日留賀岳( 日留賀岳:1,848.8m ) 2014.4.16 登山



【PHOTO & 記録 日留賀岳 1】

4月16日、急遽 年休をとって山に登ってきた。
サラリーマン故、土日を利用しての登山を基本としているのだが、ここのところ晴天が続いている中、 次の土日の天候はあまり良くないようであることから、グズグズしていると 狙っている山の残雪が融けてしまうと思い、 慌てて山に行くことにした次第である。

登った山は那須塩原の日留賀岳。 今年は雪が多く残っており、今なら雪の斜面を登って頂上まで達することができるらしい。
この日留賀岳は以前から興味を抱いていた山ではあったものの、高さは 2,000mに届かず (1,848.8m)、 頂上からの展望という魅力を除けば、火山といった大きな特徴もないようなので、大変失礼ながら わざわざ那須塩原まで出かけていく山なのかな との疑問も持っていたのであった。
しかし、残雪期の日留賀岳の写真を見て思わず惹き付けられてしまったのである。
雪の斜面が下から頂上へとずっと続いている姿はかなり魅力的であり、その雪の斜面を登ると思うと心浮き立ち、ワクワクする。
是非ともタイミングを逃すまいと 早速出かけることにしたのであった。

16日は 3時30分に横浜の自宅を出発。
見上げると、空に月や星は見えるものの何となくぼやけている。本日は快晴のはずなのにと思いつつ、 計画は変えられないのでそのまま東名高速道横浜ICへと進む。
東名高速道から首都高速に入り、大橋JCTから東北自動車道を目指す。さすがに平日なのでトラックが多い。
東北自動車道を順調に進んでいくと、太陽が夕日のようにしっかりとした形を見せながら昇って来るのが見える。上空には青空が広がり、 雲一つ無いのだが、春霞というのか、全体的に周囲の景色は霞み気味である。それでも本日は山を楽しめそうな感じである。

西那須野塩原ICで高速道を下り、塩原温泉を目指す。
この道は燧ヶ岳会津駒ヶ岳に登るために何回も通っているので、かなり慣れ親しんでいる。
なお、 ナビには登山口となる小山氏宅の手前にある松の井荘を目的地として入力している。
ナビに従って木の葉化石園入口のところを右折して箒川を渡る。塩原中学を過ぎると暫くして道が 2つに分かれるので、左の道に入る。 この分岐では日留賀岳を示す標識も確認できた。
道はすぐに松の井荘前となるが、目指す小山氏の自宅はさらに先である。
広々とした畑地を抜け、樹林に入るとやがて右に道が見えたので右折する。すぐに駐車場らしき場所が左手に現れたのだが、 勢いでそのまま進んでしまう。
すると、細い丁字路にぶつかってしまい、Uターンもままならない状態になってしまう。
仕方がないので丁字路を左折して人家の方へと進んでみる。ユックリと人家の庭先に近づいていくと、庭先につなぎを着た方が現れ、 駐車場所を指定してくれるではないか。
庭先で Uターンをさせてもらうつもりだったのでビックリ。この方が日留賀岳を守っておられる小山氏であった。
恐縮しつつ庭の一角に駐めさせてもらう。


身支度を調え、6時21分に出発する。
標識に従って小山氏宅の前を少し進み、玄関先に置かれていたノートに記帳する。
その際、小山氏から、本日は風が強いこと、また上の方はかなり雪があるとの注意を受ける。
ノートを入れてあるビニール袋には手書きの登山案内図も入っており、 一枚戴く。感謝。

家の脇を回り込むとすぐに鳥居が現れ、檜の林を登っていくことになる。
祠を左横に見て、竹林、檜林の中を登っていくと、 やがて道は尾根の一部らしき場所に登り着く。

そこには 『 日留賀岳方面 』 と書かれた標識が立っており、その指示に従って尾根を左へと進む。
やがて山の神の小さな祠、そして 『 日留賀嶽神社改築寄進芳名碑 』 が現れる。 ここで、風が強く吹いていることを考慮して着用しいたアウターを脱ぐ。本日は気温が高いようだ。

祠を過ぎると、道は斜面をジグザグに登っていくようになる。 足下には落ち葉が多くあり、落ち葉のラッセルをしているようである。
暫く登っていくと、周囲は自然林から檜の植林帯へと変わり、やがて先の方に送電線の鉄塔が現れた。
道はその鉄塔の真下を通るようになっており、すぐに林道に合流することになる。時刻は 6時54分。

林道を右へと進むが、この林道歩きが結構長い。ただ勾配の方はほとんどないのがありがたい。
また、林道の山側 (左手) は崩れかけている所が多く、崩れ落ちた岩が林道のそこかしこに散らばっている。

林道歩きがあまりにも長いので、 途中 立ち止まって小山氏宅で戴いた手書きの地図にてルートを確認する。
そこには林道歩き 25分、林道終点まで進むように書かれており、一安心。

林道を進んでいくと、 やがて前方の樹林の上部に白い斜面を持つ山が見えてきた。もしかしたら、あれが本日目指す日留賀岳かもしれない。

長かった林道歩きも漸く終わりとなる。時刻は 7時21分。
林道の終点は小さな広場のようになっており、登山道はその左端から左手に進むようになっている。
ただ、まっすぐ進む踏み跡もあり、その左方を見ると樹林越しに山が見える。あれが目指す日留賀岳かもしれないと思い、 写真を撮るべくまっすぐに進んでみる。

少し登ると、樹林の間から写真のような山が見えてきた。
山腹にかなりの雪を抱いており、また左方から頂上へと続く稜線がなかなか美しい曲線を見せている。
しかも、その斜面上には雪がかなりあるようである。
恐らくあの稜線を登っていくことになるのだろうと思うと、テンションが上がる (しかし、この時点では、 見えている山が日留賀岳かどうか 確信が持てなかったのだが・・・)

広場に戻り、正規の道を進む。 樹林帯の中をほぼ平らに進んでいく。
所々に残雪が見られるものの、登山道上で雪を踏むことはない。
とはいっても、やがて先の方に残雪現れ、登山道がその残雪に吸い込まれてしまっている。
途端にどちらに進むのか分からなくなり少々不安になる。
登山道の延長線で考えれば、残雪をまっすぐに進んで、そのまま斜面を巻いていくのかと思ったが、 よく見ると残雪の上を右下へと進むのが正しいようである。
本日は視界良好なので、残雪の右下にある道を発見できたが、視界が悪かったりすると苦労するに違いない。
木に取り付けられたテープが頼りである。



日留賀岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.4.16 天候:快晴単独行日帰り
登山路:小山氏邸宅庭先−山の神−鉄塔下−林道終点−木の鳥居−日留賀岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(首都高3号線)− 大橋JCT−(中央環状線・首都高川口線) −川口IC−(東北自動車道)−西那須野塩原IC−(国道400号線)−塩原八幡宮−木の葉化石園入口− (県道266号線)−日留賀岳方面分岐−松ノ井荘−小山氏邸宅 (車にて)
交通復路:小山氏邸宅−松の井荘−日留賀岳方面分岐−(県道266号線)− 木の葉化石園入口−塩原八幡宮−(国道400号線)−西奈須野塩原IC−(東北自動車道)−川口IC−(首都高川口線・中央環状線)−大橋JCT− (首都高3号線)−東京IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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