倉掛山 ( 倉掛山:1,776.5m ) 2015.3.26 登山



【PHOTO & 記録 倉掛山 5】

斜面を進む道と合流した後は、土手のような道が続くようになる。
つまり、ここも防火帯になっているようで、尾根の一方を削るようにして土手のようになった道が続いている。

木の柵を過ぎてからは、 三窪高原で多く見られた親切かつ立派な標識は一切見られなくなり、ようやく山道に入ったという気にさせられる。
道の右側は斜面となって切れ落ちており (写真の通り、それ程急ではない)、左側は林という形で進むのだが、 林の中にピンクテープが頻繁に見られるようになる。
従って、登山道は林の中と思ってしまうが、そこはササや倒木が多く、道という状況ではない。

加えて、時折、 東京都水道局が立てた林班界標が現れ、そこには今歩いている部分が 『 都有地 』、 林班界標より左側は 『 私有地 』 と記されているので、 林の中は私有地となり、やはり登山道ではないと思われる。

雪は時々現れるものの、その量は少ない。
しかし、倉掛山中継局の小さな施設を過ぎると、雪の量がグッと増えるようになる。

高度を上げて振り返れば、 大菩薩嶺、 そして小金沢連嶺が見える。 逆光状態なのが残念である。

雪の尾根のアップダウンが続く。
雪は道を隠し、斜面に沿って斜めに積もっているいるので、そこを横切るべく慎重に進まねばならない場所も所々に出てくるのだが、 総じて良く締まっているので、チェーンスパイクで十分対応可能である。

また、この防火帯は 二重、三重の道が作られているようなところがあり、 今 進んでいる一番上の道の他、右下斜面の途中に 2つほど道らしきものが時々見えたりする。

やがて、 緩やかだった道に最初のキツい登りが現れる。
斜面に雪は無いが、土の道は泥濘んだ所が多く、歩きにくい。
息を切らせながら登り、登り着いたところで振り返れば、越えてきた山々に隠れ、途中で全く見ることができなくなっていた 富士山が、 今はよく見えている。

なお、斜面途中、右手の雪の上に先程と同じ国土地理院の白い標柱が立っていた。
三角点があるとしても雪の下で確認できないが、後で国土地理院の地図を見ると、ルート途中に 1,700.1mの三角点が記されているので、 ここがその場所のようである。

再び緩やかな登りに変わると、先の方に地上デジタル放送受信設備が現れる。この辺は全く雪が無い。
受信設備を過ぎ、さらに緩やかに登っていくと、その先から再び雪の道が続くようになる。
恐らくヤマレコに登山記録をアップされた方の足跡と思われるものが雪の上に残っており、 それを参考にしながらルート取りを行う。時々、左手の林から伸びる木々が邪魔をする。

また、先程の 1,700.1mの峰を越えてからは、 振り返れば富士山が見えるようになる。
富士山の左には、先程越えてきた無線中継所の鉄塔が見えている。 かなり歩いてきたものだと、我ながら感心する。

やがて、 先の方に目指す倉掛山が見えてくる (写真 左側の山)
これと言った特徴のある山容ではないのだが、ヤマレコに掲載されていた写真で特定できた次第。感謝である。

しかし、そこまでは まだ結構 距離がある。
しかも、一旦下った後、また緩やかに登り返し、そこからまた下ってから倉掛山と同じくらいの高さを持つ高みを越え、 最後に倉掛山の登りが待っているという状況が見て取れる。少々大変そうなのでため息が出る。

時刻は 9時38分になっており、腹も減ってきているので、 本来であれば休憩すべきなのだが、あまり適した休憩地が見つからず、そのまま進むことにする。

道は先程見たとおり、雪の斜面を下り、その後 小さなコブを 2つほど越えていく。この辺からは 飛竜山方面がよく見える。

雪の方はまだ締まっているので問題ないが、気温はかなり上がって来ていることから、 帰りの雪道が心配になる。

2つ目のコブにおける雪の斜面を下ると、先に述べた倉掛山の前衛峰が目の前に現れる。
斜面を防火帯が通っており、その姿は先程見えた 笠取山を彷彿させる。
ここの登りも厳しそうであるが、斜面に雪は無い。これが良いのか悪いのか・・・。



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