最後に岩と草が混じり合った斜面を登っていけば、 高みの一角に登り着く。 前方を見ると、積み上げた岩の間に枯れ木が 1本立っているのが見えている。 波平ピークに到着である。時刻は 10時49分。 この 『波平ピーク』 という名の由来は、 サザエさんの父、波平さんの髪の毛のように 1本だけ木を立たせてあるからとのことである。 無論、俗称であるが、面白いことに Google Map にてこの周辺を確認すると、
『孤高のブナ』、『波平ピーク』 の記載があることに驚かされる。 | |
奥白根山、 錫ヶ岳、そして 皇海山など馴染みのある山を見ながらの楽しい空中散歩が続く。 波平ピークよりも少し高いと思われるところまで登った後、道は緩やかに下って行く。 沢入(そうり)山と思しきピークも目の前だが、その右斜面後方に白き山が見えてくる。 本日、一体いくつの百名山を目にしたことであろう。 |
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沢入山への登りは比較的緩やか。 少し斜面が急になってきて、もう少しと思って頑張って登り切ると、残念ながら そこは沢入山の頂上には非ず、 さらに先の方にピークが見えている。 ガッカリするが、この先、それ程距離があるわけではない。 左手には 袈裟丸連峰が完全に姿を現しており、 前袈裟丸山、後袈裟丸山、中袈裟丸、奥袈裟丸といった連なりがよく見える。 | |
傾斜は緩やかになり、前方にピラミダルな
皇海山の姿が再び見えてくると、
沢入山の頂上はすぐで、木立に囲まれたピークを右から回り込めば、そこが頂上であった。 頂上には手製の標識の他、柱石らしきものがあったが、これは三角点ではないようである。 なお、沢入山の標高は 1,704m、小生にとって今年の最高到達点である。 |
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この頂上は狭く、また木々が邪魔であまり展望を得られないので、さらに先の草地まで下る。 ここは広い尾根上の草地になっているのだが、尾根上に生えていた木々は皆枯れてしまったのであろう、 屍 (しかばね) となった木の根元部分が周囲に点在している。 | |
ここもなかなかの展望で、西方には真白き 武尊山が見え、その左に美しいピラミッド型をした 皇海山、そしてオロ山、庚申山、 袈裟丸連峰が続く。 武尊山の右には、峰山が見え、その右手前に見えているのは大ナラキノ頭というピークらしい。 |
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こちらが 武尊山方面。 写真では分かりにくいが、白き山の一番右の部分が双耳峰のように見えており、右側のピークが中ノ岳、 左側のピークが 武尊山 (沖武尊) ということになる。 沖武尊の左には家ノ串山が続き、さらに川場剣ヶ峰、 そして大きな山容の前武尊が続く。前武尊の左側は剣ヶ峰山であろう。 そして、さらに左側の山であるが、写真を拡大してみたところ、一ノ倉岳、 谷川岳であることが分かったのであった。 |
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