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この林道との接点を過ぎると、傾斜は少しキツくなり、岩がゴロゴロした細い尾根をジグザグに登っていくことになる。
登山道の片側には鉄条網が張られているので、触れないよう注意が必要である。右下を見れば、大平牧場の建物が見えている。
振り返れば
富士山が見え、
さらに高度を上げていくと、左手の山間 (やまあい) に白き山々が見えてくる。
見えている部分が少なく、また木々が邪魔なので、同定が難しいが、南アルプスであることは間違いない。
高度を上げるに連れ、その白き山々も徐々に迫り上がり、やがて樹林越しに 3つの山を見通すことができるようになる。
どうやら荒川東岳 (悪沢岳)、
赤石岳、
聖岳のようであるが、
聖岳はピラミッド型をしており、見慣れた形とは少々違っている。 |
道の方は、大平牧場からの道と合流した後、
林道に飛び出すことになる。時刻は 8時53分。
この林道は、今登っている山腹を蛇行しているようで、この後、2回林道を横切ることになる。
3回目に林道を横切る所には標識があり (写真)、林道を左に進めば国師ヶ原 (高原ヒュッテ)、
尾根をまっすぐ登れば月見岩 (つまり 扇平) となっている。
当然、林道を横切ってまっすぐ尾根を登り続ける (9時2分に 3回目の林道を通過)。 | |
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急斜面を登って振り返れば、今まで樹林の間からしか見えなかった
富士山が、
今や木々の上方に位置するようになっている。
雲一つ無い 好天に気持ちが弾む。
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さらに登っていくと、周囲の木々は低くなり始め、
生え方もかなり疎らになってくる。
従って、左側の南アルプスも良く見えるようになり、先程まで樹林越しに見えていた
荒川東岳 (悪沢岳)、
赤石岳、
聖岳も、
今や完全に見通せる状態になる。
写真は、その荒川東岳 (写真 右)、
その左に小赤石岳、赤石岳、そしてさらに左に聖岳 (前聖)。
前述したように、聖岳が ピラミッド型をしていることに驚かされる。 | |
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こちらは、上記のさらに左側。
赤石岳
(写真 右端に半分見えている)、
聖岳と続いた後、
聖岳の左側後方には白い上河内岳が見えている。
さらに、上河内岳の左方、上河内岳の前を横切る尾根上に尖った山が目に付くが、恐らく偃松尾山と思われ、
さらに、偃松尾山の左には笊ヶ岳の双耳峰が見えている。
そして、笊ヶ岳の左後方には、大きな山容を有する布引山も見えている。
さらには、少し進むと左側が大きく開け、
南アルプス、富士山の他、
富士山の右に
毛無山も見えるようになる。
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道は、短い樹林帯に入った後、
広々とした場所に出るといったパターンを繰り返し、足下の傾斜はほぼ無くなってくる。
南アルプスの展望はさらに広がり、
西南西の方向に白根三山
(北岳、
間ノ岳、
農鳥岳) が見えるようになる。
写真左端が農鳥岳。その右に西農鳥岳が続き、稜線は一旦大きく下った後、白く大きな山容の間ノ岳へと至っている。
そして、間ノ岳の右にはその頂上に少し雲がかかった北岳が続いている。
また、白根三山の手前を、
まだ黒色が目立つ尾根が横切っているが、これは辻山、
鳳凰三山
(薬師岳、観音岳、地蔵岳) と続く尾根である。
薬師岳は北岳の真下、観音岳は北岳の右に見えており、
地蔵岳は観音岳から少し離れた所にあって、
その頂上にオベリスクも確認できる。 | |