乾徳山 ( 乾徳山:2,031m ) 2014.12.9 登山



【PHOTO & 記録 乾徳山 1】

12月早々、真冬並みの強い寒気が日本列島に流れ込み、 日本海側の各地に大雪を降らせるとともに、太平洋側にも初雪や厳しい寒さをもたらした。
このため、小生が恐れていた登山口付近の積雪というケースも多くなり、一気に小生の山の行動範囲 (車でアプローチできる範囲) は狭まってしまったのだった。
こうした状況の中での登山を考えると、自ずと、まだアプローチが可能と思われる奥秩父周辺の山に目が向くことになるが、 甲武信ヶ岳破風山、雁坂嶺飛龍山雲取山といった山々は、 ここ数年の間に登っているため、ややマンネリと感じざるをえない。

ということで、どこか良い山はないかと地図を見ながら探したところ、 14年間ご無沙汰している、山梨県の乾徳山を思いついた。
そして、もし状況が許せば、乾徳山の後に隣の黒金山まで 足を伸ばすというオプションを持って登ることにしたのである (以前より、黒金山には西沢渓谷から登りたいと思っていたのだが、 このルートは現在冬季閉鎖中)
なお、乾徳山は過去に 3回 (登山記録上は 2回) 登っているが、今回登る予定の 道満山経由のルートは初めてなので、 マンネリ感を抱くこともないはずである。

12月9日(火)、やや遅めの 4時25分に自宅を出発する。
いつも通り、横浜ICから東名高速道、圏央道と進んで、八王子JCTより中央高速道に入る。この日は快晴の予報であり、実際、空には雲一つない。
勝沼ICで高速を下りた後は、甲州街道を大月方面に進み、柏尾にて左折して県道38号線 (途中で県道34号線に変わる) に入る。 等々力の交差点にて右折して国道411号線に入り、塩山上粟生野にて斜め左に進んで国道と分かれた後、 すぐに左折して東山東部広域農道 (通称 : フルーツライン) へと入る。
塩山ふれあいの森総合公園を過ぎ、道なりに進んでいくと、やがて丁字路となって県道213号線に突き当たるので、そこを右折する。 暫く進むと、再び丁字路となって国道140号線 (雁坂みち) にぶつかるので右に道を取り、 さらには、そこから 1.5km程進んで、徳和入口の信号にて左折して県道209号線に入る。
ここまでの道は全て乾いた状態だったのだが、この県道209号線に入った途端、道は濡れていて黒く光っていたので、少し緊張する。 しかも、道路には白いものも少し見えてたため、雪かと思って、スピードをかなり緩めたのだが、もしかしたら白いものは凍結防止剤だったのかもしれない。
徳和川沿いの道を慎重に進む。幸い、道路は凍結しておらず、やがて徳和川を渡る手前、右側に乾徳公園駐車場が見えてくる。到着時刻は 6時28分。
20台ほど収容できる駐車場には 1台駐まっているだけである。


車中で朝食を取っていると、近くの吉祥寺からであろうか、時を告げる鐘の音が鳴り響く。
食事を済ませ、道路向かい側の乾徳公園のトイレを借用した後、身支度を調えて 6時51分に駐車場を出発する。

徳和川を渡った所で標識に従って右 (正確にはまっすぐ。 左に進めば オソバ沢ルート) へと進み、県指定文化財の 『 旧坂本家住宅 』 を目指す。
吉祥寺の横を通り、車道を登っていく。途中、枝道が現れるが、しっかり道標が付けられているので迷うことはない。

やがて、 『 旧坂本家住宅 』 が右手前方に見えてくるので、その手前を右折して墓地の方へと登っていく。
暫く進むと、道は獣害防止用ゲートに塞がれるが、扉を開けて通り抜け、さらに先に進んでいくと、 すぐに 『 徳和峠 』 の標示板が見えてくる。
乾徳山には、 この標示板の向かい側、道路左手から取り付くことになる。時刻は 7時7分。

