乾徳山 ( 乾徳山:2,031m ) 2014.12.9 登山



【PHOTO & 記録 乾徳山 6】

順調に進んでいたのだが、『 雨乞岩 』 (写真) を前にした時に、 カメラのレンズフードが無くなっていることに気づく。
戻って探そうかとも思ったが、予定では黒金山に登った後、 西沢渓谷側の牛首まで進み、そこから林道へと下って、その林道を今朝ほど通過した林道の接点まで下り続け、最後は道満尾根にて下山するつもりなので、 探しに戻る余裕など全くない (尤も、ここまでかなり時間を要したので、黒金山は無理かも知れないと思い始めてはいたのだが・・・)

しかも、戻っても見つかる保証は無く、どこまで戻れば良いのかも不明である。 仕方なく、レンズフードは諦め、先に進むことにする。
しかし、また買うとなると 4千円弱、余計な出費は痛い。

道の方は斜面の縁を進むようになり、 展望がグッと開ける。
しかし、南アルプスの山々には雲が掛かり始めていて、今朝ほど見えた綺麗な稜線は最早 見ることができない。

そんな中、 甲斐駒ヶ岳 (写真 中央) がようやく下部の方まで姿を見せてくれたのだが、 今度は逆に頂上部分が雲に覆われてしまっている。
また、甲斐駒ヶ岳の左側には アサヨ峰が見え、 甲斐駒ヶ岳の右側には 鋸岳が見えている。
また、アサヨ峰の後方には 仙丈ヶ岳が見えているものの、 こちらも頂上付近は雲に覆われてしまっている。

やがて、目の前に 『 鳳岩 』 と名が付く岩の壁が現れる。最後の鎖場であり、これを登り切ると 乾徳山頂上である。

ここで横着をして、ストックを仕舞わずに縮めた状態にし、 左右の手にストラップ部分を通してブラブラさせた形で鎖場に挑戦してしまう。
しかし、ここまで雪の上を歩いてきたためか、ビブラムの底が結構滑り、あまり岩を捉えてくれないため、 自ずと手の力に頼りながら身体を引き上げることになって、ブラブラしたストックが邪魔になる。

下手をすれば、ストックが足に絡んで、バランスを失い、転落の恐れもあったのだった。
横着をしてはいけないと大いに反省した次第。

なお、 この鎖場は 2段階に分かれていて (鎖は 1本)、最初は垂直に近い、しかも岩の表面にあまり 凹凸のない岩場を登り、 一旦 登り着いた所からは、いくつかの岩が重なったような岩場の登りとなっている。

問題は最初の岩場で、先に述べたように靴底のフリクションがあまり利かず、 足を置く場所に苦労する。
結局、クラックに無理矢理足がかりを作り、後は手の力に頼りながら身体を引き上げる。
2段階目の岩場は、写真のように足場が沢山あるので、それ程苦労すること無く登り切ることができたのだった。

そして、11時2分に頂上に到着。
頂上は岩場になっていて、石の祠の他、『 山梨百名山 』 の標柱が立っている。

嬉しいことに、頂上には誰もいない状態。
しかし、後から人が登ってくるのは分かっているので、祠よりさらに先の岩場まで進んで休憩する。

ここからの展望は抜群で、 360度 見渡すことができる。

まずは北の方角を見やれば、これから目指す 黒金山が目に着く。
こちらから見る黒金山は、台形のような形をベースに、その台形 上底部分 真ん中にドーム型の膨らみがあって、 乳房のような形をしている。
甲武信ヶ岳の徳ちゃん新道や、 鶏冠山から眺める美しいピラミッド型とは大分違っているので、 少々驚かされる。

黒金山の右側後方には、 奥秩父 主脈の山々が見えており、左から水師、三宝山、そして 甲武信ヶ岳 (写真 中央 左側)、木賊山と続いている。

また、木賊山の手前に見えているのが、 恐らく 黒金山から西沢渓谷へと下る尾根上にある牛首であろう。
予定では、黒金山を越え、牛首との鞍部から林道へと下る予定なのだが・・・。



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