乾徳山 ( 乾徳山:2,031m ) 2014.12.9 登山



【PHOTO & 記録 乾徳山 2】

この林道との接点を過ぎると、傾斜は少しキツくなり、岩がゴロゴロした細い尾根をジグザグに登っていくことになる。
登山道の片側には鉄条網が張られているので、触れないよう注意が必要である。右下を見れば、大平牧場の建物が見えている。

振り返れば 富士山が見え、 さらに高度を上げていくと、左手の山間 (やまあい) に白き山々が見えてくる。 見えている部分が少なく、また木々が邪魔なので、同定が難しいが、南アルプスであることは間違いない。
高度を上げるに連れ、その白き山々も徐々に迫り上がり、やがて樹林越しに 3つの山を見通すことができるようになる。 どうやら荒川東岳 (悪沢岳)赤石岳聖岳のようであるが、 聖岳はピラミッド型をしており、見慣れた形とは少々違っている。

道の方は、大平牧場からの道と合流した後、 林道に飛び出すことになる。時刻は 8時53分。
この林道は、今登っている山腹を蛇行しているようで、この後、2回林道を横切ることになる。
3回目に林道を横切る所には標識があり (写真)、林道を左に進めば国師ヶ原 (高原ヒュッテ)、 尾根をまっすぐ登れば月見岩 (つまり 扇平) となっている。
当然、林道を横切ってまっすぐ尾根を登り続ける (9時2分に 3回目の林道を通過)

急斜面を登って振り返れば、今まで樹林の間からしか見えなかった 富士山が、 今や木々の上方に位置するようになっている。
雲一つ無い 好天に気持ちが弾む。

さらに登っていくと、周囲の木々は低くなり始め、 生え方もかなり疎らになってくる。
従って、左側の南アルプスも良く見えるようになり、先程まで樹林越しに見えていた 荒川東岳 (悪沢岳)赤石岳聖岳も、 今や完全に見通せる状態になる。

写真は、その荒川東岳 (写真 右)、 その左に小赤石岳、赤石岳、そしてさらに左に聖岳 (前聖)
前述したように、聖岳が ピラミッド型をしていることに驚かされる。

こちらは、上記のさらに左側。
赤石岳 (写真 右端に半分見えている)聖岳と続いた後、 聖岳の左側後方には白い上河内岳が見えている。
さらに、上河内岳の左方、上河内岳の前を横切る尾根上に尖った山が目に付くが、恐らく偃松尾山と思われ、 さらに、偃松尾山の左には笊ヶ岳の双耳峰が見えている。
そして、笊ヶ岳の左後方には、大きな山容を有する布引山も見えている。

さらには、少し進むと左側が大きく開け、 南アルプス、富士山の他、 富士山の右に 毛無山も見えるようになる。

道は、短い樹林帯に入った後、 広々とした場所に出るといったパターンを繰り返し、足下の傾斜はほぼ無くなってくる。

南アルプスの展望はさらに広がり、 西南西の方向に白根三山 北岳間ノ岳、 農鳥岳) が見えるようになる。
写真左端が農鳥岳。その右に西農鳥岳が続き、稜線は一旦大きく下った後、白く大きな山容の間ノ岳へと至っている。 そして、間ノ岳の右にはその頂上に少し雲がかかった北岳が続いている。

また、白根三山の手前を、 まだ黒色が目立つ尾根が横切っているが、これは辻山、 鳳凰三山 (薬師岳、観音岳、地蔵岳) と続く尾根である。
薬師岳は北岳の真下、観音岳は北岳の右に見えており、 地蔵岳は観音岳から少し離れた所にあって、 その頂上にオベリスクも確認できる。



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