北横岳 ( 北横岳:2,480m ) 2014.12.24 登山



【PHOTO & 記録 北横岳 9】

 

アイゼンを利かせて斜面を順調に下る。

先程まで青空が広がっていた上空は、再び雲に覆われ始めている。
左手を見れば、雨池山の上空にレンズ雲がかかっている。天候が悪化する前触れなのかも知れない。

やがて、斜面を下り終え、坪庭に入る。
往路での地吹雪もどきの強風が嘘のように穏やかである。

山頂駅には 13時20分に戻り着く。
地図で 50分のところを 27分で下ってきたことになるので、このペースなら、このまま登山道を下っても問題なかろうと思い、 暫し休憩する。
今朝ほどは賑やかだった山頂駅前も、今は閑散としている。
13時26分、下山開始。往路を戻る。

登って来た時の状況から、最初の 150mが難関かと思っていたのだが、 下りは大変楽であった。
無論、足が膝上まで潜ってしまうことはあったものの、下りの場合はそのまま押し切ることが可能で、結構 順調に下ることができる。

かなり良いペースで下る。周囲の木々は、さすがにこの時間になると、 今朝ほどのように真っ白とは行かない。
ただ、足下の雪はしっかり締まっているので、踏み跡を外しさえしなければ全く問題ない。

スキーヤー、ボーダーが多く滑っている中、ゲレンデを注意して横切り、 ピラタスの丘には 13時59分に到着。
ここまで来れば、もう余裕であり、逆に早く着きすぎて、時間を持て余すことが心配になり、かなりペースを落とすことにする。

周囲を見渡せば、 蓼科山は未だ青空をバックにしているものの、 北横岳方面は薄雲がかかり、 南八ヶ岳方面に至っては、 赤岳阿弥陀岳の頂上は雲の中であった (その他の 東・西天狗岳権現岳、編笠山西岳は良く見えている)
また、南アルプスはシルエット状に見え、中央アルプス、 御嶽、 北アルプスは最早ほとんど見えない状況である。

ユックリとペースを落として下り、登山口には 14時21分に下り着く。
汗びっしょりとなったので、駐車場の隅にて上半身だけ着替え、持参した食料などを食して時間を潰し、 15時5分のバスにて茅野駅へと向かったのだった。

本日は、天候が思ったほどには良くなかったものの、雪山を堪能でき、 楽しい一日であった。
残念なのは、背負ったスノーシューの出番がなかったこと (背中のスノーシューが泣いている)。 バスの時間に制約が無ければ、縞枯山方面へはスノーシューを使うこともできたはずである。
この北横岳が今年最後の山であるが、 来年の登り初めはスノーシュー使用といきたいところである。



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