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まずは毛木平から登って来られた方が下山。甲武信小屋泊まりの方も帰る雰囲気。
時刻を見ると、13時20分近い。下山時間があまり遅いと、山の中は暗くなる と思われることから小生も山を下りることにする。
その前に軽アイゼンを装着。やはり下りでは軽アイゼンがあった方が安心である。
そして、13時23分、甲武信岳を後にする。
軽アイゼンのお陰で下り斜面をかなりのスピードで下り、甲武信小屋には 13時30分に戻り着く。
ここで今朝ほど駐車場で時間を掛けて準備をしていた方と会う。やはり小屋泊まりのようだ。
木賊山への道は写真のように雪ばかり。 |
樹林を抜けて木賊山の斜面にかかる。
時刻は 13時38分。
今朝ほどの駐車場にはもう一人いたはずなので、そろそろすれ違う頃かと思ったのだが、なかなか出会わない (結局、
近丸新道にある見晴らしの良い岩場よりも下ですれ違ったのだった)。
気持ちの良い斜面を登る。往路で述べたように、
ここからの展望も素晴らしい。 |  |
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そして、樹林帯に入る前に振り返れば、
甲武信岳の姿。
昔、アルペンガイドにこの構図の写真が載っており、初めてこの場所に立った時、写真と同じ光景が目の前に広がっていることに感激した覚えがある。
先ほど述べたように、甲武信岳の山容は小さく
(かつて、三宝山直下の
三宝岩から眺めた時、意外に小さいなと思ったのだった)、
三角点もない山であるが、その展望は素晴らしい。
奥秩父主脈を万里の長城に例えれば、甲武信岳は重要な望楼兼のろし台と言ったところか。 |
木賊山のほぼ平らな尾根を進む。
13時50分に木賊山頂上を通過。
快調に足を進め、戸渡尾根への分岐点には 13時54分に到着する。
ここからの下りも軽アイゼンのお陰で快調である。 |  |
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そして、見晴らしの良い岩場には 14時1分に到着。
ここの眺めも素晴らしいのでノンビリしたいところだが、まだまだ先は長いので、休まずに通過する。
できたら西沢山荘には 16時前に着きたいところである。
再び樹林帯に入り、軽アイゼンをフルに利かせて大胆に下る。
そして、徳ちゃん新道との分岐には 14時38分に到着。
ここからは雪が少ないはずなので、軽アイゼンを外す。 |
シャクナゲのトンネルを下り、
やがてカラマツの生える斜面に入る。右手には樹林越しに鶏冠尾根が見える。
ここまで来れば、多少暗くなっても大丈夫であろう。
本日の登山では、6人の人と出会っただけであった。
このうち、日帰りは 1人、小屋に泊まるあるいはテント泊する方は 5人。本当に静かな山旅であった。
昨年の鳳凰三山では、
人数の多さに戸惑うことが多かったが、それ以降、
皇海山や
根名草山、
鬼怒沼、
そして天城山、
この甲武信岳と、
静かな山旅が続いているのが嬉しい。 |  |
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順調に足を進め、西沢山荘前には目論見どおり 15時46分に到着。太陽は山の端に隠れてしまっているので少し暗くなりかけている。
後は林道歩き。そして、16時13分に駐車場に戻り着いたのであった。
新年早々に 2,500m近い山に登ることができた幸運を喜ぶとともに、
素晴らしい天候に感謝である。
振り返れば、鶏冠尾根、木賊山に西日が当たっている。充実した山行に感謝し、山に一礼。 |