根名草山 温泉ヶ岳 金精山登山( ルート中の最高峰は 温泉ヶ岳:2,332.9m ) 2009.10.31 登山



【PHOTO & 記録 根名草山 温泉ヶ岳 金精山登山 5】

11時42分、峠を出発。金精山に向かう。
こちらは根名草山方面と違っていきなりの急登が待っている。
少し高度を上げて金精峠を振り返る。写真において、右に下れば、今朝ほど車を駐めた栃木側の金精トンネル入口、左に下れば群馬県側の菅沼方面、かつて 奥白根山 に再登山した際の登山口近くに下ることとなる。
無論、正面に進めば温泉ヶ岳、根名草山方面。 一応、正面に温泉ヶ岳は見えているが、頂上はもっと先、ここからは見ることはできない。

高度はドンドン上がっていく。
振り返れば、温泉ヶ岳の崩れた斜面がよく見えるようになってきた。斜面の崩壊は凄まじいが、よく見ると、 その崩れている斜面に間隔を置いて横の線が何本か見える。あれは崩壊止めの工事をしているのであろうか、 それとも崩壊止めが壊れてしまった跡なのだろうか。

先を見れば、金精山の鋭鋒が姿を現す。鋭い斜面と岩壁はとても登れる山には見えない。 しかし、よくしたもので、道は北側斜面を巻くように付けられており、詰めたところで、ロープや梯子が現れる。 ただ、それほど危険ではない。

北側の道を進む際、右手を見れば、樹林越しに菅沼や 燧ヶ岳が見える。
この道は今は全く問題ないが、岩場が多くさらに北側斜面であるため、冬になれば、雪が凍って危険な道になるであろう。
梯子を登り、ロープを伝い、高度を上げていく。先にも述べたように、梯子、ロープはさほど危険ではないが、足場が崩れやすいので、 落石を起こさないよう注意が必要である。
やがて、道も平坦となり、見晴らしの良い場所に到達。頂上はその少し先であった。
頂上到着は 12時19分。この頂上にも誰も居ない。

頂上は南東方面が開かれているだけで、 期待していた奥白根山は見ることができなかった。 残念である。
その代わり、太郎山小真名子山、大真名子山、 そして男体山、湯ノ湖が見える。
ただ、残念なことに、これまであれだけ晴れていたのに、今は雲が多くなってきており、そのためか、 男体山方面は夕方のような雰囲気でやや霞んでいるように見える。
また、風も吹き出し、何となく居心地が悪い。

東北方面には温泉ヶ岳が見える。
やはり崩壊した斜面が痛々しい。
また、この位の高さまで登って来ると、温泉ヶ岳のズングリとした頂上も見えようになる。よくもまああのような高いところまで行ってきたものだと、 我ながら感心する。

どうも金精峠を過ぎてからは天候も下り坂のようで、明るい日差しは無く、この頂上は落ち着かない。
長居は無用と 12時26分、下山を開始する。

しかし、下山前にもう一度 奥白根山を見ておきたいと頂上直下を少し歩き回る。 ようやく奥白根山を見ることはできたが、樹木が邪魔をしてハッキリしない。
苦労して撮ったのがこの写真であるが、もうこの頃には奥白根山もシルエット状態。 今朝ほどの淡い朝日の中で見た奥白根山が一番良かったということである。

登ってきた道を忠実に辿る。梯子やロープも難なく通過。
結構 足が進む。

振り返れば、逆光気味の中、金精山が大きい。小さいながらも見事な岩肌を持った立派な山である。
快調に下り、12時56分、金精峠に到着。休むことなく右に下り、駐車場を目指す。
丸太の梯子は下りの方が慎重を要する。それでもスピードを上げて下り、駐車場には 13時12分に戻り着いた。
途中、金精山の梯子の所ですれ違ったご夫婦を追い抜いたが、早いですね と驚いておられた。 そういえば、早い と言われたのは久しぶりである。ちょっと嬉しい。
駐車場で帰り支度をしながらふと見上げると、何とここからも金精山が見えるではないか。 しかし、ここから見る金精山は横に広がりすぎてやや迫力に欠けるのであった。



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