水が少し染み出ていて滑りやすい、『 S 』 の字状の坂を下る。 水分が多い場所ということもあってか、岩には苔むした部分も多く見られ、
下るのに少々気を遣う。 坂が終わると車道となり、右手が山、左手が民家といった中を進む。 | |
途中、右への道が分かれる角のところに多くの文字が刻まれた石碑があり、
よく見るとその上部にも何やら石碑がある。 景清は平家に仕えていた悪七兵衛 (あくしちびょうえ) の異名を持つほど勇猛な武士で、
源氏方の美尾屋十郎の錣 (しころ) を素手で引きちぎったという 『 錣引き 』 が特に有名とのこと。 |
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やがて道は丁字路に突き当たる。 海蔵寺への道は車道であるものの、左側がカエデの並木になっているので、 紅葉の時期にはかなり楽しめそうである。 | |
少し進むと、突き当たりに海蔵寺の山門が見えてくる。 山門へは 15段ほどの石段を昇らねばならないのだが、
両側に植えられている萩が石段を覆い隠さんばかりの状態となっている。 |
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石段を昇って境内に入るとすぐに本堂が見える。 なお、後述の 『 十六井戸 』 を見学する場合には、 写真にある赤い傘の所に拝観料 100円を納めることになる。 | |
仏殿の中を覗くと、薬師如来三尊像が祀られているが (写真)、 その中央に位置する薬師如来坐像 (本尊) は鎌倉十三仏の一つとのことである。 さらには、この本尊は啼薬師とも呼ばれており、胸のところに扉がついていて、 そこには 『 毎夜 裏山から赤子の泣き声が聞こえるため、その場所を掘ったところ出てきた 』 と伝わる 薬師様の御顔が納められているとのことである。 |
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