根名草山 温泉ヶ岳 金精山登山( ルート中の最高峰は 温泉ヶ岳:2,332.9m ) 2009.10.31 登山



【PHOTO & 記録 根名草山 温泉ヶ岳 金精山登山 1】

ここのところ、 甲斐駒ヶ岳鳳凰三山、そして 皇海山など、 日帰りの 少々ハードな山行が続いており、身体の方もやや疲れ気味。ということで、少しノンビリした山登りを楽しもうと、 先般の男体山、 そして皇海山に登った時に、地図 (昭文社 『日光 白根山・男体山』) を眺めていて、 たまたま目に止まった日光の温泉ヶ岳、根名草山、金精山に登ることにした。
登山口は日光の金精道路沿い、詳しくは金精トンネルの手前にあるのだが、既に そこの標高は 1,843m。 かつて登った蔵王の最高峰 熊野岳が 1,841mだから、 それよりも高い所にある登山口である。
この蔵王 熊野岳に登った時は、バスで刈田岳の頂上まで行って登り始めるということが、 プライドとして許せず、蔵王エコーラインの手前、峨峨温泉から名号峰経由で登ったというのに・・・。
しかし、今回はノンビリとした山行が目的なので、あっさり妥協したのであった。

ところで、たまたま地図上で目に止まったとは言え、この山々に登ることにしたのは、 次の理由による。
まずは、このところ昔を懐かしむような再登山が多かったので、未踏の山に登ろうと思ったこと、 そして奥白根山男体山太郎山女峰山など人気のある山の陰に隠れているので、 奥日光の山は静かで面白いのではないか と思ったこと、そして温泉ヶ岳 という名前が気に入ったためである。
もっとも温泉ヶ岳は、当初思っていた 『オンセンガタケ』 と読むのではなく、 『ユゼンガタケ』 と読むことを後で知って少々 ガッカリしたのだが・・・。

午前 3時過ぎに横浜の家を出発。このところ、出発時間がだんだん早くなるのが辛いが、 早い方が道も空いており、また早く帰って来れるなど、色々メリットも大きいので仕方がないところである。
横浜ICから東名高速道に乗った後は、首都高速、東北自動車道、日光宇都宮道路とスムーズに進み、清滝ICで高速を降りて、いろは坂に入る。
やや盛りを過ぎたとは言え、紅葉を楽しみながらいろは坂を登り、中禅寺湖、戦場ヶ原を過ぎて、湯ノ湖に至る。
湯ノ湖からは金精道路に入ったのだが、小山市にいた 30数年前はこの金精道路も有料だったことを思い出した。
金精トンネル手前 左にある駐車場には 6時59分に到着。意外と時間がかかったが、 いろは坂が二車線から一車線に変わる明智平以降、意外と車が混んでいたからである。
天候は快晴。今日の登山は楽しめそうである。


身支度をして、7時4分に駐車場を出発。駐車場奥にある階段を登り、壁の上を暫く進んで山に取り付く。
駐車場の先にある金精トンネルは、その名の通り金精峠の下を貫く全長 755mのトンネルである。 昔は当然 トンネルなど無く、金精峠を越えて、群馬県側菅沼の方に下ったそうだが、先ほども述べたように、トンネル手前で既に 1,843mの標高である。 ここまで登って来るだけでも大変である。
周囲を見渡すと、道路の向こう側、温泉ヶ岳の斜面と思うが、かなり崩れが進んでいるのが見える。

道はいきなりの急登となる。
ササ原の中、丸太の階段を登っていく。この先、丸太の梯子なども出てきて、結構楽しませてくれるが、総じて急な登りが続き、 朝 まだ目覚めぬ身体には少々きつい。
登り始めて5分ほど経った頃、左斜面を見上げると、どっしりとした岩峰が見えた。 方角的にあれは金精山に違いない。脆そうな岩場の上に垂直の岩壁が続き、その上が 草付きの斜面になっている。青空に浮かぶ姿はなかなか見事である。
無論、根名草山に登った後にこの金精山にも登るつもりである。

高度を上げていくと、 男体山と湯ノ湖が見えるようになってきた。
但し、方角的には南東になり、もろ 逆光状態である。それでも男体山の大きな姿は確認することができる。
男体山は日光富士と呼ばれている通り、 富士山を連想させる姿をしているが、 実際は東西よりも南北の距離が長く、見る場所によってかなり形や印象が異なる。
こちら側からは南北の長い面が見えるので、富士山というにはややメタボ気味のような感じを受ける。

急坂を黙々と登る。 きつい登りだが、空を見上げれば青空が広がっており、気持ちがよい。
短い登りであるが、ザレ場があったり、溶岩が固まったような岩場があったりと変化に富んでおり、また樹林も濃く、なかなかの道である。
25分ほど登り続けると、やがて樹林が切れ、前方 ササの斜面の向こうに中国風の建物と金精山と思しき鋭鋒が見えてきた。金精峠に違いない。
そして、7時29分、金精峠到着。中国風の建物は金精神社であった。
峠からは男体山、 湯ノ湖が見えるが、完全に逆光である。

登り始めてまだわずか 30分弱。まだ休むには早いので、そのまま峠からは道を右に取り、根名草山を目指す。
峠には先客が 2名いたのだったが、振り返ると、彼らは金精山の方に向かっている。どうやら、金精山経由で 奥白根山に登るようだ。 こういうルートの取り方もあるのかと少々感心する。
道はよく踏まれており、しかも傾斜が緩く、歩きやすい。先ほどまでの急登が嘘のようである。
周囲にはシラビソの他、シャクナゲなども見ることができる。また、意外と苔が多いので、奥秩父と同様、この辺も多雨なのかもしれない。

少し高度を上げて振り返ると、 金精山が見事である。その後ろにあるはずの 奥白根山はまだ見えない。
暫くは尾根の北側を進む。再び 尾根に出るが、木々が邪魔をして展望はあまり利かない。それでも、ほんの少しではあるが、 樹林越しに先ほど車を駐めた駐車場と金精道路が見えた。かなり高度を上げてきた感じである。
また、この頃になると、樹林越しに奥白根山も見えるようになってきた。 木々が邪魔をしてその全容が見えないので少々イライラさせられる。



根名草山 温泉ヶ岳 金精山登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.10.31 天候:晴れのち曇り単独行日帰り
登山路:金精トンネル駐車場−金精峠−温泉ヶ岳分岐−温泉ヶ岳−温泉ヶ岳分岐−旧念仏平避難小屋跡−念仏平避難小屋−根名草山−念仏平避難小屋−旧念仏平避難小屋−温泉ヶ岳分岐−金精峠−金精山−金精峠−金精トンネル駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道路)−東京IC−(首都高速3号渋谷線−首都高都心環状線−首都高速5号池袋線−首都高速川口線)− 川口JCT−(東北自動車道)−宇都宮IC−(日光宇都宮道路)−清滝IC−第二いろは坂−中禅寺湖−戦場ヶ原−湯ノ湖−(金精道路)−金精トンネル駐車場(車にて)
交通復路:金精トンネル駐車場−(金精道路)−湯ノ湖−戦場ヶ原−中禅寺湖−第一いろは坂−細尾入口−(国道122号線)−伊勢崎IC−(北関東自動車道)−高崎JCT−(関越自動車道)−練馬IC−(環状八号線)−用賀IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷(車にて)

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