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往路を忠実に戻る。
汗ばむくらいの陽気になってきたので、途中の雪の状態が心配であったが、ほとんど足を取られること無く順調に進む。
写真は、逆光のためなかなかカメラを向けられなかった
黒川鶏冠山。
黒川鶏冠山の左後方の山は、恐らく、方角的に奥多摩三山の一つである御前山と思われる (残る二山は大岳山と三頭山)。 |
そしてこちらは
大菩薩嶺。
方角的に見て、大菩薩嶺の右斜面は唐松尾根ということになるのかもしれない。
その右斜面後方に少し顔を出している山が熊沢山。さらに右に
小金沢山、
牛奥ノ雁ヶ腹摺山が続く。 | |
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途中、樹林の中に入り、私有地の片隅から南アルプスを写真に納める。
さすがにこの時間になると、少しぼやけ気味であるが、まだしっかりとそれぞれの山を確認することができる。
写真は 白根三山方面。 |
板橋峠には 11時56分に戻り着く。
ここからは林道が柳沢峠まで続いているので、ヤマレコの方に倣って林道を辿ることにする。
林道は完全に雪に覆われており、踏み抜いた跡がそこかしこに見られるが、本日はまだ朝の寒さが利いているようで、
ほとんど踏み込むこと無く進むことができる。
とは言え、日当たりの良いところではさすがに少し危ない感じであり、できるだけ日陰を進むようにする。 | |
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12時40分に無線中継所へと通ずる道の分岐を通過。
ここも林道であるが、関係者以外の車両は入れないようにゲートが閉められている。但し、歩行者は通ることができるようである。
展望が無く、さしたる変化も無い林道を進む。
所々に、恐ろしい程に深く足を踏み抜いた跡が残っていたりするが、本日は踏み抜くこと無くラッキーである。
なお、林道歩きは山の襞を縫うようにして進むので、かなりの遠回りになるが、
一方でほとんど勾配がないので、身体的には楽である。
林道の途中に全く雪が無い所があったので、5分程休憩する。 |
徐々に雪のない箇所が増え始めると、
やがて三窪高原への分岐に到着。
そこから 5分程進めば国道411号線であった。時刻は 13時10分。
柳沢峠に戻るには、国道を右に進んで少し登っていかねばならない。
大した距離ではないのだが、道路脇の白線の内側は除雪された雪に覆われており歩くスペースがない。
さらには結構 交通量があるので少々怖い。何とか国道の左右をうまく渡り返しながら進み、
駐車場には 13時15分に戻り着いたのだった。
写真は林道と国道411号線の合流点。
前方に見えている道が国道。 | |
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朝方には車の無かった駐車場であるが、今は大型バスが 1台駐まっていて、運転手さん 1人がバスの中で待機している。
黒川鶏冠山への登山ツアーなのかも知れない
(写真は駐車場。建物は柳沢峠茶屋。)
本日は、素晴らしい天気と展望に恵まれ、残雪期の山を堪能した 1日であった。
そして、やはり 初めての山だからこその新鮮さが、大いに刺激を与えてくれたのは間違いない。
山自体は思った通り地味であったが、この時期は途中の三窪高原における展望も含め、大変魅力的であった。
このような晴天の日に登ることができたことを喜ぶとともに、この時期に倉掛山の登山記録をアップしてくれた ヤマレコユーザーの方に感謝である。 |