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12時56分に下山開始。
先程決心したとおり、往路を戻らずに二荒山神社を目指すこととし、唐沢避難小屋方面に下る。
ここまでノーアイゼンだったので、この後もアイゼン不要と考えていたのだが、
意外に下り斜面は傾斜がきつく、仕方なく 10本爪アイゼンを装着する。この下り斜面でも何回か残雪を踏み抜いて苦労する。
雪の斜面が終わるとガレ場の横断となるが、ここには全く雪がない。
昨年の今頃はここも雪に覆われていたことを考えると、
今年は雪が多いというのはこの女峰山では当てはまらないようである。
アイゼンを脱いで足下の悪いガレ場を横断し、樹林帯に入る。 |
樹林帯に入ってからは雪の上を下ることにとなるが、アイゼンは不要。
そして唐沢避難小屋には 13時42分に到着したのだった。
小屋の前で休憩。ここで再びアイゼンを装着する。
13時54分に避難小屋を出発。
アイゼンを効かせながら進むが、すぐに雪の無いガラ場の横断となりアイゼンをまた脱ぐことになる。
その後再び雪が現れたのでアイゼンを装着したのだが、この作業が結構疲れる。
ガレ場の横断の後は樹林帯が続くが、振り返れば、
樹林越しに女峰山が良く見える。 |  |
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今度は、右側の樹林が切れて、西側の展望が開けるようになる。
男体山、
大真名子山、小真名子山が見え、
小真名子山の右後方には太郎山も見えている。
樹林の中は雪道が続いており、こちらも結構踏み抜きが多い。
特に、段差のあるところで少し勢いをつけて片足を下ろすと、ほぼ間違いなく踏み抜くことになる。
それでも道は緩やかなので足が進む。 |
振り返れば、
女峰山の姿を再び見ることができるようになる。
今度は西に派生し、帝釈山へと続く尾根も見えている。
先程、あの尾根を反対側から見た時には、ガスに隠されてあまりハッキリ見ることができなかったのだった。
今こうして女峰山、そして帝釈山への尾根がハッキリ見えると、先程の状態が嘘のようである。 |  |
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昨年の記憶どおりの道が続く。
道は尾根の下を横切って進むようになっているのだが、左上の尾根を見上げると、『 竜巻山 』 と書かれた標識が見える。
尾根伝いの道もあるのだろうか、それとも雪の下に竜巻山頂上を踏むための道が隠れているのだろうか。
14時30分に箱石金剛を通過する。
なお、樹林帯を進む内に、太陽が再び雲間から現れ、
日の光を注ぐようになる。 |
徐々に足下の雪も少なくなり、土が多く現れるようになったのでアイゼンを外す。
そして、道はやがてササ原の斜面を下っていくことになる。
この斜面からは霧降高原から辿ってきた山々がよく見えるようになるが、その山肌の荒々しさには驚かされる。
尾根上を登っている時には、樹林が多かったため、このような山肌を有していることに全く考えが及ばなかったのだが、
この辺が火山帯であったことを考えれば当然のことであった。
またまた自信はないが、写真 真ん中の高みが奥社跡のある 2,203m峰、
そしてその右手、枯れ木の右にあるドーム状の山が赤薙山と思うがどうであろう。 |  |