倉掛山 ( 倉掛山:1,776.5m ) 2015.3.26 登山



【PHOTO & 記録 倉掛山 1】

このところ、既に登ったことのある山への登山が続いており、 今年に限って言えば、初めて登った山は武甲山のみという状況である。
一応、既に登ったことのある山を登る場合には、できるだけ初めてのルートを選ぶよう心懸け、それなりに登山を楽しんではいるものの、 登り着いた場所が既に見知った場所ということになると、やはりあまり刺激的では無い。
ということで、ヤマレコなどを見て、武甲山に続く初めてとなる山を物色していたところ、先日、倉掛山の登山記録が掲載され、 なかなか面白そうなコンディションなので早速出かけることにした。

この倉掛山は 大菩薩嶺の北西にある柳沢峠を起点としており、 その途中にある三窪高原 (みくぼこうげん) も含めてその存在は知っていたものの、山には大変失礼だが、 無雪期に登る山としてはあまり魅力を感じていなかったのである。
ただ、積雪期には三窪高原を中心にスノーシューが楽しめるとのことで、冬場には登山対象として時折 頭に浮かんではいた山でもあるのだが、 スノーシューを楽しめる時期には、小生の車ではアプローチが難しい可能性が高く、結局、微妙な位置づけにあったというのが実際のところである。
今回のヤマレコの登山記録を読むと、残雪の尾根道がなかなか魅力的であり、しかも、 柳沢峠の駐車場もノーマルタイヤで問題ない (最近まで雪に覆われていた) とのことなので、飛びついた次第である。

3月26日(木)、4時50分に横浜の自宅を出発する。空には星が瞬き、 本日は良い天気になりそうである。
いつも通り、横浜ICから東名高速道に乗り、海老名JCTからは圏央道へと進んで、さらに八王子JCTにて中央自動車道に入る。 笹子トンネル、日影トンネルを抜けると、白き南アルプスの山々が綺麗に見え、本日の晴天を確信する。
勝沼ICにて高速道を下りた後、ナビはフルーツライン経由にて国道411号線に入る道を案内していたのだが、狭い道があった記憶があるため、 ここは先日の大菩薩嶺と同様、 等々力から国道411号線に入るルートを取る。
大菩薩嶺の登山口である裂石を過ぎ、山の中へと入っていく。ジグザグに山道を登っていくのだが、 昔に比べてこの国道411号線もかなり改良されて走りやすくなっており、スムーズである。
なお、本日は暖かくなるとの予報であるが、朝方の気温は低く、車載の温度計はドンドン数値を下げ、柳沢峠の駐車場に着いた時にはマイナス 6℃を示していた。 これならば雪は締まっているに違いなく、登山には好都合である。

駐車場には 6時42分に到着。
ここは黒川鶏冠山への登山口でもあるので、 週末は登山者で賑わうことが予想されるのだが、本日は平日のためか、駐車場には小生の車のみである。


身支度を調え、6時49分に駐車場を出発する。
駐車場 奥の階段を昇る。駐車場には雪は無いが、この階段周辺には凍結した雪が残っている。
階段を昇り終えると舗装された林道に飛び出すとともに、すぐに三窪高原への取り付き口が現れる。
丸太の階段が付けられた斜面を登っていくと、再び先程の林道に合流することになるのだが、この辺りでは林道は完全に雪に覆われている。

標識に従って左に道を取って暫く進むと、 また 『 三窪高原 → 』 の標識が現れ、ここから山道に入る。時刻は 6時53分。

ササの中の緩やかな斜面を進む。
雪は時々現れる程度で、良く踏まれた道が続く。
平らなカラマツ林を抜け、やがて道は斜面を横切るようにして高度を上げていくようになる。
但し、傾斜は緩やかで、暫くは朝日を浴びての気持ちの良い登りが続く。

やがて、足下に頻繁に雪が現れるようになる。
雪の上には踏み抜いた跡がいくつも残っているが、今朝ほどの寒さのお陰か、雪は締まっており、踏み抜くこともなく歩き易い。

再び雪がなくなり、 落ち葉の道を登っていくようになると、右手に丸太の階段が現れる。
階段を昇っていくと細く平らな尾根道を進むようになり、すぐに三角点ならびに標識のある小さな広場に飛び出す。 柳沢ノ頭である。
到着時刻は 7時21分。

ここからの展望は素晴らしく、南の方角に、 富士山を遮るもの無く見ることができる。
柳沢峠にある茶屋の前からの富士山の展望が素晴らしいことを知っていたので、駐車場に車を駐めた後、 茶屋まで戻って見てこようかと思ったのだが、道を進めばすぐに富士山が見えるだろうと労を惜しんだところ、 なかなか見ることができず少々焦っていたのであった。これでスッキリである。

このところ、登った山から富士山を眺めることが多いが、 青空に映える、雲一つ掛かっていない富士山は 2月の 大菩薩嶺以来である。これも嬉しい。
また、富士山の手前下方には 御坂山塊の連なりが見えている。

そして、 西の方角には、ズラリと並ぶ南アルプスの山々が見える。
柳沢ノ頭の周囲を取り囲む木々により、全部を一度に見通すことは難しいものの、場所をこまめに移動することで、 南アルプスの主要な山々をほぼ見ることができる。

写真は、 甲斐駒ヶ岳方面。
写真中央が甲斐駒ヶ岳で、その右の小さな高みは烏帽子岳かもしれない。さらに右に 鋸岳、編笠山が続く。
甲斐駒ヶ岳の左には、栗沢山、 アサヨ峰が続き、アサヨ峰から左に延びる稜線は 鳳凰三山 地蔵岳へと続いている。
そして、その稜線の後方には、真っ白な 仙丈ヶ岳、 大仙丈ヶ岳が姿を見せている。



倉掛山 登山データ

上記登山のデータ登山日:2015.3.26 天候:快晴単独行日帰り
登山路:柳沢峠駐車場−柳沢ノ頭−ハンゼノ頭−東屋−無線中継所下− 藤谷ノ頭−板橋峠−倉掛山中継局−三角点 (1,7001.1m)−倉掛山−三角点 (1,7001.1m)−倉掛山中継局−板橋峠−(林道)− 無線中継局分岐−(林道)−三窪高原入口−(国道411号線)−柳沢峠駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線・県道34号線)−等々力−(国道411号線)−柳沢峠駐車場 (車にて)
交通復路:柳沢峠駐車場−(国道411号線)−古里駅前−(都道45号線)− 梅ヶ谷峠入口−(都道238号線−梅ヶ谷峠−都道251号線)−坂本−(都道31号線)−かやくぼ−(都道184号線)− 日の出IC−(圏央道) −相模原愛川IC−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口 −(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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