 |
そして、ササ原の斜面を下っていくと、
今度は右手に南アルプスの
悪沢岳
(荒川東岳)、荒川中岳、荒川前岳、そして
赤石岳が見え始める。
さらに少し下っていくと、今度は上述の山々に加えて、そのさらに左側にある
聖岳、上河内岳、
さらには大無間山も見え、手前側には大きなガレが目立つ
七面山も確認できるようになる。
さらには、赤石岳の右にある
塩見岳、
そして 白根三山も見えるようになってくるが、
農鳥岳、
北岳は頂上部分が見えているものの、
間ノ岳の頂上は雲に隠れてしまっている。
さらには、白根三山の右側の山々は雲でほとんど見えない。
写真は 悪沢岳 (中央)、
荒川中岳、荒川前岳の 荒川三山方面。 |
こちらは
聖岳、上河内岳方面。
笊ヶ岳が 聖岳を隠すようにしており、
笊ヶ岳の左には布引山が大きい。
そして布引山の左後方には上河内岳 (写真 左端) が見えている。 |
 |
 |
道はササ原の中を緩やかに下った後、再び登りに入る。
富士山の右には
駿河湾もうっすらと見えている。
道はほぼ平坦になり、足下もしっかりしているので問題なく進んで行くことができる。
かつて この辺は胸元近いササ原に覆われていたことを思うと、今の歩き易い登山道が嘘のようである。
暖かい日差しが心地よい。
しかし、一方でこの時期に足下には全く雪が無いことに驚いてしまう。
道は再び登りとなる。そして、登って行くに連れて徐々に樹林の密度が高くなり始める。 |
やがて、大見岳と書かれた標識のある高みに到着。
樹林に囲まれて展望はない。時刻は 12時15分。
標識の後方にはロープが張られているので、ここはかつて麓への下山道があったところのようである (現在は廃道)。
大見岳を過ぎると、草付きの展望の良い場所が断続的に現れるようになり、
その 1つにて先程のカップルが憩っていた。
と言うことは 14時53分のバスは無理、東海自然歩道を端足峠方面へと戻るにしてもユックリしすぎである。
もしかしたら、彼らも 17時53分のバスなのかも知れない。あるいは別の手段があるのか ?
そこから少し進むと、またまた草付きの展望の良い場所に出たので、
そこにあった岩に腰掛けて休憩する (写真)。時刻は 12時23分。 |
 |
 |
ここからは駿河湾を挟んで伊豆半島も見え、
天城山らしき連なりも
うっすらと見えている。
12時34分に出発。
少し進むと、右手樹林の上方に見慣れぬ山が見えている。
南アルプスの南端になるはずなので、もしかしたら
光岳と思ったが、
帰宅後地図で確認すると、イザルガ岳と 光岳が重なっていたようである。
なお、右手前に見える黒い大きな山は青薙山。 |
富士山を眺めながら、
緩やかな登りの道を進む。
富士山をよく見ると、右側の斜面は綺麗なスロープを描いてなだらかに下っていくのに対し、
左側の方は途中にコブのようなものがあって、スロープが途中で途切れている。
帰宅後に調べると、このコブは富士スバルラインの五合目のある小御岳 (こみたけ) と呼ばれる場所で、そこは
富士山形成のもととなった小御岳火山の山頂部分が露出しているらしい。
その 富士山に絡むようにして
パラグライダーが上空を舞っている (写真では分かりにくいが、富士山の右上)。
高度 3,000m以上にいるとは思えないが、こちらから見ると 富士山よりも高い所を飛んでいるように見える。
さぞかし気持ちの良いことであろう。 |
 |