鎌倉散策 ( 源氏山 93m ) 2017.10.18 登山



【PHOTO & 記録 鎌倉散策 5−4】

遠足の子供達で賑わう芝地を抜け、 化粧坂 (けわいざか) への分岐を右に見て暫く進むと、車道にぶつかる。
車道を左に下っていけば銭洗弁財天 (銭洗弁財天宇賀福神社) であるが、 ここはまず真っ直ぐ進んで葛原岡神社へと向かう。

無論、銭洗弁財天にも立ち寄る予定であるが、当日はこの順序で歩き、 林の中にあるため鳶に弁当をかすめ取られる心配が少ない神社前のベンチで昼食とするつもりである。

その葛原岡神社には 11時50分に到着 (写真)
参拝を済ませ、11時55分、再び源氏山方面へと戻る。

途中、林の中にある日野俊基の墓に立ち寄り、 その後は道路に戻らずにそのまま林の中を進んで、東屋そして丸い生垣のある広場に至る。
さらに広場を突っ切り、再び樹林帯に入り、斜面を下っていく。
この辺は落葉樹が多いようなので、紅葉の時期に通るのが楽しみである。

写真は 葛原岡神社に祀られている日野俊基の墓。
葛原岡神社、日野俊基の関係については、 第二回の鎌倉散策 (葛原岡・大仏ハイキングコース) を参照下さい。

車道に出た後は右に進んで銭洗弁財天を目差す。
ここはいつでも人でいっぱいである。

銭洗弁財天の鳥居の前には 12時1分に到着。
ここに至るまでの車道はかなりの急坂で、弁財天参拝後にこの坂を登り返すのは少々キツイかもしれないと感じる。

実際、弁財天にお参り後、坂を登り返してみると確かにキツイ。
どうしようかと思っていると、源氏山公園への入口に至る少し手前左側に山に入る道があったので、 もしかしたら銭洗弁財天に通じる道かもしれないと思い、その道に入ってみる。

すると、思った通り、左下に弁財天を見ながらの山道が続き、 やがて銭洗弁財天から佐助稲荷神社へと至る道と合流する。
合流点から左に階段を下りれば、弁財天である。時刻は 12時9分。

再び山道を戻り、先程の車道に合流する。
やや、奇をてらった感は否めないが、当日はこの山道を辿って戻る方が面白いし、 また少し傾斜が楽なような気がするのでこのルートを採用することにする。

写真はその山道側から銭洗弁財天に下りた所にある鳥居。
真っ直ぐ進めば弁財天の本宮、そして奥宮に至る。

源氏山公園への入口には 12時13分に戻り着く。

再び公園内の遊歩道を辿り、源氏山公園案内図のある所から左に折れて化粧坂 (けわいざか) へと向かう (写真)。時刻は 12時14分。

道はすぐにコンクリート道から土の道に変わり、その後 やや足下の悪い坂道となる。

ここは化粧坂切通と呼ばれており、鎌倉七口 (三方を山に囲まれた鎌倉に入るための 7つの陸路入口。 他に朝比奈切通、名越切通などがある。) の 1つで、武蔵国からの入口であったようである。

この化粧坂の名は、『 平家の大将の首を化粧して首実検したため 』 とか、 『 木が多いので 「 木生え坂 」 から転じた 』 など諸説あるようだが、 Wikipediaでは 「 けわい 」 は身だしなみを整えるという意味に使われており、 「 都市 」「 ハレの場 」 に入る境で 「 身だしなみを整える 」 という意味で 「 ケワイ (化粧) 坂 」、つまりは鎌倉との境界である坂との意味 』 との説を押しているようである。

ここは、名越切通のように両側を崖に囲まれている訳ではないが、 当時の雰囲気が十分残るなかなか味わいのある坂道である。
ただ、この周辺に道の痕跡はいくつもあるようなので、この道が鎌倉時代のルートであったかどうかは定かではないようである。


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