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その地蔵岳の左には同じく
鳳凰三山の観音岳、薬師岳が続く。
そして、その薬師岳の斜面が左へと下る後方には、これまた真っ白な
北岳が姿を見せており、
さらに左に間ノ岳、西農鳥岳、
農鳥岳と、白き山々が続いている。
残念ながら、さらに左に見えるはずの
塩見岳は木々が邪魔をして見えないものの、
塩見岳の左にある
荒川東岳 (悪沢岳)、
赤石岳、
聖岳の方は、
その白い頂を見せてくれている。
いずれもその背景には雲一つ無い青空が広がっており、先日の
美ヶ原での展望が今一つだっただけに、
この光景に大いに満足する。
写真は、中央が赤石岳、小赤石岳で、
その右の山が荒川東岳。
赤石岳の左に見える三角形の白い山が聖岳。 |
柳沢ノ頭からさらに先に進もうと下り斜面に向かったところ、
こちら側は全面が雪に覆われており、しかも結構 急斜面に見えたため、安全を考えてチェーンスパイクを履くことにする。改めて 7時32分に出発。
下り斜面に入ると、今度は羽を大きく広げたような
北奥千丈岳、国師ヶ岳の姿が目に入る。
その左斜面後方には
金峰山の白い頂が少し顔を覗かせており、
金峰山のシンボルである五丈岩も確認することができる。
雪の斜面を下った後も、暫くは雪の道が続いたものの、途中で雪は無くなり、
落ち葉の道へと変わる。
こうなると、チェーンスパイクを脱ぐべきであるが、チェーンスパイクは歯が小さいため、
落ち葉の道を歩いても道に与えるインパクトは小さかろう などと自分の都合の良いように考え、
チェーンスパイクを履いたまま進む。 | |
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やがて、再び丸太の階段を昇ることになり、その後、雪と土が交互に現れる道を進んで小さな高みを越えていくと、
その下り斜面は全面 雪となる。
雪の上には踏み抜いた跡が残っているものの、本日は雪が締まっていて踏み抜くことは無く、安心して進むことができる。
チェーンスパイクも効力を十分に発揮してくれている。
下り着いた所には東屋があり、
その前にある広場を 『 ← ハンゼノ頭 』 の方向を示す標識に従って横切っていく。
すぐにまた丸太の階段の昇りとなるが、この辺は雪が全くない。 |
登り着いた所がハンゼノ頭で、
小広い山頂には雪が少々残っている。時刻は 7時49分。
ここは先程の柳沢ノ頭よりもさらに開けており、展望が本当に素晴らしい。
木々などによって途中で分断されること無く、南アルプスの山々を見渡すことができ、
先程は見ることができなかった
塩見岳、
蝙蝠岳も見ることができる。 | |
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無論、富士山もよく見え、
その下方には先にも述べた
御坂山塊が並び、
三ツ峠山、
黒岳が目立っている。
御坂山塊の右には
毛無山など天子山地が続いている。
写真では、富士山の左斜面が下り着いた所にある山が三ツ峠山。
富士山の右斜面下方に見えている山が黒岳である。 |
そして、天子山地の右には、
やや霞み気味ながら七面山、
大無間山、青薙山などが確認でき、さらに右に
布引山、笊ヶ岳も確認できる。
そしてその右に、先程 柳沢ノ頭で見えた
聖岳、
赤石岳、
荒川東岳 (悪沢岳) が続く。
写真は、一番右の白い山が聖岳。
聖岳の左に少しだけ見えている山は上河内岳と思われる。その上河内岳の左手前に見える三角形の山が偃松尾山で、
偃松尾山の左に見える双耳峰 (写真では分かりにくいが) が笊ヶ岳である。
そして、笊ヶ岳の左のズングリとした山が布引山で、その左の山が青薙山 (と思う) である。 |
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