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周囲の木々には雪が付着し、真っ白な状態。それが青い空に映える。
『 苦しけりされど登りたし 』 の標識がある場所から女峰山を眺めた時には、
このような状況はまるで想像できなかった。
さらには、その後 撤退者と擦れ違い、ガスのかかった女峰山の姿を見た時には、自分も途中撤退することもあるやも知れない と思っていただけに、
喜びは大きい。
一方、身体の方はややバテ気味。急登、さらには柔らかい雪で斜面での踏ん張りが利かないのが辛い。
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樹林を抜けると、展望が一気に開ける。
目の前には、男体山、
大真名子山が大きく、
その間からは皇海山の姿も見える。
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そして、写真のように奥白根山もよく見えるようになる。
奥白根山の左には、白根隠山、白桧山、
そして錫ヶ岳が続き、右には、
五色山、金精山、温泉ヶ岳、根名草山が見える。
また、奥白根山手前の大きい山は、頂上に電波反射板を有する小真名子山である。
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周囲の木々にはエビのシッポが付き、真冬の山を感じさせてくれる。
中には スノーモンスターばりに雪が付着した木々も見られる。
立ち止まって写真を撮っていると、2人が下山してきた。
まだ頂上には人がいるのかもしれないが、小生の後から登ってくる人はいないはずである。
ユックリと新雪の感触を楽しみながら進む。
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そして、先の方に女峰山の頂上標識が見えてきた。
これだけ雪があると、頂上標識がすごく格好良く見える。
ありがたいことに、頂上にはもう誰もいないようである。時刻は 13時を回っているので、それもそうであろう。
しかし、考えたら、駐車場を出発してから 7時間も経ってしまった。頂上までこれほど時間がかかったのは、最近では、
その頂上を踏むまで 8時間を要した奥穂高岳に次ぐ記録であろう。
天候のためテンションが上がらなかったこと、久々の登山、予想以上の雪 などの理由が考えられるが、
この景色を見れば その疲れもすっ飛ぶ というものである。
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13時12分、頂上祠に到着。
やはり頂上には誰もいなかった。
頂上祠にも小さなエビのシッポが付着していて寒そうであるが、それにしてもよくもまあ風雪に耐えているものである。
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祠のある場所から少し登れば、頂上標識のある高みである。
この標識には 2,483mと書かれている。三角点は、祠のある場所から 霧降高原側に少し進んだ高みにあるようで、そちらの標高は 2,463.5m。
この標識のある場所には三角点はないものの、ちゃんと国土地理院の地図にも 2,483mと記されている。
ここからの眺めが素晴らしいことは言うまでも無いが、ほとんどの山は ここに到達する前に見ており、
また 本来は見えるであろうはずの 至仏山、
平ヶ岳、
燧ヶ岳、
会津駒ヶ岳 といった北西の山々は雲に紛れてしまって判別がつかない。
なお、さすが頂上だけあって風は強く、冷たい。バラクラバが役に立つ。
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