中倉山・沢入山 ( 中倉山:1,530m、 沢入山:1,704m ) 2021.4.15 登山



【PHOTO & 記録 中倉山・沢入山 8】

最後に岩と草が混じり合った斜面を登っていけば、 高みの一角に登り着く。

前方を見ると、積み上げた岩の間に枯れ木が 1本立っているのが見えている。 波平ピークに到着である。時刻は 10時49分。

この 『波平ピーク』 という名の由来は、 サザエさんの父、波平さんの髪の毛のように 1本だけ木を立たせてあるからとのことである。

無論、俗称であるが、面白いことに Google Map にてこの周辺を確認すると、 『孤高のブナ』『波平ピーク』 の記載があることに驚かされる。
一方で、肝心の 中倉山の記載が見られないのが大変不思議である。

奥白根山錫ヶ岳、そして 皇海山など馴染みのある山を見ながらの楽しい空中散歩が続く。

波平ピークよりも少し高いと思われるところまで登った後、道は緩やかに下って行く。

沢入(そうり)山と思しきピークも目の前だが、その右斜面後方に白き山が見えてくる。
複数の山の集合であり、一瞬どこの山か分からなかったのだが、じっくり考えて 武尊山とその周辺の 中ノ岳、家ノ串山、川場剣ヶ峰、前武尊といった山々だと気づく。これは嬉しい。

本日、一体いくつの百名山を目にしたことであろう。

沢入山への登りは比較的緩やか。
草付きの斜面をゆっくりと登る。

少し斜面が急になってきて、もう少しと思って頑張って登り切ると、残念ながら そこは沢入山の頂上には非ず、 さらに先の方にピークが見えている。

ガッカリするが、この先、それ程距離があるわけではない。
また、ここからの斜面も比較的緩やかでありがたい。

左手には 袈裟丸連峰が完全に姿を現しており、 前袈裟丸山、後袈裟丸山、中袈裟丸、奥袈裟丸といった連なりがよく見える。

傾斜は緩やかになり、前方にピラミダルな 皇海山の姿が再び見えてくると、 沢入山の頂上はすぐで、木立に囲まれたピークを右から回り込めば、そこが頂上であった。
時刻は 11時9分。

頂上には手製の標識の他、柱石らしきものがあったが、これは三角点ではないようである。

なお、沢入山の標高は 1,704m、小生にとって今年の最高到達点である。

この頂上は狭く、また木々が邪魔であまり展望を得られないので、さらに先の草地まで下る。
時刻は 11時11分。

ここは広い尾根上の草地になっているのだが、尾根上に生えていた木々は皆枯れてしまったのであろう、 屍 (しかばね) となった木の根元部分が周囲に点在している。

ここもなかなかの展望で、西方には真白き 武尊山が見え、その左に美しいピラミッド型をした 皇海山、そしてオロ山、庚申山、 袈裟丸連峰が続く。

武尊山の右には、峰山が見え、その右手前に見えているのは大ナラキノ頭というピークらしい。
大ナラキノ頭の右に三俣山が続いた後、そこからシゲト山、黒桧山までの尾根が続く (但し、黒桧山は見えない)

その尾根の後方には 錫ヶ岳がほんの少しだけ頭を見せ、その右に 奥白根山白根隠山、そして前白根山が続く。

こちらが 武尊山方面。

写真では分かりにくいが、白き山の一番右の部分が双耳峰のように見えており、右側のピークが中ノ岳、 左側のピークが 武尊山 (沖武尊) ということになる。

沖武尊の左には家ノ串山が続き、さらに川場剣ヶ峰、 そして大きな山容の前武尊が続く。前武尊の左側は剣ヶ峰山であろう。

そして、さらに左側の山であるが、写真を拡大してみたところ、一ノ倉岳、 谷川岳であることが分かったのであった。



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