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遙拝石には 10時3分に到着。
遙拝石に登れるようだがここはパス。
遙拝石というからには 女峰山の姿を見ることができるのかと思ったのだが、
目の前には前女峰があるのみ。天候が良ければ、女峰山の姿も見ることができるのかもしれない。
それにしても、ここから見る前女峰の岩壁は迫力がある。雪化粧してはいるものの、そのその荒々しさは隠しきれるものではない。
近頃人気の雲龍渓谷は、この遙拝石と前女峰の間にある谷筋から始まっているようだが、
この日は全くそんなことは頭に浮かばず、女峰山はどんな状況なのかということで頭が一杯であった。
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この遙拝石からは写真のような斜面が待っている。
今まで、傾斜が緩やかな登りが続いていただけに、歩き始めてから 4時間程立ってからのこの登りは結構しんどい。
ササの斜面を登る。
最初は雪がなかったものの、途中から足下に雪が現れ始め、その後はササを雪が覆っているような状態になる。
この先は雪が続くようであるが、雪は降ったばかりのように柔らかく、アイゼンなどは不要である。
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急斜面を登り切ると、前女峰の左後方に、
本日目指す女峰山の姿が少し現れた。
まだまだ距離があることに驚くとともに、その白さ、そして懸念した通りガスに囲まれた姿に、少しく上がってきたテンションがグッと落ちる。
やはり途中撤退があるやもしれない と覚悟を決めて進む。
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と思って足下を見ると、『 苦しけりされど登りたし 』 と書かれた標識があり、
思わず苦笑する。きっとここがこのコースの正念場 ということなのであろう。
ただ、久々の山となったものの、身体の方は 苦しい という程ではない。
むしろ、この後の 気象条件の方が問題である。
ありがたいことに、雪の上には先達の足跡があり、それが勇気を与えてくれる。
時刻は 10時23分。
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ここからは尾根の南側を巻く。
日当たりが良いためか、足下の雪はまばらである。
ササ原を横切って進むのだが、周囲は開けていて なかなか気持ちの良い場所である。
左手には男体山が見える。
男体山は山頂のガスがすっかりなくなっており、またバックには青い空が広がり出していて、
清々しさを覚える光景である。
先程 前女峰の後方に垣間見えた女峰山とは大きな違いである。
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ササ原の斜面を横切った後、少し登って再び樹林帯に入る。
道は再び雪に覆われる。
右手を見ると、樹林越しに 前女峰の姿が見える。
先程の男体山とは対照的に、青空は全く見えない。
先程見えた、山頂をガスに囲まれた女峰山の姿が大変気になるところである。
と思いながら進んでいたら、大岩を巻く鎖場の先で、下山してくる方と擦れ違った。
女峰山には登られたのかと聞くと、途中で引き返してきたとのこと。そして、この先 雪の量も多いらしい。
これを聞いて、小生も 行ける所まで行って、無理はしないようにしようと決める。
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