女峰山 ( 女峰山:2,483m、 三角点は 2,463.5m ) 2014.4.27 登山


【PHOTO & 記録 女峰山 1】

このゴールデンウィークの前半、小生の勤める会社では 4月26日から 4連休となっていることから、 是非ともこの期間を利用して先日 (4月16日)日留賀岳に続いて、 残雪の山にトライしたいところである。
行き先を色々検討した結果、今年に入ってからスノーシューの出番がないことを考慮して、 昨年スノーシューで大満足を得られた会津駒ヶ岳に再びトライすることにした。
ところが、26日の天気予報では檜枝岐村は午後から曇り、あるいは雨との予報になっているではないか。仕方なく、26日の山行は諦め、 27日の日曜日に期待したのだが、この日もあまり檜枝岐村の天候は芳しくないようである (結果は両日とも快晴だったようである。残念。)。
それならばと急遽 行き先を変更することとし、最終的に昨年のゴールデンウィークに登った日光の女峰山に再度チャレンジすることにした。 昨年は日光二荒山神社裏手から登り、残雪どころか、何と新雪の女峰山を大いに楽しんだのであったが、ヤマレコを見ると、 どうやら今はこのコースにあまり雪がないようである。
一方、霧降高原からのコースは残雪たっぷりとの情報を得たので、15年ぶりに霧降高原からトライすることにする。

27日、夜中の 3時半に横浜の自宅を出発する。
何時もどおり横浜ICから東名高速道に乗り、そのまま首都高へと進んで、大橋JCTから川口ICを目指す。
ゴールデンウィークと言っても、カレンダー上では 月曜日が平日のためにただの土日休みという訳で、高速道は結構空いている。
順調に高速道を進み、宇都宮JCTからは日光宇都宮道路に入る。
空には雲一つ無く、本日晴れることは間違いないようであるが、天気予報では午後は曇りとなっているので、早く頂上に着いてしまいたいところである。

日光ICで有料道路を下り、ナビに従って日光東照宮方面へと進む。
右に東武日光駅を見た後、すぐに右手に霧降高原への道が現れるので、右折して山の方へと進む。道は途中から山の中に入り、 クネクネと続くカーブを進んで高度を上げていくことになる。
なかなか霧降高原の駐車場が現れないので少々不安にさせられたが、やがて右手に P3駐車場の入口が現れたので、右折して駐車場に入る。 駐車場には 5台ほどの車が駐まっていた。
その中の 1台の前では、中年のご夫婦が登山の支度をされていた。雪山に登るにはやや軽装なので、赤薙山あるいは丸山登山なのかもしれない。
車を降りると、進む方向には立派なレストハウスと、その横から長い階段が山の方に延びているのが見える。
かつてこの辺はスキー場で、登山道はそのスキー場の端につけられていた記憶がある。今は植生保護のためであろう、階段がずっと続き、 地面を踏むまでかなりの労力を要することになっている。
なお、ハウスの前が P1、P2の駐車場らしいが、昔どおり登山者は P3に車を駐めるのが正しいようである。


トイレ (駐車場備え付け) を済ませ、身支度をして 6時12分に駐車場を出発する。
本来は車道の下に設置された地下道を通ってレストハウスへと進むのが正しいのだが、早朝のため車の往来は希なことから、 ガードレールを越えてレストハウスへと進む。

階段はレストハウス横から始まっており、 少し登ると鹿などが入らないようにするためであろう、金網の扉を開けて先へと昇っていくことになる。

階段は 1,445段とのことで、見上げれば山の斜面に沿って階段がずっと続いており、万里の長城を彷彿とさせる。
また、階段には 100段毎に段数が記されているとともに、そこに励ましの言葉が書かれているが、 駐車場からいきなり 1,445段の階段を昇るのは、まだ動きの鈍い身体にとっては酷である。
とにかくひたすら登り続ける。

