奥大日岳 ( 奥大日岳:2,611m、三角点のある頂上は 2,606.1m ) 2016.10.15 登山



【PHOTO & 記録 奥大日岳 3】

沢を渡って左に曲がり浄土沢の流れに沿って進む。
この辺は山の陰を抜け出しており、周囲は明るい。

前方には奥大日岳が少し顔を見せており、 その左には奥大日岳に至る迄に越えねばならない 2つのピーク (2,440m峰、2,511m峰) が見えている。
そして、その後方には雲一つない青空が広がっていて気分が高揚する。

やがて、 剱御前と大日岳方面との分岐に到着。時刻は 7時42分。

ここは流れに沿って真っ直ぐ進む。
すぐに道は右手の斜面に取り付くようになり、紅葉の過ぎた草付きの道を一登りすると、目の前に雷鳥沢の斜面が広がるようになる。

雷鳥沢というからには水が流れているものと思っていたが、 剱御前小舎のある別山乗越から雷鳥平へと下る斜面のことを指しているようで、 山襞が意外に深いものの 緩やかな斜面がこちらへ下ってきている気持ちの良い場所である。
この深い山襞も積雪期、残雪期は完全に雪に埋まって平らな斜面に変わり、スキーヤー達のゲレンデとなるようである。

道の方は、 前方に土手のように見えている新室堂乗越に向かって草地の中に敷かれた木道を歩くようになる。

この木道にも霜が降りているが、今は日が当たっているため融け気味であり、 それ程 気を遣わずに進んでいくことができる。
但し、木道を打ち付けている釘が緩んでいるのか、 体重をかけると木道がシーソーのようにギッタンバッコン状態になってしまう箇所が 2、3あるので要注意である。

紅葉は終わったとは言え、 黄色、茶色、そして所々に赤色が残っていて未だ美しい草地の中を進む。
周囲にはハイマツも見られ、明るい日差しの下で気分良く足を進めて行く。
途中、雷鳥と思しき声が聞こえてきたが、その姿を見ることはできず仕舞いであった。

やがて左手を見れば、 雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰の建物が小高い場所に並んでいるのが見え、その後方に地獄谷とそこから立ち上る火山ガスが見えるようになる。
ガスは地獄谷の至る所から立ち上っており、その数は恐らく大小合わせて 30本以上あるのではなかろうかと思われる。

やがて木道は終わりとなり、新室堂乗越への急斜面に入って、 足下は岩がゴロゴロしたガラ場の様な状態になる。

息を切らせつつ斜面をジグザグに登る。
新室堂乗越のある稜線はすぐそこに見えているにも拘わらず、なかなか足が進まない。昨日の疲れが残っているのかもしれない。

それでもひたすら登り続けていくと、やがて平らな道に登り着き、 そこから少し進むと丁字路にぶつかる。
右手の別山乗越から下ってくる道との合流点となる新室堂乗越である。
時刻は 8時6分。

左に道を取り、最初は緩やかに登り、 その後 平らとなった道を進む。

左下には雷鳥平、そして地獄谷の広がりが見えており、 この頃になるとどちらにも日が当たり始めていて大変明るい。

写真は雷鳥沢キャンプ場方面。
その左手の流れが浄土沢。



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