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少し登った時、鹿の無く声がしたので見上げると、この前衛峰の頂上部分を鹿の群れが通過している。
斜面に鹿の糞も多く見られるので、この辺は鹿の天国なのであろう。
一方、ここの登りは、疲れてきた身体にはかなり応える。
息を切らせつつ登り、途中で振り返れば、無線中継所の鉄塔を有する高み、そして雪の急斜面を有していた藤谷ノ頭など、
越えてきた山々が見え、その後方に
富士山が見えている。
青い空に浮かぶ富士山は、疲れを癒やしてくれるから不思議である。 |
前衛峰の頂上から
富士山方面を眺める。
富士山の左側、
三ツ峠山の左手前に無線中継所の鉄塔が見えており、
その左後方にハンゼノ頭が見える。
写真では、鉄塔からこちらへと続く峰の途中に、山腹に白い筋が縦に入っている山が見えるが、あれが下るのに苦労した藤谷ノ頭と思われる。
また、1,700.1m峰は目の前の白い斜面の高みに隠れていて見えない。 | |
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前衛峰からは雪の尾根が続く。
雪の量はかなりあるが、締まっているので全く足を取られることが無い。
見上げれば、倉掛山が見えている (写真 左の高み)。
そこに至るまでには、ここから一旦下った後、登り返すということになるのだが、低い山々とは言え、
この障害物競走のような縦走路はかなり疲れさせてくれる。
気持ちの良い雪の尾根を左に曲がりながら進み、そこから斜面を下った後、
今度は右に曲がって、倉掛山への登りに取りかかる。
この倉掛山の斜面は、これまでの斜面と違い、雪が途中に点在している。
また、右下を見れば、林の中に岩がゴロゴロしている。 |
ここでも滑り易い斜面に苦労しつつ、
息を切らせながら登り続ける。
斜面は 3段階に分かれており、ずっと登り詰めではないのがありがたい。
そして、最後は雪を踏みしめながら、頂上の一角に到着。
時刻は 10時16分。
ヤマレコの方は 3時間ほどで登り着いているが、小生は 3時間半ほど。
まあ今の実力ではこんなものであろう。 | |
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頂上の一角には枯れ木があり、その根元に半分ほど雪に埋まった状態で手作りの標識が見えている。
周囲を見わたすと、左手(西)の方が高いのでそちらに進んでみる。
細い尾根の樹林帯の中に三角点があり (雪の下だったので三角点は見えなかったが、国土地理院の標柱は見えている)、
近くの木に手作り標識が掛かっていた (写真)。 |
見晴らしの良い、
先程の枯れ木の所へと戻る。
ここからは、正面に木賊山が見えており、その左後方には
甲武信ヶ岳が少し頭を出している。
ただ、ハンゼノ頭から見た時よりも、甲武信ヶ岳の見える部分は小さくなっている。
甲武信ヶ岳の左には、水師、富士見といった
金峰山へと続く主脈が見えており、
木賊山から左下に延びる鶏冠尾根も見えている。
また、木賊山の右には西破風山、東破風山が続いており、
木賊山の下方には広瀬湖も見えている。
しかし、よく見えるのはそこまで。後は木々が邪魔をしてほとんど見えない。 | |
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一方、振り返れば
富士山、
そして先程通ってきたハンゼノ頭などの山々がよく見える。
さすがに腹が空いてきたので、斜面を少し下り、途中の岩に腰掛けて食事とする。
ここからは大菩薩嶺がよく見える。
10時35分、倉掛山を後にする。 |