武甲山、小持山、大持山 ( 縦走中の最高峰は武甲山:1,304m ) 2015.2.12 登山



【PHOTO & 記録 武甲山、小持山、大持山 1】

2月6日の降雪情報は見事に空振りに終わったが、それは都市部でのこと。
山沿いでは雪が降ったところも多いようで、2月3日に登った 大菩薩嶺も、さらに雪が降り積もったようである。
こうなると、登る山選びに またまた苦労するが、逆にこういう時は、無雪期に登るのが少し躊躇われる低山に登るチャンスでもある (決して低山を軽んじているのではなく、高速代等お金をかけて遠くに行くのなら、高い山を優先したいという意味)
そこで、今回、以前から登りたいと思っていた秩父の武甲山に登ることにする。

武甲山は、ご存じのように、セメントの原料である石灰岩の良質な採鉱場所であり、 そのため採掘がかなり進んでいて山の姿が変貌してしまっている。
さらには、山頂までもが削りとられ、標高が 30m以上も低くなっていると聞けば、登るのが少し躊躇われてしまう。
しかし、秩父盆地からその姿を眺めれば、痛々しく削られた山肌は別として、あたかも独立峰のように聳える姿に心惹かれ、 山好きなら必ず登りたくなる山なのである。
ということで、早速、ヤマレコなどで情報を集めると、どうやら生川 (うぶがわ) にある 一の鳥居の駐車場は路面凍結しているらしい。 仕方が無いので、安全を考え、西武秩父駅前の駐車場に車を駐め、西武秩父線にて横瀬 (よこぜ) 駅まで行き、 そこから歩くことにする。
距離はあるものの、このルートは表参道であり、信仰の山としてかつて先人が歩いたことを思うと、少し心躍るものがある。

2月12日(木)、西武秩父駅 7時1分発の電車に乗るべく、 4時45分に自宅を出発する。
横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTから圏央道へと進む。八王子JCTを過ぎ、やがて入間ICが近づいてきたので下りる心積もりをしていたところ、 ナビはそのまま先へと進む気配。
事前に NAVITIME (ネットにて自動車のルート検索ができる) にてルートを調べたところ、 入間ICにて高速を下りるとのことだったので、これには少々焦ったが、ここはナビを信じて先へと進む。
しかし、鶴ヶ島JCTから関越道に入っても一向に下りる気配はなく、焦りは増す一方。結局、花園ICまで高速を利用することになり、 料金は 3,570円 (ETC料金) となってしまったのだった。
入間ICで高速を下りた場合、料金が 2,490円のはずなので、1,000円も多い出費となり、さらには運転中、 どこで下りるのか先が読めなかった不安と合わせ、かなり動揺してしまったのだった。

しかし、これで終わりではない。花園ICからは国道140号線を西へと進み、 末野から今度は皆野寄居バイパスに入ることになり、ここでも 420円徴収される。別に金額がどう という訳ではないが、 頭に入れていた料金に比べ、1,500円も多くなってしまったのではやはり損をした気になってしまう。
カーナビのルートは NAVITIME と同じものと思い込み、ルート確認をしなかったのが悪いのだが、アプローチで躓いたため、 本日の登山でも何か起こりはしないかと心配になる。

有料道路を下り、再び国道140号線を南下する。
そして、西武秩父駅前交差点を右折し、西武秩父駅のロータリー手前にある駐車場に着いたのは 6時44分であった。


身支度をして駅へと向かう。
見上げれば武甲山が大きい。そして、その白い山肌は、敷き詰められた白砂に帚目がつけられた枯山水の如く、横筋が何本も入っている。
しかし、実際はそんな粋なものではなく、削られた姿が痛々しい。

予定通り 7時1分発の電車に乗り、横瀬駅には 7時4分に到着。
トイレ等を済ませ、スパッツを着けて出発する。

ところが、何を勘違いしたのか、駅前から右に進まねばならないところを左に曲がり、 さらにその先にあったガードの下を潜って進んでしまう。
間違ったかなと思ったが、さらに先の方に道標が見えたのでそちらに進んでみる。

しかし、その標柱に武甲山の文字は見えず、 『 札所10番 云々 』 の文字があるのみ。唖然とする。
幸い、駅へと向かう女性がやって来たので、武甲山への道を尋ねると、駅前を右に折れ、線路沿いを進むとのこと。またまた失敗である。

横瀬駅前には 7時28分に戻り着く。教えられた通り、駅前から右の方へと進み、 線路沿いの車道を歩く。
通勤時間ということもあって、結構 車の往来があるが、歩道のようなものはなく、側溝の上を進むことになるので少々注意が必要である。

