楽しむことができ、大変有意義な一日であった。



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