黒金山 ( 黒金山:2,231.8m ) 2015.5.6 登山



【PHOTO & 記録 黒金山 2】

長く続いた檜の植林帯も、時々自然林が現れるようになり、 やがて周囲は緑が朝日に映える自然林へと完全に交代する。
この時期の山は、若葉が芽生え始めたばかりでとても明るく、気分を高揚させてくれる。

と思ったら、再び檜の樹林帯となり少々ガッカリさせられるが、 周囲は自然林へと再び変わり始め、周囲にはブナ、クヌギ、コナラなどの木々が多く見られるようになる。
日差しが樹林を通して足下まで当たり、明るい尾根歩きに心が弾む。

左手樹林越しには、谷を挟んで 乾徳山方面がチラチラと見え始める。
いつもは、樹林に邪魔をされて山を見通せないことに苛立つことが多いが、この先、林道と合流した後は展望が開けることを知っているので、 あまり気にならない。

道は広い斜面を大きく蛇行しながら高度を上げていく。
傾斜もそれ程急ではなく、足下もしっかりしているので、疲れを感じることなく登っていくことができる。

やがて、傾斜がかなり緩んできたかと思うと、足下にササが現れ始め、 周囲の木々はカラマツへと変わり始める。

緩やかな傾斜の道をまっすぐ登っていくと、 目の前に小さな高みが現れて道が 2つに分かれる。
踏み跡がやや薄い高みへの直登を避け、高みの左側から回り込んでいくと、人工的に盛土した草付きの高みが前方に見えてくる。
林道合流点に違いない。

結局、道は先程避けた小さな高みをサイドから登ることになり、 そこから人工的な盛土との間を通って斜めに登っていくことになる。

そして、8時21分、林道との合流点に登り着く。

ここは林道脇に広いスペースが作られており、ここまで車で来て 黒金山に登ることも可能である。
なお、1月に来た時には、工事関係者のものと思しき車がこの広場に 1台駐まっていたのだが、本日、車は 1台も駐まっていない。
また、その時には、工事のためであろう、先へと続く林道のゲートは開いていたのだが、本日は閉まっている。

写真において、林道を左に進めば大平高原に至る。
また、左端の道路脇に倒れた白い看板が見えているが、そこが登山道の入口である。

ここは崖の縁のようになっていて大きく開けているため、 前回と同じように、周囲の山々をしっかりと見ることができる。

まず目に着くのは、東南の方向にある 倉掛山 (写真 左側に大きく見えている山) である。
先日登ったばかりなので特別に親しみが湧く。
倉掛山から右奥に延びる尾根を目で追っていくと、その尾根上には、倉掛山登山の際にその下を通った無線中継所の鉄塔も見えており、 さらにはその後方に 大菩薩嶺 (写真 右から 1/3程のところに見えている山)小金沢連嶺が見えている。

倉掛山の左後方には、 前飛竜、そして台形をした飛竜山が見え、 さらに左には唐松尾山も見えている。
また、林道ゲートの所からは、台形をした 東破風山、西破風山を見ることができる。

少し林道を大平高原側に戻れば、カーブの後方に笠盛山、 乾徳山を見ることができる (写真)
そして、さらに左手には 富士山が樹林の間からチラリと見えている。

林道ゲートの横にある岩に腰掛けて暫し休憩した後、8時38分に山に取り付く。 ここからは 1月に撤退したルートを辿ることになる。



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