階段は途中から一直線の昇りとなる。
途中にいくつもの踊り場が設けられているとはいえ、一直線の昇りは厳しいし、歩幅が決められてしまうのも辛い。
一方、ほぼ一直線の階段故に高度はアッと言う間に上がり、振り返れば駐車場が下方に小さく見える。

1,300段の表示を見た後は、段数を数えながら昇る。1,400段の表示は無く、ピッタリ 1,445段にて漸く長かった階段は終了となる。
金網の回転扉となっている鹿除けを通ってから漸く登山道が始まる。
先を見れば、赤薙山と思われる山が見えるが、ここから女峰山は全く見えない。

溝状に抉れた道を避けて尾根の左縁につけられた道を進む。周囲に雪は全く無い。
高度を上げて振り返れば、登り来たりし尾根、そして鹿除けのゲートが見える。しかし、快晴とは言え温度が高いため、 周囲の山々、そして市街地は霞んで見える。

ササの斜面を登っていくと、 時折 岩がゴロゴロしている場所を通過することになる。
溶岩が固まったような岩が多く見られ、ここがかつて火山であったことを示してくれる。

前方を見ると、赤薙山へと続く、ササ原の斜面を有した尾根が見える。
何とも気持ちの良い光景である。赤薙山の後方には青空が広がっているのが嬉しい。
また、その尾根をよく見ると、先行する登山者が 2人いるのが分かる。 この後、残雪の上を歩くことになるので、先達がいるのはありがたい。

焼石金剛を通過すると、やがて尾根道は 1本化され、先程下方から見えたササ原の細い尾根を登っていくようになる。
この辺になると、足下に残雪も現れるようになる。

暫く登ると、道は尾根から外れて、右手に少し下って樹林に入り、 その中を登ることになる。
実際には、そのまま尾根伝いに続く踏み跡もあったのだが、ここは標識に従って右下の樹林に入る。
樹林の中、道は明瞭だが、残雪が融けて足下は少しぬかるんでおり、また木の根が剥き出しとなっていて歩きにくい。
また、この辺からは、日光近辺ではお馴染みの、赤と黄色のツートンカラーに塗られた四角い目印が見られるようになる。

樹林の中をジグザグに登っていき、 やがて樹林を抜け出すと、今度は残雪の斜面となる。
雪はまだたっぷりとあり、踏み跡を頼りに登っていくことになる。
まだ朝なので雪は締まっており、踏み抜くことはあまりないが、それでも何回かは太腿近くまで足が潜ってしまうことがあった。
なお、この時点ではアイゼンは不要である。

しかし、それにしてもリボンや、先に述べた四角い標示板の間隔が結構開いている中、 よくもまあ何もない雪の上を正確に歩けるものだと感心する。
踏み跡がなければ、正しいルートを見つけるのに時間がかかってしまうところである。



女峰山登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.4.27 天候:快晴のち曇り単独行日帰り
登山路:霧降高原キスゲ平園地 P3駐車場−園地階段終点−焼石金剛−赤薙山−赤薙奥社跡−ヤハズ−一里ヶ曽根−女峰山− 唐沢避難小屋−箱石金剛−遙拝石−八風−白樺金剛−稚児ヶ墓−殺生禁断碑−行者堂−市営駐車場前 (総合会館前)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(首都高3号線)− 大橋JCT−(中央環状線・首都高川口線) −川口IC−(東北自動車道)−宇都宮JCT−(日光宇都宮道路)−日光IC−(県道14号線・国道119号線・県道169号線)−霧降高原キスゲ平園地 (車にて)
交通復路:総合会館前−(バス)−東武日光駅−(タクシー)−霧降高原キスゲ平園地 P3駐車場−(県道169号線・国道119号線・県道14号線)− 日光IC−(日光宇都宮道路)−宇都宮JCT−(東北自動車道)−川口IC−(首都高川口線・中央環状線)−大橋JCT− (首都高3号線)−東京IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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