奥大日岳 ( 奥大日岳:2,611m、三角点のある頂上は 2,606.1m ) 2016.10.15 登山



【PHOTO & 記録 奥大日岳 6】

道は奥大日岳最高点の南側斜面の下方を斜めに登っていく。

足下は岩がゴロゴロしていて少々歩きにくい。
おまけに疲れがかなり出てきており、少し進んでは立ち止まって上を見上げるというパターンを繰り返しながら進む。

ただ、この斜面からの展望は本当に素晴らしい。
特に目を惹くのが、下方に見える天狗平手前側のキワで、先にも述べたように称名川に深く削られた谷が素晴らしい。

草付きの斜面を横切る、岩がゴロゴロした道を登り続ける。
しかし、登れども、登れどもなかなか終わりは近づいてこない。ここは我慢のしどころである。

立ち止まって振り返れば、天狗平の後方に見える山はさらに増え、 奥穂高岳の左には 槍ヶ岳も見えている。

但し、嬉しさはあるものの、昨日見た景色とほぼ変わらないことから、昨日ほどの感動はない。 慣れとは恐ろしいものである。
さらに左には浄土山、 立山も見えているものの、 逆光気味なのでその素晴らしさが少々削られてしまっている。

写真 中央に見えているのが 槍ヶ岳で、その右が 奥穂高岳
そして、槍ヶ岳の左手前に大きく見えている山は国見岳。
また、奥穂高岳の右には赤牛岳、 水晶岳が見えている。

苦しかった登りも漸く終わりに近づき、 奥大日岳最高点から西へと下る尾根との合流点が目の前となる。

傾斜も緩み、足下のゴロゴロした岩はほぼなくなり、やがてその尾根を横切って、 これまでとは反対の北側に出る。時刻は 9時20分。

途端に 剱岳の姿が飛び込んで来るが、 昨日 立山から見た姿とは異なり、 頂上部は少しスマートになって尖っていて、右下に前剱を従えている姿は新たな魅力を醸し出している。
また、前剱の右下、剱御前との鞍部後方には 五竜岳も姿を見せている。

ここは丁字路になっていて、 左手には三角点のある奥大日岳頂上が見えており、右手には奥大日岳の最高点へと至る尾根が続いている。

その最高点へと続く尾根にはしっかりした道があり、そこを辿りたいとの誘惑に駆られるが、 まずは左手の三角点を目差す。

写真は奥大日岳最高点へと続く尾根。

緩やかな登りの道を進む。
三角点のある高みの右後方には富山湾も見えており、さらに右には毛勝三山が見えている。

写真 右奥のピークが三角点のある奥大日岳頂上。



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