鎌倉散策 ( 源氏山 93m ) 2017.10.18 登山



【PHOTO & 記録 鎌倉散策 5−9】

この山門は 1923年 (大正12年) の関東大震災で一度倒壊している。
しかし、幸いにして篤志家 間島弟彦氏に買い取られて葛西ケ谷にて再建され、保存されていたのであるが、その地が住宅開発されることになったのを契機に、 2001年に英勝寺が買い戻して復興工事を行い、2011年5月に落慶供養が行われたものだそうで、国の重要文化財になっている。

なお、山門の鬼瓦に相当する部分 (陶器製ではなく、 銅瓦葺き) には葵のご紋が見られる。

山門を潜ると正面に仏殿があり、そこにあるガラス窓を開けて中を拝観することができる。

堂内には徳川家光が寄進した運慶作の本尊 阿弥陀三尊立像が安置されていて 黄金色に輝いている。

これだけでも素晴らしいのだが、 他に両面透かし彫りのボタンの花があしらわれている唐門 (祠堂門)、日光東照宮を小さくしたような祠堂 (写真。トタン葺きの建物の中に入っていて保護されている。) など見るべきものが沢山ある。

加えて、境内の奥には昨年訪れた報国寺のように、中を散策できる竹林もあり、 見所満載である。

すごく得をした気分になって 13時31分、英勝寺を後にする。

道路を壽福寺、鎌倉駅方面に進んで行くと、 英勝寺の白い門が終わりとなった所に英勝寺惣門が現れる。

惣門を過ぎて少し進めば壽福寺で、折角なのでもう一度境内に入り、 今朝ほど後回しにした北条政子の墓を見に行く。
時刻は 13時33分。

中門の前を左に曲がり、道の出たところですぐに左に曲がって道なりに進んでいくと、 先程の岩を刳り貫いて向こう側に抜けられる穴があり、その先で先程の切通を経て源氏山へと向かう道が左に分かれる。

ここはそのまま真っ直ぐ進んで墓地の中を登っていくと、 突き当たりの崖の右手部分に北条政子の墓と言われるやぐらが見つかる。
やぐらの中には五輪塔が置かれている。

北条政子の墓から少し間を空けた右側には政子の第四子で次男 (源頼朝としては第六子四男) である鎌倉幕府第三代将軍 源実朝の墓 (こちらもやぐら) がある。
政子の墓と同じように、こちらも中に五輪塔が置かれている。

源実朝は、鶴岡八幡宮にて兄 頼家 (第二代将軍) の子である公暁に暗殺され、 わずか 28年の生涯を終えており、また、これによって鎌倉幕府の源氏将軍は断絶したのである。

写真は 北条政子の墓。


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