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そのまま車道を少し先に進んでいくと、すぐに杉本寺の入口が現れる。 ザックからカメラを取り出すなどして、身支度を調え、10時27分に杉本寺に入る。 寺の詳細は省略するが、 まずは階段を昇って運慶作と言われる仁王像が安置された山門を潜る。 | |
さらに階段はまっすぐ続いていて、上の方に本堂 (観音堂) も見えているのだが、この鎌倉石の石段はすり減っているため今は通行禁止となっており、 左側の新しい階段を昇っていくことになる。 なお、この立入禁止の階段であるが、長い間 人が入らなかったためか、 緑の苔に覆われていて風情があるとともに、大変魅力的である。 |
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先にも述べたように、観音堂 (写真) には 3体の十一面観音立像が本尊として安置されており、中央ならびに右の観音像は国の重要文化財に指定されている (なお、 左の観音像は行基の作とされている)。 観音堂にはこの 3体の観音像の他に、 源頼朝が寄進したと言われる前立十一面観音、そして新十一面観音、地蔵菩薩などが安置されている。 | |
また、観音堂の周囲にも権現堂、六地蔵 + 身代わり地蔵、 そして五輪塔群など見るべきものが多い。 中でも五輪塔群は、北畠顕家 (きたばたけあきいえ) の鎌倉攻めによって戦死した斯波家長 (しばいえなが) とその家臣の供養塔とのことである。 つまり、かつてこの寺の裏山には杉本城があったのだが、 足利 (北朝) 方の武将であり 鎌倉府執事を務めた斯波家長と南朝方の北畠顕家がこの地で戦い、 その結果 杉本城主でもあった 斯波家長以下 300人は自刃、城は落城したとのことである。 写真手前が五輪塔群。 |
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一通り境内を見て回った後、再び車道へと戻る。 滑川を渡った後、滑川沿いに進んでいくと、やがて十字路に到着する。 | |
ここは折角なので、当日のコースには入れていないものの 釈迦堂切通を見に行くことにする。 右折して暫く車道を進んでいくと、やがて赤茶色をしたトタン塀の家の横から左へと進む道が見えてくるが、
これが釈迦堂切通への道である。 釈迦堂切通は現在通行止めとなっているため、人があまり通らないのであろう、 少々周囲の草や木が煩い。 |
鎌倉散策データ
上記の散策データ | 登山日:2016.11.9、16 | 天候 : 9日 : 曇り時々晴れ、16日 : 曇り | 単独行 | 日帰り |
散策路 9日:杉本観音バス停−杉本寺−上杉朝宗及氏憲邸址(十字路)−釈迦堂切通−
上杉朝宗及氏憲邸址(十字路)−衣張山登山口−夫婦像−分岐−石切場跡−衣張山−衣張山南峰−鎌倉市こども自然ふれあいの森−パノラマ台−
お猿畠の大切岸−まんだら堂やぐら群−名越切通・長勝寺分岐−名越切通−名越切通・長勝寺分岐−日蓮乞水−長勝寺−名越踏切−安国論寺−
安養院−八雲神社−常栄寺(ぼたもち寺)−妙本寺−本覚寺−鎌倉駅 16日:杉本観音バス停−杉本寺−報国寺−(巡礼古道)−鎌倉ハイランド−芝生公園−鎌倉市こども自然ふれあいの森−パノラマ台− お猿畠の大切岸−まんだら堂やぐら群−名越切通・長勝寺分岐−名越切通−名越切通・長勝寺分岐−日蓮乞水−名越踏切−安国論寺−妙本寺−鎌倉駅 | ||||
交通往路(両日とも):瀬谷−瀬谷駅−(相鉄線)−横浜駅−(JR横須賀線)−鎌倉駅−(バス)−杉本観音 | ||||
交通復路(両日とも):鎌倉駅−(JR横須賀線)−横浜駅−(相鉄線)瀬谷駅−瀬谷 |
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