甲武信岳V ( 甲武信岳:2,475m ) 2010.1.9 登山



【PHOTO & 記録 甲武信岳V 1】

昨年の初登山はかなり遅く、2月7日にまでずれ込んでしまったことを反省し、 今年は 1月9日からの 3連休中に何とか山に行きたいと思っていたところ、うまい具合に 9日の日は身体の方もフリーとなり、 加えて、その日の天候はかなり良さそうだということで、9日に今年の登り初めを行うことにした。
さて、その行き先であるが、新年最初の山なのでやはり 富士山が見たいところである。
色々考えた末、妙見ノ頭、雷岩など富士山の好展望の場所が続く 大菩薩嶺に久々に登ることに決めた。
感覚的にはこの山にはつい最近登った気がしているのだが、記録を見ると、実に 13年ぶりの登山ということになる。これは楽しみである。

と思っていたら、前日の 8日、たまたまネットで 山レコ (山行記録共有データベース) を覗いたところ、 この 8日の日に甲武信岳に登った記録がアップされており、 それによれば、山の状態はアイゼン無しで登ることができると書かれていたのだった。
そうなると、俄然 甲武信岳に登りたくなる。やはりこの時期に 2,500m近い山に登れるのなら、 そちらを選びたくなるではないか。
と言うことで、節操なくすぐに行き先を変更したのであった。

4時半に横浜の家を出発。 空には星が瞬き、本日は快晴間違いないようだ。
いつものように八王子ICから中央高速道に入り、勝沼ICまで進む。ここから登山口のある西沢渓谷までは、勝手知ったる道で何の問題もないはずであるが、 車に付いている外気温度計はマイナス 5℃を示しており、さらには道が少し凍結した状態。少々不安になる。
加えて、正月に怠惰な生活をおくった所為で、5日からの仕事は疲れを呼び、何回もあくびが出るなど、かなり眠い。
そこで、日が出て少し温度が上がるまで休憩しようと、西沢渓谷に通じる 雁坂みちの途中、 道の駅 『まきおか』 の駐車場で 1時間ほど仮眠を取る。
さらに、車を置いた西沢渓谷入口にある道の駅 『みとみ』 でも 20分ほど休んで、 駐車場を出発したのは 7時46分とかなりゆっくりした出発であった。


身支度をして駐車場を出発。駐車場の北側を見れば、大きな山容の木賊山、そしてその左には険しいピークが続く鶏冠 (とさか) 尾根が見える。
駐車場の時計は 7時46分を指しており、かなり遅い出発である。 それでも、この駐車場には私の他に まだ 2名の登山者が残っていて身支度をしている。
そのうちの 1人は、かれこれ 30分近く身支度に時間を掛けており、一向に急ぐ気がない。もし、私と同じく 甲武信岳に登るのであれば、 恐らく小屋泊まりの予定なのであろう。

歩道の雪を踏みしめながら西沢渓谷入口へと向かう。
すぐに雁坂みちを横断し、西沢渓谷への道に入る。この先に市営の駐車場があるのだが、この辺になると道路もほとんど雪に覆われており、 しかも凍結しているので、ノーマルタイヤを履く私の車ではこちらの駐車場に駐めるのは無理である。

暫くは林道を黙々と進む。車止めのゲートを過ぎると、道は完全に雪の下である。 雪の上にいくつか足跡が付いているが、新しい足跡は 1つ。先行者がいるようだ。 その他は昨日のもの。観光客の足跡が多い。もう 1つ登山者の足跡があるので、 この山を選ぶきっかけとなった昨日登った方の足跡かもしれない。

やがて、近丸新道の入口が現れる。
初めて甲武信岳に登った際は、 この近丸新道を利用したのだったが、今回は その後に作られた徳ちゃん新道 (平成4〜5年に完成とか) を目指す。 初めての道なので楽しみである。
近丸新道は、途中に 硅石採掘現場の洞窟などが見え、また 登山道上にその硅石を運ぶのに使った軌道の跡も残っているなど、 なかなか趣のある道であるが、本日は安全を考え、昨日の登山者が登った道を選んだ次第。

8時8分、その徳ちゃん新道の入口となる西沢山荘前に到着。 山荘手前の標識に従って、右の山に入っていく。

最初はカラマツやコナラの林の中、 緩やかな登りが続く。
足下に雪はあるものの、数センチ程度。凍ってもおらず歩くのに何の支障もない。

道はやがて枝尾根を登っていく形となり、傾斜がきつくなってくると斜面をジグザグに登っていくようになる。
斜面を登り切ると、再び尾根上の道が待っている。さほど急ではない道に快調に足が進む。
高度が上がるに連れ、周囲に日が当たり始め、結構汗ばむ。 ラガーシャツ 1枚で十分である。

カラマツの斜面を登っていく。足下にはスズタケ。日当たりが良いのか、雪道は所々に土が露出している。
左手を見れば、樹林越しに鶏冠尾根が見える。尖った岩峰が 2,115mの鶏冠山であろうか ?
ここから見ると、とても人が登れないように見えるが、登るに連れ、岩峰もかなり奥行きがあることが分かったので、何とかなるのかもしれない。
また、この鶏冠尾根には、さらに高い 2,177m峰があるらしい。 いつかはトライしてみたいものである。

カラマツの斜面を登り切ると、 やや荒れた場所を通過することになり、その後、道は細い尾根道に変わる。

周囲にはシャクナゲの群落が現れ、場所によってはシャクナゲのトンネルの中を進むようになる。
足下の雪も多くなってくるが、それはシャクナゲの林の中だけ。日当たりの良い尾根道に雪は少ない。

振り返れば、樹林越しに 富士山 が見える。



甲武信岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2010.1.9 天候:快晴単独行日帰り
登山路:道の駅 みとみ 駐車場−西沢渓谷入口−西沢山荘−(徳ちゃん新道)−近丸新道分岐− 戸渡尾根分岐−木賊山−甲武信小屋−甲武信岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−勝沼IC−下岩崎− 塩山熊野−(塩山バイパス)−仲沢ガード北−新隼橋北−(雁坂みち)−道の駅 みとみ 駐車場 (車にて)
交通復路:道の駅 みとみ 駐車場−(雁坂みち)−新隼橋北−仲沢ガード北−(塩山バイパス)− 塩山熊野−勝沼地域総合局入口−(県道34号線)−柏尾−勝沼IC−(中央高速道)−八王子IC−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

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