中倉山・沢入山 ( 中倉山:1,530m、 沢入山:1,704m ) 2021.4.15 登山



【PHOTO & 記録 中倉山・沢入山 6】

今までの登りの苦労も吹っ飛ぶ、楽しい尾根歩きが続く。

やがて、周囲の灌木もなくなり、草の斜面が続くようになって、小さなマウンドを登り切ると、 前方にケルンの中に立つ、十字架のような 中倉山の標識が見えてくる。

中倉山到着は 9時58分。
先ほどの石に刻まれていた 『 55分 』 よりも 12分程時間がかかってしまったが、途中、写真を撮りまくり、休憩もしたので、まあまあであろう。

また、嬉しいことに頂上には誰もいない。

頂上の岩に腰掛けて軽く食事をした後、周囲にカメラを向ける。

まず、この中倉山の尾根の続きであるが、先ほど見えたピラミッド型の高みが見え、その左後方にも山が見えている。
ということで、ピラミッド型の高みは 波平ピークで、その左後方の頂上 + 左斜面が見えている山が 沢入(そうり)山であると知る。

そして、沢入山からさらに先に続く尾根は、気持ちの良さそうな草の斜面を経て台形の山へと続いており、その尾根の後方に 皇海山が顔を出している。
また、台形の山の左後方には庚申山が見えている。

ということは、台形の山はオロ山 (地図に名前の記載はない) ということになる。

こちらの写真は庚申山方面。

写真 中央の山が庚申山で、写真 右端の山がオロ山である。

庚申山の左手前にある大きな山は名前が分からないが、地図上の 1,738m峰と思われる。

また、オロ山と庚申山との間に頂上が少しだけ見えている山は、 皇海山の南に位置する鋸山と思われる。

庚申山の左手前に見える山 (上述したとおり 1,738m峰と思われる) の左斜面後方には、 後袈裟丸山、前袈裟丸山、そして小丸山が見えている。

袈裟丸連峰の左手後方には 富士山も確認できるものの、 最早 ほとんど空の色にその存在を隠しつつある。

写真 中央奥、やや右手に見える、左右に大きく広がった斜面を持つ山が前袈裟丸山で、その右に少しだけ見えているのが後袈裟丸山。
小丸山は、前袈裟丸山の左に見えている小さな台形をした山。

富士山の左側にも多くの山々が見られるものの、 知識が無いため全く同定できない。

ただ、備前楯山はすぐ手前に見えており、その左後方に地蔵岳 (鹿沼市粕尾峠の近くにある山) が見えている。

その後も見知らぬ山々が続くが、北東の方向にまで回ってくると、 半月山が確認でき、その左に 社山、大平山が続く。
男体山は社山の後方であるが、 男体山の右斜面には雲が忍び寄ってきている。

山ばかりに目が行っていたので、少し中倉山の北側下方を覗き込んでみる。

下方には、この中倉山とその反対側の山との間に狭い谷底平野ができており、 そこに松木渓谷に続くと思われる林道が走っている。
また、林道周辺には建物がパラパラと確認できるが、治山工事の現場事務所なのかもしれない。

凄まじいのは、谷底平野後方の斜面である。黒砂の斜面のように見え、さらにはそれが今にも崩れ落ちそうな急角度なのである。

しかし、帰宅後調べると、見えたのは旧松木村の跡地付近らしく、 黒砂に見えたのは、どうやら銅製錬過程にて排出されたスラグ (廃鉱石) で、 旧松木村はそのスラグ捨場になっていたらしいのである (煙害により住民が立ち退いた跡地がスラグ捨場となった)
緑が徐々に回復しつつある足尾地区において、この地域が緑化への最後の難関であろう。



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