武甲山、小持山、大持山 ( 縦走中の最高峰は武甲山:1,304m ) 2015.2.12 登山



【PHOTO & 記録 武甲山、小持山、大持山 7】

前方には武甲山が樹林越しに見えている。
やがて水の流れを横切り、そこから沢沿いを下ることになる。

暫く下っていくと、やがて林道に合流。 時刻は 15時8分。

ここでまたまた失敗をしてしまった。
登山道は林道を横切ってそのまま斜面を下るらしいのだが、丁度その時、左から車が登ってきたので、 ルートは林道を左に下るものだと勝手に思い込んでしまい、標示板を見落としてしまったのである。

林道は完全に雪道。
ここではチェーンスパイクが効力を発揮する。

林道を黙々と下っていくと、やがて丁字路にぶつかる。
林道の傾斜から、一の鳥居は右と判断したのだが、左は恐らく今朝ほどの養殖場へと続くのであろう。

丁字路から暫く先で、右手に妻坂峠への山道が現れる (写真)
これを見て、林道を下ってきたのは間違いであったことを知る。かなり遠回りをしたようである。

実際、林道を下っていて、全く標識らしきものがないので、少々不安になっていたのだった。
上記で述べた丁字路にも、一の鳥居の方向を示す標識は無く、ある程度 感で下ってきた次第。

この 妻坂峠への登山道が現れたので、シマッタと思うとともに、 道が間違っていなかったことが確認できてホッとする。
やがて、下方樹林越しに、一の鳥居に駐車している車が見えてくる。これでさらにホッとする。

一の鳥居到着は 15時26分。
狛犬の前でチェーンスパイクを外し、ノドを潤した後、15時30分に横瀬駅を目指して出発する。
そう、ここからは今朝ほど登ってきた長い車道歩きが待っているのである。

朝方登って来た林道を下り、石灰関係の工場群が立ち並ぶ車道に出る少し手前の所で小休止する。
ストックを仕舞い、ザックに付けている熊鈴がならないような措置をするためである (町中ではかなり煩いため)

振り返れば、上方に稜線が見えている。
あまり確信は持てないのだが、2つ見えるピークのうち右の山が小持山で、左は小持山と大持山との間にある、 見晴らしの良いピーク (雨乞岩) ではなかろうか。

大型ダンプが多く走る道を下る。 さすがに操業時間内ともなれば、今朝程よりも行き交う大型ダンプの数は多い。
途中の自動販売機にて甘く冷たい飲み物を購入して、糖分を補給する。
見上げれば、先程まで居た武甲山の頂上がよく見える。

疲れた足を引きずって、横瀬駅には 16時45分に到着。
17時の電車にて西武秩父駅に戻ったのだった。


本日は、念願であった武甲山に登ることができ、雪の山も楽しめたのだったが、 晴天であったにも拘わらず展望が今一つであったのは残念である。
しかも、仁和寺の法師よろしく、最高点を踏まず、さらには途中にて多くの失敗を重ねてしまい、 反省すべきところが多々ある山行でもあった。

現在の姿

なお、この武甲山の痛々しい姿を見るに付け、どうしても昔の姿が見たくなる。 ネットで探したところ、秩父ロータリークラブのホームページに昔の武甲山の写真が掲載されているのを見つけたのだが、 今とは似ても似つかぬ姿をしている。山は恐ろしいほどに形を変えられてしまったようだ。

石灰岩の採取は、秩父に繁栄をもたらしたとは言え、 信仰の山がかように姿を変えてしまったことを、そして今も削られ続けていることを、地元の方々はどう思われているのだろうか。

文字にカーソルを当てると、 武甲山の姿の今昔が分かります。但し、ActiveX コントロールの実行を許可して下さい。  (秩父ロータリークラブのHPより拝借しました)

現在の姿 (西武秩父駅 駐車場前より)

昔の姿 (秩父ロータリークラブの HPより)


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