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ササ原の斜面を横切る道が続く。
途中、前回も休憩した場所にて今回もノドを潤す。ここからは
乾徳山 (写真 右端の山) と
富士山の
ツーショット写真を撮ることができる。
展望の開けた斜面を横切る道も、やがて牛首の南側斜面にぶつかり、
谷のドン詰まりに至る。
そこからは、牛首の斜面の縁 (谷の始まりの部分) に沿って左に回り、今横切ってきた斜面の反対側
(谷の向こう側) に移って樹林帯の中に入ることになる。
この樹林への入口では前回少々迷ってしまい、テープに助けられたのであったが、今回は道がしっかり見えているので、
テープのことは気にも留めずに進んでしまう。 |
樹林帯の中、斜面を横切りながら高度を上げていく。
立ち枯れも多く見られ、また足下には倒木や岩などもあって少し荒れ気味である。
また、記憶していたよりもこの樹林内にはアップダウンがあり、さらには急斜面もあることに驚かされる。
この 1月に登った際には、雪に苦労し、樹林の中の細かな状況にまで気を配る暇がなかったということなのかもしれない。
そして、その時のことを思えば、今は全く楽な道である。 |
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やがて、記憶通りの立派な標識が現れ、シャクナゲのトンネルの斜面を登っていくと、
黒金山がよく見える場所に飛び出す。
前回は、ここから黒金山の姿を見て、まだまだ先があることを思いガッカリさせられたのだったが、今回は登頂可能との確信を得る。
ここからは牛首の南東側斜面を横切って進む。
道は樹林に囲まれており、ほとんど展望が利かない。 |
緩やかな登りが続く中、足下には結構岩が散らばっているので少々驚く。
前回はこの岩が皆雪の下であったので、全く気づかなかったのであった。
しかも、先程と同様、道を覆っている雪が斜面の一部と化して斜めになっており、横切って進むのに大変苦労したのだった。
雪の無い時の状態を知って少々驚かされる。
10時8分、前回撤退を決めたと思われる場所を通過する。
そして、そこから 4分程進むと、樹林を抜け出して周囲はササ原の斜面に変わる。
左手前方には
黒金山が大きく見えている。 |
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その後、再び少しだけ樹林帯に入るが、そこを抜ければ、
左手前方に牛首ノタルのササ原と
黒金山が見えてくる。
結果論ではあるが、前回 撤退を決めた場所からもう少し頑張れば、牛首ノタルに到達できたのであった。残念。
牛首ノタルには 10時14分に到着。
ここは三方が樹林に囲まれているものの、南面がササ原となっていて大きく開けており、気持ちの良い場所である。 |
ここからは
富士山と
乾徳山が、
先程見た時よりもその間の距離を縮めて見えている。
倒れた標識の板に腰掛けて暫し休憩。
しかし、気持ちよい場所とは言ったものの、一人で樹林帯に背中を向けて休んでいると、樹林の中から出てきた動物に背後を襲われそうな気がして、
何となく落ち着かない。
10時23分、
黒金山に向けて出発。 |
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