奥大日岳 ( 奥大日岳:2,611m、三角点のある頂上は 2,606.1m ) 2016.10.15 登山



【PHOTO & 記録 奥大日岳 2】

道はここから大きく方向転換して、一旦 東の方を向くので、 石畳の道の先には 立山が見えるようになる。

道は途中から左に曲がって左右が切れ落ちた尾根のようになり、 やがて道の左下方に水溜まりが見えてくる (写真)

後で地図を見ると、その水溜まりはリンドウ池と分かったのだが、 池の周囲には草木がほとんど生えておらず、採石現場にできた水溜まりという感じなのである。
どうやら、このような状況になったのは火山ガスの所為らしい。

一方、 右下には霜で白くなった草原の中に地塘がいくつか見えている。
『 血の池 』 とのことらしいが、今は氷が張っているため池は銀色である。

コンクリートと岩の道はやがて下り階段に変わりドンドン下って行く。
ということは、帰りにはここを登り返さねばならない訳で少々気が滅入る。

道はヘアピンカーブのような急角度で左へと曲り、 先程のリンドウ池の上部を回り込むように進む。

一旦下った道はやがて上り階段へと変わり、 昇り着いたところにらいちょう温泉雷鳥荘が建っている。

雷鳥荘の前を通り過ぎると、朝日に輝く奥大日岳がよく見えるようになり、 さらには左下方に地獄谷も見ることができるようになる。

写真の建物は雷鳥荘の外部トイレ。

その地獄谷だが、 火山帯であることから白と茶色の山肌、そしてそこに立ち上っているガスにはそれ程驚かない。

むしろ目を惹くのは、足下から地獄谷へと下る斜面の木々が全て枯れてしまっていることである。
火山ガスによるものであるが、その斜面の横に雷鳥荘が建っていることにも驚かされる。

また、道の右手下方には雷鳥平の広がりと、 そこを占める雷鳥沢キャンプ場が見える。
さすがに昨日は平日であり、さらにシーズンオフであることもあって、キャンプ場には 20張ほどのテントしか見えない。

コンクリートと岩の階段を下る。
この階段は大日展望台を過ぎてから右に曲がり、その先で雷鳥沢ヒュッテへの道を左に分けた後、雷鳥平へと大きく下って行く。
ここも帰りに登り返さねばならないわけで、それを思うとため息が出る。

キャンプ場に下り立ち、 石畳の道を進んで途中から左に折れていくと、やがて少し下りになり、その後 浄土沢に架かる橋を渡る。

橋と言っても、4本の角材を並べて板状にした簡易なものである。
普段ならどうということもないのだが、今はその上にうっすらと霜が降りているので少し気を遣う。
滑らないように慎重に進んだのだが、木橋本体ではなく、途中にある石積みの橋脚を束ねている鉄網に足を取られそうになる。



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