奥大日岳 ( 奥大日岳:2,611m、三角点のある頂上は 2,606.1m ) 2016.10.15 登山



【PHOTO & 記録 奥大日岳 4】

そして、特に目を惹くのが地獄谷で、 多くのガスが立ち上る中に今は通行禁止となっている道が見えている。

この立山について気象庁は、 現在 『 活火山であることに留意 』 のレベルとしているが、こういう状況を見ると、 けっして気を許してはいけないのだとつくづく思う。

ほぼ平らな道が続いていたが、 やがて道は緩やかな登りに入る。

少し登ると、前方には天狗平の溶岩台地、そしてそこに建つ立山高原ホテルが見え、 さらにその右後方にはなかなかよい形をした鍬崎山、そしてその後方にうっすらと 白山 (写真中央 最後部) が見えるようになる。

右手にはこれから越えねばならない 2つの高み (2,440m峰、2,511m峰) も見えてくるが、ありがたいことに手前の高み (2,440m峰) はその左側を巻くようである。

ササとハイマツの小さな高みを乗り越すと、先の 2つの高みの右側に奥大日岳も見えてくる。

そこから少し進むと小広い場所に至るが、ここが室堂乗越のようである。
時刻は 8時15分。

ここから見る奥大日岳はおむすび型しており、 その東側の斜面はかなり急峻で、下方のカガミ谷に一気に落ち込んでいる。
昨日の 立山や本日の室堂から見た時には分からなかった 奥大日岳の荒々しさを見せられて少々驚かされる。

無論、登山道はそのような斜面に作られるはずもなく、 左側にある 2つの高みを越えて南東側から登ることになる。
しかし、そうであってもそこに至る迄の道程はかなり厳しそうである。

なお、見えているのは奥大日岳の最高点であり、 かつては尾根通しでそこ迄行くことができたらしいのだが、今は廃道になっている。
地図上でもその最高点への道は書かれておらず、最高点の後方にある三角点のある場所を頂上としているようである。

また、この室堂乗越から振り返れば、剱御前から左に下る斜面の後方に 剱岳が姿を現している。
丁度 山頂付近に日が当たり始めたところであり、剱岳の手前には前剱も確認できる。

さらには、剱岳の左方に毛勝三山も見えている。

道の方は暫く緩やかな登りが続き、 目の前に見える 2,440m峰の左側を巻いていく。

すぐに 2,511m峰が見えてくるが、その取り付きまでこのまま緩やかな道が続いてくれれば良いものの、 2,440m峰を巻く道は途中から岩場を登って一段高く上がってから先へと進むようになる。
息が上がる。



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