日留賀岳( 日留賀岳:1,848.8m ) 2014.4.16 登山



【PHOTO & 記録 日留賀岳 6】

斜面を順調に下る。
しかし、先にも述べたように、左側は小蛇尾川 (こさびがわ) の流れる谷への急斜面となっており、油断は禁物である。

途中、張り出している雪庇に写真のような光景が見られた。
残雪を動物の頭に見立てると、つららが髭のようでもあり、牙のようでもある (よだれのようにも見えなくはないが・・・)

少し傾斜が緩やかになった所で、 日留賀岳を振り返る。
やはり、頂上へと続く残雪の斜面は登高意欲を掻き立ててくれる。
一番 良い時期にこの山に登れたこと、天候に恵まれたこと、そしてその素晴らしい山を独り占めできたことに感謝である。

最初頂上と思っていたピークを越え、右に折れて残雪の廊下を下る。
アイゼンをつけているので安心だが、それでも気温が高くなり、しかも直射日光を浴びている斜面は、融け気味で滑りやすい。
注意しながら下る。

途中、斜面を横切るササ原が行く手を阻んだが、ササをかき分けて強行突破する。

途中、振り返れば、 最初 頂上と思っていたピークが見える。
大いに残雪を楽しませてくれた、良い山であった。

残雪の廊下を下りきると、1,514mの高みに向かっての登りとなる。
基本的には往きにつけた自分の足跡を辿るが、気温が高くなっているためか、足跡も消え気味である。

斜面を登り終え、2基の鳥居には 12時42分に戻り着く。
鳥居を潜って暫く進むと、今朝程少々迷って場所を通過することになる。
1,514mと覚しきピークに登り着くとそこにはテープがあったものの、そこから尾根が右と左に分かれているので 一瞬ドキッとさせられる。
どちらの方向にもテープは見つからないので、今朝の記憶、さらには上方から見た尾根の形を思い出し、左側の尾根を下っていく。

ここからもルートが分かりにくい。
テープを探したが見つからず、時折 消えかけの自分の足跡を見つけては安心するといった状況で下っていく。
見覚えのある倒木などを頼りに下っていったのだが、やはり周囲の状況をしっかりと記憶に残しておくことは重要である と心から思った次第。
漫然と歩いていてはいけない。

目の前にササ原が迫り、その隙間を抜けていくと、雪は無くなり、そこに登山道が現れたのであった。
この間、ピンクリボンは 1つしか見つけられなかった次第。 残雪が多い場合、ここは意外と難所である。

後は淡々と往路を戻るのみ。しかし距離が長い。
尾根を下り終え、林道終点に到着したのは 14時2分。ここで小休止。
林道を進み、鉄塔の下を潜った後、再び下りに入り、小山氏宅に到着したのは 14時52分であった。
帰り際に小山さんにお礼を述べ、少しお話しをさせて戴く。雪の斜面の素晴らしさ、雪庇の状態などのことを話し、 短いながらも楽しい時間であった。

本日は急遽会社を休んで日留賀岳に登ったが、 それだけの価値がある素晴らしい山であり、山を独り占めできたのも嬉しい限りである。



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