女峰山 ( 女峰山:2,483m、 三角点は 2,463.5m ) 2013.4.28 登山



【PHOTO & 記録 女峰山 2】

『 殺生禁断境石 』 から暫く進むと、道が 2つに分かれる。
とは言っても、明瞭なのは右側の道で、左に進む道は踏み跡が薄い (テープはある)。この 2つのルートは前もって地図で確認済みである。
右の道は、かなりえぐられた道のように見え、足下が泥濘んでいそうだったので、やや不明瞭な左 (というよりは まっすぐ) の道を進む。
道はほぼ平らな ササ原の中を進むことになる。所々にテープが見られ、また足下には薄いながらも道が見えているので心配はないが、 むしろ心配なのは先行きである。
天候は曇りのまま。樹林越しに時折見える白き山々は、その上部がガスに覆われているからである。これを見て、気持ちがますます萎え、 足の進みが鈍る。

どこまでも続くかと思われたササ原のほぼ平らな道も、やがて谷に突き当たって右へと曲がり、 本来の明瞭な道へと合流する。時刻は 7時37分。
この やや不明瞭な道を進んだため、本来の登山道にある 稚児ヶ墓は見損じてしまう。また、進んだ道の方が時間も少し多くかかるようである。
合流した後、すぐに樹林帯へと入る。この樹林帯歩きは 10数分程続く。
この辺も傾斜がほとんど無い、平らな道が続く。
これは身体には優しいが、一方でこのルートは標高差が 1,860mあることを考えると、 この先 急登が待っているか、あるいは水平距離がすごく長い ということが察せられる。やはり手強そうである。

樹林の中を進んでいると、時折 日が差すようになり、周囲がかなり明るくなる。ただ、スカッとした青空は見えず、 また目指す山は やはり雲に覆われているようである。
やがて樹林帯を抜けると、ササ原の緩斜面が続くようになる。青空が広がっていれば、ノビノビとして気持ちの良い所であるが、 上空には雲が多く、気分はあまりさえない。
救いは、先程よりも空に青い部分が増えてきていることである。

広いササ原の緩斜面を進む。
展望はグッと開け、振り返れば日光の街、そしてなかなか形の良い山が見える。鳴虫山であろうか。
やがて、左手に男体山が見えてくるが、 山頂付近は完全に雲に覆われてしまっている。
右手には赤薙山と覚しき山が見える。こちらはその形がハッキリ見えるものの、そのバックはやはり曇っている。
8時5分に水場への分岐を通過。テンションが上がらぬまま足を進める。

男体山は写真のような状況。 これでも最初の頃よりは、その姿が見えるようになってきている。
少し空に青い部分が見え始めてきたので、この後 天候が良くなるのを期待するばかりである。
ただ、男体山方面から強く吹く風に、風花らしきものが混ざっているのが気になるところである。

男体山の左には、 薬師岳、夕日岳半月山と思われる山々が見える。

緩い傾斜のササ原の斜面も徐々に傾斜がきつくなり、登り着いた所から樹林帯に入ることになる。
樹林帯に入る前に振り返れば、登ってきたササ原の斜面の向こうに日光市街、そしてそこを流れる大谷川、鳴虫山などが見える。

樹林帯の中では緩やかな登りの道が続く。
やがて、『 水呑 』 と彫られた石碑が道の左側に現れる。また、石碑をよく見ると、横に 安永九年八月の文字も見える。 帰宅後調べると、この年号は 1780年に相当するらしい。
8時34分、『 白樺金剛 』 と書かれた標識を通過する。



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