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ササの斜面を下った後、道は尾根の中腹を巻いていく。
途中、登山道に大岩が突き出ている場所があり、大岩に巻かれた鎖を掴みながら斜面に身を投げ出すようにして大岩を除けて通過する。
やがて 『 苦しけり されど 登りたし 』 と書かれた標識のある場所に到着。
時刻は 15時14分。
ここからは 前女峰の左奥に女峰山の姿を見ることができる。
先程、唐沢避難小屋を過ぎてから見た女峰山は南面だったので雪が少なかったが、
こちらからは東面が見える訳で、やはり先程苦労したように雪が多く、白いところが多い。
最後、踏み抜き地獄で苦労したのはあの尾根であろう。 |
15時22分、遙拝石に下り着く。
ここからは先にもまして 霧降高原からの尾根が良く見通せる。
写真 真ん中が 奥社跡のある 2,203m峰、そしてそのずっと右にあるドーム状の高みが赤薙山と思われる。
2,203m峰の左には一里ヶ曽根の尾根が続いている。
その後、黒岩を巻いて進み、ガレ場を横断する。
その後岩場の道が続き、その岩場の突端に立つ 『 八風 』 と書かれた標識を 15時39分に通過する。
右手には男体山が見えている。 | |
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『 八風 』 からはササ原とカラマツの斜面を緩やかに下ることになる。
しかし、ここから先の道程もかなり長い。
白樺金剛を 16時16分に、そして 『 水呑 』 と書かれた石碑は 16時21分に通過。とにかくひたすらササの道を進む。
この頃になると、道はほぼ平坦。
ササの中の道は明瞭だが、所々 ササが煩い。 |
ひたすらササを蹴散らすようにしてカラマツの林を進むと、
漸く樹林が切れて、展望が一気に開けるようになる。
ここからは緩やかな斜面を下っていくことになる。先の方には日光市街、そして大谷川の流れが見えている。
なかなか気持ちの良い場所であるが、さすがにこの時間になると疲れを感じるようになるとともに、さらにはまだまだ先が長いことを知っているだけに、
あまり喜んでもいられない。 | |
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長く緩やかな斜面を下り終えると、道は再び樹林帯に入る。
樹林を抜けた所で、道は左に折れるが、まっすぐ進んでも最終的には同じ場所に出ることになる (前回は そちらの道を往路で使った)。
しかし、そちらの踏み跡はやや薄い。
道を左に折れると、すぐに稚児ヶ墓がある。時刻は 16時49分。
ここからは写真のような道が続くが、やがて道はえぐれた黒土の道を進むことになる。
やがて、先程の道と合流すると、やがて檜の植林帯を下るようになる。
途中、殺生禁断碑を通過する。時刻は 17時11分。
檜の植林帯を下っていくと、やがて林道に飛び出るが、
道はすぐにまた植林帯を進むようになる。但し、ここからの道はほとんど平坦である。 |
植林帯が切れると、道は自然林の中を下るようになり、
大きな杉が目立つようになると、やがて行者堂である。時刻は 17時36分。
行者堂からは石畳、あるいはアスファルトの道を下り、二荒山神社の横を抜ける。その後は西参道を下って市営駐車場まで進む。
トイレ前の水道で顔を洗うなどして身支度を調え、バスにて東武日光駅まで行く。
東武日光駅からはタクシーにて霧降高原へと戻ったのだが、料金は 3,610円であった。
昨年に引き続いて女峰山に登ったが、
思った以上に雪が残っており、かなり苦しめられるとともに、かなり楽しめた山であった。
残念ながら快晴とはいかなかったものの、長い残雪のルートを登り切ったという充実感も得られ、
またほとんど人に会うこともなかったこともプラスに働き、ほぼ満点に近い山行であった。 | |