鎌倉散策 ( 衣張山 121m ) 2016.11.9、16 登山



【PHOTO & 記録 鎌倉散策 5】

岩壁の下を往復した後、元の道に戻って先へと進む。時刻は 12時5分。

ここからは再び登りとなって樹林帯に入っていく。
一登りすると、右手に小さな広場が現れ、そこにはかなり風化した 2基の石廟が立っている (写真)

説明書きなどはないのでその由来は不明だが、かつてはその内部に 火葬骨を納めた蔵骨壺が納められていたとのことである。
時刻は 12時6分。

この石廟を過ぎると前方に洋館が現れ、道はその洋館の石塀に沿って進むようになる。
石塀を離れると、金網柵の下、あるいは横を進むようになるのだが、道の傍らにある大石には 『 法華宗 日蓮大上人 やきうちひなんろ 』 と書かれている (写真)

日蓮四大法難と呼ばれるものの一つである 『 松葉ヶ谷法難 』 (鎌倉幕府に対して、法華経を正法とすべしと宗教政策の転換を促したため、浄土教信者である念仏者たちによって草庵を夜間襲撃・ 焼き討ちされた事件) の際に、日蓮はこの道を逃げたということであろうか。

やがて、道は樹林を抜け出し、小広い場所に出る。
道の傍らには五輪塔の残骸のようなものがあったので、昔この場所には何かの建物があったのかも知れない。

すぐに道は左にヘアピンのように曲がっていく。
カーブの内側には比較的新しい 『 無縁諸霊之碑 』 が立っている。

再び樹林帯に入って下って行くと、すぐに少し歪んだ形の丁字路に突き当たる。
右は 『 長勝寺、安国論寺 』、左は 『 名越切通、まんだら堂やぐら群 』 となっている。 時刻は 12時13分。

まずは左に道をとって名越切通を目差す。
道は低いながらも両側から斜面が迫る間を抜けて徐々に下って行く。
普通の山道になった後、名越切通の説明書きを過ぎると、まんだら堂やぐら群への道が左手に現れる。時刻は 12時15分。

まんだら堂やぐら群には 150以上のやぐら (=横穴式墳墓) が集中して存在しており、 これだけ良い状態でまとまったやぐらを見ることができる遺跡は鎌倉市内にも少なく、たいへん貴重な遺跡とのことである。

現在保存工事を行っているため、柵で仕切られていて中には入れないが、 毎年限られた期間だけ見学が可能である。

ちなみに、今年は 10月22日(土)〜12月12日(月)までの間の 土・日・月・祝日のみ見学することができるとのことである。

当然、本日は見学できないものの、階段を昇り、柵の所まで行ってその様子をカメラに納める。
やぐら群は 3〜4階建ての団地のような感じで、岩壁に横穴が掘られており、その中に五輪塔が見えている。
なかなか不思議な光景であり、是非とも間近で見学したいものである。

12時18分に引き返し、先へと進む。
なお、この頃になると時々薄日が差し出すが、まだまだ雲が多い。

第2切通を過ぎ、左手にやぐら跡と思しきものを見て、右に小坪への道を分けると、 前方に両側がかなり狭まった第1切通が現れる (写真)
左右の岩壁も高く、こちらも一見の価値がある代物である。

切通を抜けた後、先程と同じ説明書きが現れたところで Uターンする。
時刻は 12時20分。

なお、第1切通の上部に登っていける道もあり、そこは展望台となっていて、 切通を見下ろすことができるようになっている。



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