中倉山・沢入山 ( 中倉山:1,530m、 沢入山:1,704m ) 2021.4.15 登山



【PHOTO & 記録 中倉山・沢入山 7】

10時7分に出発、先へと進んで沢入(そうり)山を目指す。

最初は草地の緩やかな尾根の下りが続く。
この辺には木が生えていないが、これも 煙害 + 木の乱獲 + 山火事のためなのであろうか。

緩やかに下って行くと、斜面には草に加えて岩屑と土が混ざるようになり、 下り着いた鞍部には噂の 『孤高のブナ』 が立っていた。
時刻は 10時15分。

『孤高のブナ』 と言うが、確かに稜線上に立っているのはこの木だけで、 他の木々は左側斜面の 10m程下方にしか生えていない。
また、右側は急斜面の後、岩がむき出しになった断崖で、木々など全く見られない。

こうした足尾の山林荒廃の状況下、強い風が吹き抜ける稜線上に ただ 1本だけ立つその姿が、皆の共感を呼ぶのも分かる気がする。

ここからは波平ピークに向かっての登りが始まる。

まずは緩やかに登っていくと、狭い岩場が現れる。
左下の樹林帯に巻き道もあるようだが、これくらいなら進んで行けそうである。

左側斜面には木々がそれなりに見られるのに対し、右側は完全にガレた急斜面である。
慎重に岩場を進む。

その時、後方から若者がやってきた。
かなり足が速そうだったので、先に行ってもらう。

実際、この若者はかなりの健脚で、この後、沢入山からオロ山へと至った後、ピストンで銅親水公園に戻ってきているのである。
小生は沢入山の少し先までしか行かなかったにも拘わらず、彼には帰りの林道で再び追い抜かれてしまったのであった。

写真は、この岩場を通り抜けた後の場所から撮ったもの (実際には復路に撮影)

岩場を抜けると、小さなピークを越えて鞍部に下りた後、波平ピークに向けての急登が始まる。

道は基本的に稜線上を進むのだが、左側は草付きの斜面で木々も多く見られる一方で、 右斜面は完全に土がなくなって岩がむき出しになったガラ場となっている。

ガラ場を覗き込むと、白や黒や灰色の岩肌が迫力を見せていて、まるで火口跡を見ているような錯覚に陥る。

手前から見た時、この登りはかなりの急斜面で苦労するかと思ったのだが、 意外とスンナリ足が進む。

高度はドンドン上がり、右手を見ると、先ほどのシゲト山と三俣山を結ぶ稜線の後方に 奥白根山白根隠山が顔を見せている。

写真 中央奥のまだ雪を多く残している山が 奥白根山
その右後方の山が白根隠山。

奥白根山の手前に見えている山がシゲト山で、 その右側の少し高い山は恐らく 1,919m峰と思われる。

急斜面が終わり、道が緩やかになった後は岩場の通過となる。

岩場の一番高いところは左側を巻き、草付きの斜面を緩やかに登っていくと、再び岩場が現れるが、通過はたやすい。

その後、岩場と草付きの尾根が交互に現れながら高度を上げていく。

振り返れば、今までよく見えなかった尾根の北側が確認できるようになる。
その岩肌がむき出しになった斜面は火口壁を見ているようであり、加えて風化も進んでいるのが明白であることから、 この光景は、まさに 『凄まじい』 のひと言である (写真)



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