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温泉ヶ岳頂上には 6分ほどいて、8時23分に下山。分岐点には 8時28分に戻り着く。
縦走路に戻って暫く進むと、やがて樹林を抜け出すこととなり、温泉ヶ岳の東側斜面を横切るようになる。
当然、東側、南側の展望が広がり、先ほど見た切込湖、刈込湖、
山王帽子山、太郎山、
女峰山に加え、
男体山も見えるようになる。
ただ、相変わらず男体山は逆光状態で見にくい。
前を見やれば、温泉ヶ岳から東に派生する尾根が見える。そちらの方には行かないのだが、
なかなか気持ちの良さそうなササ原の斜面である。 |
道はやがて斜面を横切り終わり、
ササ原の中を進む。
結局、温泉ヶ岳の周囲をグルリと回るように進む形となるが、見る場所によって温泉ヶ岳の頂上付近の形が変わっていくのが面白い。
最終的には、この写真のような形が一番シックリくる感じである。
やがて、道は再び樹林帯に入るようになり、足下が少々ぬかるんだ下りとなる。
せっかくの高度をはき出すのは残念だが、この辺は本当に原生林という感じがしてなかなか良い。
下り着いたところに小さな沢があり、その少し先に旧 念仏平避難小屋の跡があった。 | |
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避難小屋の跡から少し進むと、もう一つ沢を越えることになり、再び登りとなって、背丈の低い樹林帯へと入っていくことになる。
従って、上には青空が広がり、明るく気持ちがよい。
この辺では縞枯れ現象が進んでいるようで、シラビソなどの若木に混ざって枯れて白くなった木々が目立つ。
そしてその樹林の向こうには温泉ヶ岳がズングリとした姿を見せている。
再び、背の高い樹林帯に入る手前でクリーム色をした瀟洒な建物が現れた。先ほど温泉ヶ岳頂上から見えた新しい避難小屋である。
時刻は 9時6分。
小屋の前にあったベンチで食事をする。 |
ポカポカ陽気の中、
小屋の前で 13分ほど休憩して 9時19分に出発。
背の高い木々の樹林帯に入る。足下には水が流れ、ある時は沢の中を歩く感じである。
しかし、少々ジメジメした道もすぐに水の流れとは分かれるとともに、再び背丈の低い木々の中の道に変わる。
そして、縞枯れ現象、シラビソなどの若木の向こうには
奥白根山が見えてきた。
ただ、残念なことに、この時点でかなり逆光気味であり、
今後はますますそれが進むことが懸念される。 | |
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道は再び背の高い樹林帯に入り、下っていくこととなる。
樹林帯は深く、いかにも原生林という感じで、展望は利かない。それでも時折、先の方の木々の間に高みが見える。
あれが根名草山かと思ったが、どうも方角的に違うようである。
道は沢を横切る。水が凍っている場所がある。この辺は北側斜面なので、少し雪も残っている。
鞍部に到達し、細い尾根の登りとなる。展望は徐々に開け、左手 樹林越しに菅沼も見えるようになってきた。 |
細い尾根を登っていくと、
展望の良い岩場に出る。
ここからは奥白根山がよく見える。
そして反対側には、太郎山、
女峰山、
大真名子山が見える。
何となく根名草山頂上も近いと感じるが、時刻はまだ 9時46分、少々早すぎる感は否めない。
と思っていたら、暫く進むと、先の方にササ原に囲まれた小さな高みが見えてきた。
標識らしきものも見える。
あれが根名草山頂上らしい。 | |