進行方向から戻るようにして、斜めに切られた石の法面を登ると すぐに土の道となり、 杉の植林帯の中に入っていく。

写真はその登山口。今までの進行方向から戻るようにして登るため、 写真に見える道路は、徳和方面へ向かっていることになる。

溝状になった道を登っていくのだが、杉の植林帯は結構長く続く。
当初、日が当たらずやや薄暗かった道も、すぐに樹林越しに差し込む朝日を受け、明るく輝き出す。

やがて、周囲には杉に加え、ブナなどの広葉樹も見られるようになり、 足下に落ち葉の絨毯が続くようになる。

途中、左斜面を見上げると、杉の木の根元に石の祠が見える。
山の神なのかも知れないが、斜面を登って近づくのも面倒なので、下方から 本日の登山の無事をお願いする。

緩やかだった傾斜も徐々にキツくなり始めると、 周囲は自然林へと変わり、足下には落ち葉に混ざって、ゴロゴロした石が現れ始める。
振り返れば、樹林越しに富士山がチラチラ見える。 本日は快晴である。

登山道の方は、急斜面を登った後に暫く緩やかな道が続く というパターンを繰り返しながら高度を上げていく。
やがて、樹林越しに周囲の山々が見えてくるが、キチンと見通せる所は無く、 足を止めるまでには至らない。

やがて、見上げる斜面の先、樹林の間に青空が見え始める。
道満山も近いと思っていたら、案の定、斜面が終わると、そこは道満山の頂上であった。時刻は 8時6分。
頂上には四等三角点が置かれている他、標柱が木に立てかけられているだけで、展望は全く利かない。

道満山からは一旦下りとなり、 その後、斜面の中腹につけられた平らな道を進む。
道が緩やかな登りに変わり、左右が緩やかに落ち込んだ細い尾根を登っていくようになると、やがて、林道の前方にガードレールが見えてくる。

登山道はその林道と交わることなく、林道を掠めるようにして上へと続いているのだが、 林道にも出られるようになっている。この林道は大平牧場へと続いているようである。時刻は 8時22分。

黒金山まで足を伸ばした場合、 下山はこの林道を下ってくるつもりなので、この接点の所まで下り、往路を戻ることになる。 もっと上部の、大平牧場の所で林道は終わりと思っていたので、これは嬉しい (大平牧場から道満尾根に至るには、 再び斜面を登り返す必要がある)



乾徳山 登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.12.9 天候:快晴後晴れ単独行日帰り
登山路:乾徳公園駐車場−旧 坂本家住宅−獣害防止用ゲート−徳和峠 乾徳山登山口(道満尾根ルート)− 道満山−乾徳山(南)林道 接点−大平牧場下降点−林道(国師ヶ原分岐)−扇平−月見岩−手洗石−髭剃岩−カミナリ岩−雨乞岩−胎内岩−鳳岩− 乾徳山−水ノタル(黒金山分岐)−国師ヶ原(高原ヒュッテ)−分岐(乾徳山・道満尾根・オソバ沢)−錦晶水−駒止−銀晶水−乾徳山登山口(オソバ沢ルート)− 乾徳公園駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−勝沼IC −(国道20号線)−柏尾−(県道38号線・県道34号線)−等々力−(国道411号線)−塩山上粟生野−(フルーツライン)− 塩山藤木−(県道213号線)−牧丘町成沢−(国道140号線)−徳和入口−(県道209号線)−乾徳公園駐車場 (車にて)
交通復路:乾徳公園駐車場−(県道209号線)−徳和入口−(国道140号線)− 牧丘町成沢−(県道213号線)−塩山藤木−(フルーツライン)−塩山上粟生野−(国道411号線)−等々力−(県道38号線・県道34号線)−柏尾− (国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)− 塚場−(県道63号線)− 葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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