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雪の斜面を 15分ほど登り続けると、やがて傾斜がなくなり、登り着いた所に鳥居が現れた。
その奥には祠も置かれている。赤薙山山頂である。時刻は 8時丁度。
鳥居には 『 赤薙山神社 』 と書かれた額が掲げられており、帰宅後調べたら、
少彦名命 (すくなびこなのみこと) を祭祀しているとのこと。 |
山頂は樹林に覆われているが、祠の右横に樹林が切れた場所があり、周囲の山々を見ることができる。
そして、そこから本日初めての女峰山の姿を見ることができたのだった。
しかし、かなり遠くに見えることに少々驚かされる。女峰山に辿り着くまでに、越えねばならない山が沢山ありそうである。
また、周囲の山に比べて、その山肌に白が目立つ。雪が多い証左だが、本日は苦労するかも知れない。
また、女峰山の左方には男体山も見えているが、
こちらはさらに遠い所にあるためか、やや霞み気味である。 | |
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赤薙山では休むことなく、そのまま頂上を通過して先へと進む。
赤薙山からの下り斜面でも男体山、
女峰山を見ることができる。
写真は男体山。1月に登っているだけに愛着が湧く。
しかし、いつも思うのだが、男体山は眺める場所によってその形が大きく変わる山である。
形としては、中禅寺温泉や茶ノ木平から見る姿が、
一番美しい気がする。
下り着くと、狭く岩の多い鞍部を進み、再び登り返すことになる。
鞍部は狭いが、雪がないので安心して進んでいける。 |
写真のように、
木の根が剥き出しになった斜面を登って行く。
日当たりが良いため、足下に雪はほとんど見られない。
しかし、登り続けていくと雪も徐々に見られるようになり、
ロープの張られた大岩の横を過ぎると、足下は再び雪の斜面に変わる。
登り着いた小さなピークに雪は無く、展望も良い。ここからも男体山、
女峰山を見ることができる。 | |
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その高みから下っていくと、これから進むべき方向が見通せるようになる。
女峰山に到達するには、
まずは目の前にある高みを越えていかねばならない。恐らく、あの高みに奥社跡があるものと思われる。
地図を見ると、女峰山に達するには、
奥社跡から先も、まだまだ尾根が続くことになっている。
残雪があるだけに、本日はかなり体力を使いそうだと覚悟する。 |
暫くは雪も疎らな明るい樹林帯を登って行く。
時折、木々の向こうに女峰山が見えるが、
先程までその後方に雲一つ無かったのに、
少しずつではあるが雲が増え始めているのが気になるところである。
加えて、徐々にこちら側の上空にも雲が増え始め、
時折、太陽が雲に隠れるようになる。
先行きが少々心配になる。 | |