見上げれば、線路の向こう側に、朝日を浴び始めた武甲山が見えている。 先程よりも横筋の入った山肌が目立つ。

やがてガード下を潜り、右手前方に武甲山を眺めながら進むことになる。
三菱マテリアルの工場が左手線路の向こう側に見え、その工場からこちら側の武甲山採石場に繋がるコンベア ? が道路の上を横断している。
ありがたいことに、ここから歩道が現れる。
暫く進むと、道は延命地蔵尊の所で大きく右にカーブする。道路の先には武甲山が大きく羽を広げたように、 迫力ある姿を見せている (写真)

やがて、道は国道299号線からの道に合流し、 その丁字路を右に折れて武甲山に向かって進むことになる。この道にも歩道が設置されている。

道は車通りが多く、ほとんどの車が武甲山の方へと向かっている。
この先は行き止まりのはず と思ったが、能く能く考えると、石灰産業関連の人たちの通勤の車のようである。

やがて、 道の左右に石灰関連の工場が目立ち始め、大型ダンプの往来も始まる。しかも、今まであった歩道は途中からなくなって、 路肩に白いラインが引かれているだけとなり、大型ダンプが通ると少々怖い。
無論、運転手の方も登山者には慣れているようで、スピードを落としたり、大きく避けてくれるのだが、あまり良い気持ちはしない。

さらに緩やかな勾配の道を登って行くと、白いラインの内側に残雪が現れるようになり、 ますます歩きにくくなる。
右手の工場の上方を見上げれば、武甲山の削られた岩肌が迫っている。
道は生川 (うぶがわ) 沿いを進む。

やがて、通勤車、ダンプなどが Uターンする場所を過ぎ、林道に入っていくことになる。 雪が多く残り、所々でその雪が凍っている道を進む。

暫く進んで行くと、杉林の中、左手に水場が現れる。
そこに今朝ほど横瀬駅にいた若い登山者が休んでいた。小生が道を間違えたため、大分先に進んでいたのだが、ようやく追い付いたことになる。
この方とは、武甲山の頂上までの間で、何回か会うことになる。

長かった道も、ようやく右手に 一の鳥居が現れる。時刻は 8時42分。
鳥居の前には 二対、4匹の狛犬がおり、そのソバには 『 壱丁目 』 と彫られた石柱が立っている。 山頂までこの石柱に刻まれた 『 丁目 』 の数が増えていくと思われ、 七面山を思い出す。

なお、駐車場は一面の雪で、数台の車が駐まっている。
長い道のりであったが、やはり小生の車にてここまで来るのは無理であり、歩いたのは正解であった。

道を間違えてしまったロスを取り戻そうと、 少し無理をしたところもあって、この時点で既に少々疲れ気味である。
本日は武甲山に登った後、小持山、大持山、妻坂峠経由にてこの 一の鳥居まで戻ってくるつもりであるが、その後の車道歩きを考えると少々気持ちが萎える。

少し休んだ後、登山届を提出して 8時47分に出発する。
出発地点では、足下は雪であったものの、杉林の参道を登るに連れ、雪は少なくなり、雪は所々に現れるという程度になる。
なお、丁目を示す石柱の間隔は狭く、出発してすぐに 『 二丁目 』 の石柱が現れる。 どうやら、七面山と同様、 『 五十丁目 』 まであるようだ。

足下はコンクリート、 左手に生川を見ながら登っていく。



武甲山、小持山、大持山 登山データ

上記登山のデータ登山日:2015.2.12 天候:快晴単独行日帰り
登山路:横瀬駅−(表参道)−一の鳥居−不動滝−大杉の広場−シラジクボ分岐− 御嶽神社−武甲山−御嶽神社−シラジクボ分岐−裏参道分岐−シラジクボ−小持山−大持山−大持山の肩−妻坂峠−林道−一の鳥居− (表参道)−横瀬駅
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−鶴ヶ島JCT− (関越自動車道)−花園IC −(国道140号線)−末野−(皆野寄居バイパス)−大塚−(国道140号線)−西武秩父駅前− ジャストパーク西武秩父第1駐車場 (ここまで車)−西武秩父駅−(西武秩父鉄道)−横瀬駅
交通復路:横瀬駅−(西武秩父鉄道)−西武秩父駅−ジャストパーク西武秩父第1駐車場 (これより車)− 西武秩父駅前−(国道140号線)−大塚−(皆野寄居バイパス)−末野−(国道140号線)−花園IC−(関越自動車道)−鶴ヶ島JCT− (圏央道)−相模原愛川IC−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−瀬谷入口 −(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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